子どもの頃に図書館を知っていれば...とある図書館員の話

僕が本格的に図書館を利用しはじめたのは大学生になってからだ。

大学生の時に本当にはじめて勉強すること、知識を得ることの楽しさを知り、そこから自分の関心のある分野についていろんな本を読んでみようと大学にある図書館にいって本を読んだり、新聞を見ていろんな時事ニュースを収集する日々だった。(これは本当に大学でさまざまな講義に触れたおかげだと感じている。)

高校生の時も良き先生に恵まれて勉強することの楽しさを知ることはできたのだが、私立校に通っていたため、もっぱら大学受験のための勉強になっていた。
毎日のように小テストがあり、あっという間に試験の日が訪れ、部活もやっていなかったし勉強に追われる日々だったような気がしている。

図書館の存在をしっかりと認知するのは大学生になってからで、小中は学校に図書館があることすら全く知らなかったし、高校生の時に初めて校内にある図書館(図書室)の存在を知り、何度か利用したことはあるのだが自習するために行っていただけだった。
(余談だが小学生の時は学校に定期的に訪れる自動車文庫はよく利用していた思い出がある。カードを作ったり本を借りたりもした。)

それと小中の頃は頭がすごく悪かったため、塾に結構無理矢理に行かされていたのだが、今となってはそんなことするより図書館へ連れて行ってあげた方がよかったのではないかと感じている。(自主的に勉強する気がなかったし、頭がすこぶる悪かったので塾に行っていてよかったとは思う)

両親が共働きで勉強をまともに見てもらえる状況になかったのでそれは仕方がないのかもしれないが。

今こうして図書館員になって思うことは学習を目的とした様々な資料が公共図書館にはあるということだ。
子供のときに利用していてもつまらないところだと思っていたかもしれないが、小中高の学習をサポートしうる資料も当然置いてあるのだ。

万一親が当たり前のように図書館を利用する人で家には図書館で借りた本があるような環境であれば...とか、子供のときから図書館の環境に少しでも触れていたら...など、公共図書館でなくとも学校の図書室を知る機会があればなぁと今となっては思う。(おそらく学校の先生は図書室の存在を教えてくれてはいたと思う。だが自分があまり興味を持てていなかった可能性は高い。 )

図書館を当たり前のように利用する環境があれば、借りたところで読まないかもしれないが、自分の興味のある本と学習をサポートする本も一緒に借りて帰ることができたのだ。

子どもの時から様々な資料が図書館にはあるということを知っていれば...。ほんと今更だけどね。

小中高の学生の子たちというのは図書館の本を借りたり、読んだりといったことより自習のためにきている場合も多い。
確かに図書館は基本的に静かだし、家よりも勉強しやすい環境なのかもしれない。

だけど、是非図書館にある本を見て、一度手にとってほしいと思う。君の学習を助けてくれる本もきっと見つかるので。

それと勉強していて分からないことがあれば図書館員に尋ねちゃうのも全然ありだ。

答えを教えることはタブーとされているが、その答えに辿り着けるであろうと考えられる資料を探して君に提供することが我々図書館員にはできる。
それは図書館員としての一つの仕事でもあるのだ。

なぜか今日はこんな話になってしまった。

ほんとは公民館の話をするつもりだったのに笑
公民館の話はまた次回にさせていただきます。
ではでは。

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