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東南アジアの害虫

とりあえずどこの家にもアリが出るらしい。
うちも他聞にもれず、アリがすごくいた。
最初のうちはどう対処して良いかわからず、
とりあえず食べ物と飲み物は乾物であろうと冷蔵庫に入れた。
しかし問題は仲間たち(猫)への被害である。
会社の日本人に、「うちアリめっちゃ出るんですけど、アリ、います?」と聞くと、案の定「しょうがないよ、だいたいの家には出るから。ゴキブリ出ない家にもアリは出るからね。」と言われ、私のしょうがないへの反骨精神が爆発し(すぐ爆発する)、なんとかしてやろうと意気込んだのである。

※案の定の理由、しょうがないへの反骨精神については別記事参照


アリ対策のためのグッズを探すが、スプレータイプ、塗布タイプなどが主流のようで、起きている時間の大半を毛繕いで過ごす仲間たちに害を及ぼすことを考えると二の足を踏んでしまい、
しかしこのままアリをのさばらせて仲間たちが咬まれることも阻止しなければならず、
困った私は一本の電話をかけた。
困った時のお母さんである。
「アリめっちゃいてんねん!潰しても潰しても出てくるしさぁ、どないしたらええんやろ…」と相談したところ、「アリの巣コロリで一発やで。すぐおらんようなるわ。ゼリーのやつはあかんで。やっぱりあの顆粒のやつがほんま効くで送ったろか?」と言われたので、「探してみるわ」と電話を切った。
一発は盛りすぎやろ、と思っていた。


ほんまに一発である。
アリの巣コロリを置いて2日後にはあんなにいたアリが見事にいなくなったのである。

東南アジアの通販サイトLAZADAで購入。
効果を疑って4つ購入したが2つで絶滅した。

こうして私は仲間たちと食べ物をアリから守り、
会社の日本人にもこの情報をすぐさま共有し、未開封のアリの巣コロリをお裾分けしたのである。
彼も猫を飼っているので、猫が触れる場所に置くとホッケーされて中身が飛び散るという注意喚起も怠らなかった。


しかし仲間たちへの危険はそれだけではない。
蚊である。
ベトナムはデング熱発生地帯である。
ハノイの短い冬が終わる頃には蚊が至る所に現れ、特に夜間の活動が活発である。
電気を消す→ブーンという羽音が聞こえる→電気をつける→探す→電気を消す→ブーンという羽音が聞こえる→電気をつける
を夜中エンドレスに行わざるを得ない。
そこでノーマットを導入した。
これもほんま一発である。

再びLAZADAで購入。
仲間たちのトイレ周りに発生するコバエ用に
コバエホイホイなるものも購入。

薬液がなくなった途端に蚊が飛び始めたので、
カートリッジは常にストックしておくようにしている。

暑くなってからというもの、羽アリというアリより数倍大きく(ダンゴムシくらい)、飛ぶタイプ(気がつくと羽がちぎれて落ちているが、羽をなくしても這って動いている)の虫も発生しており、アリよりも蚊よりも、一番憎いというか見た目も醜い虫なのだが、ノーマットを設置してからというもの、羽アリの出現も皆無となった。
蚊の次は羽アリの対策を考えなと思っていた私にとっては小躍りしたいくらい(実際踊った)嬉しい出来事である。
日本にいた時はマンションに蚊など虫が出なかったこともあり、アース製品に見向きもしなかったが、今では私は立派なアース教信者である。

そして更なる虫被害はシロアリなのだが、これは虫との戦いというより、管理会社や駆除業者との戦いになるのでまた別の記事に。

そして、こんな戦いは私の事前の判断で避けることができたのではないかという疑問が持ち上がった(一人反省会)。
家選びの際は、オンラインで内見したのでアリがいることなどは確認できず(仲介業者もベトナム人だったので多分いても気にしていない)、季節によって出る出ないもあることなので、事前にそこを判断材料にできなかったこと、
現地の日本人すらアリはいるよね〜と言っていることから、出ない物件を探すことが困難と予測されること、
アース製品の優秀さで乗り切ることができたことから、必ずしも避けるべきことではなかったかなという優しい結論に至ったのである。

そして、管理会社がペストコントロールとして、定期的に配管に薬剤を撒いていることから、ゴキブリは一度も見ていない。
クワガタは一回見た。

バルコニーと室内を隔てる扉の建て付けの悪さも
害虫の侵入に一役買っていそうである。

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