見出し画像

いつまでも女で『痛い』母

 世の中には色々な教育論があって、どれも正解だと思うし、それが本当に良いなんて子供が成長しないとわかんないけど

いわゆる子宮系女子のブログに

「母親の仕事は産むだけ」「子育てはママが本気に生きていない、ママがママの生き方優先していないから」「優先順位は自分…」すご…

ほかの子供とかとBBQしたり花見やプールを企画に参加して

「子供のため!!」って思いながら、子育てしている私の気持ちとは全くベクトルが逆でびっくり…。

母親が自分を優先するからか、歯が溶けていたり、なかなかオムツが取れなかったり、明らかに母親の愛情不足な状態なのに、そこは『無視っ』ていうか『私の楽しい事』を優先してそれをブログにのっけているのを見ると、ちょっと怖い。それでもOK、『母親が楽しい事・自由でいる事=子供も満足』と当たり前の雰囲気を醸しているあたりが私にはホラー。( 一一)

 母の親友(以下Iおばちゃん)は中学の教師で、今は定年退職しているけれど、それでも週に3回は中学校へ行き生徒の指導をしている。

定年になる前は、夫婦それぞれ『荒れた中学』へ行き、任期ギリギリまでに更生をさせるスペシャリストみたいで、行く先々とんでもない子供と向き合ってきた。

母の通夜・葬儀も、頼んでもいないけど何故か親族のような立ち位置でwそんな時に、赴任していた中学校の話を色々聞いてみた。私が、転校しなければ行く筈だった中学校は滅茶苦茶荒れていて、当時不良の数は『市』で一番くらいだった。

 当然、新車をバットで滅多滅多にされるという、不良達の洗礼を浴びるも、Iおばちゃんは、そんな事ぐらいでは怯まない…。

大体の見当はついていたので、校内でタバコを吸う生徒に近寄り、火のついたタバコを摘み取り、足で火を消すと、自分の胸にぐっと抱き寄せ、耳元で

「あんた、わかってやってるんやろうな、私全部知ってるねんで。」

と囁いて、ポケットのタバコを奪いさっていく。車をボコボコにした主犯格だけではなく他の不良にも、力でねじ伏せる事無く、いろんな手を使って更生させていったそうです。

で、勿論そんな不良少年・少女達の親にも会って話をするわけですが、ほとんどが、自分に一生懸命なお母さんで子供の事は2の次3の次…。綺麗に着飾って、彼氏がいたりで、いつまでも「女」である事が大事で、「母親」になりきれていない人ばかりだったそうです。子供は「母親」を求めているのに、とうの母親は「女」でいたく、

『中学生とはいえ母親がまだ恋しいだろうし、子供の高校受験なんて全然考えてないし、中学校でこの状態って事は、小学校から、もしかしたらもっと小さい時から軽い育児放棄な感じやろうな。」

って、いってました。

私は大学生の頃Iおばちゃんから、

「この子頼むわ。」

と、中学校2年の男の子に、2学期の初めごろから、無償で家庭教師をしていました。父の会社の近所に住んでいた子で、母親は10代の頃に彼を生み、そ母親と祖父母と共に住んではいましたが、母親は恋人をとっかえひっかえ、彼が中学校に上がる前に、腹違いの弟ができました。そういう事情も知っていたので引き受けましたが、中学2年になっても、アルファベットも書けず、順番もわかっていません。漢字も疎かです。

彼が、知的に低いわけではありません、いかに周りが無関心に彼を育てていたのかはわかります。せめて人並みに、育てようという気持ちがあれば気になって当然なのに、「自分の今が大事」祖父母も一緒に暮らしていても、それぞれに自分達の事が優先だったのでほおっておかれたのが原因だと思います。

3か月くらいで1年生を終了できるまでに頑張りましたが、その頃には、だいたい進学の話が持ち上がる頃で、今の自分に行ける高校がなかった事を恥じたのかどうかはわかりませんが、勉強に来なくなり、私もやる気のない人間に情けをかける程優しくはないし、どうやら、母親が彼を置いて、下の子と新しい夫と別に暮らし始めたのが原因だったようですが、彼をフォローするだけの器がその頃の私にはありませんでした。

それから数年後、町のお祭りで、大人になった彼を見つけました。

「久ぶり~~。」と声をかけると、彼の腕には小さな赤ん坊がいました。かれもまた10代で父親になっていました。

 今考えると、寂しかったのかな??と思うのですが、その頃の私は非常にドライでして「おいおい子供が子供産んじゃったよ…」の感想しかありませんでした。「せめて、その子は自分と同じ目にあわせないでね」とは思いましたが、どうやら離婚して子供は手放したようです…。

 親の仕事が成功した、成功しないなんて、その子が死ぬまでわかんないと思います。子供が死ぬまで生きていいる親の割合なんで僅かだし、子も親になります。

 子供を産んで終わり。子育てなんてしなくていい。なんて考え方の真理はわかりませんが、少なくとも産んだからには、

「子供が社会に迷惑をかけないように責任をもって育てる」のが筋だと思います。

子供の可能性を引き出す為に、放置するのではなくて、興味を持つものに出会える為に、いろいろとチャレンジさせてやるのも親の仕事だと思います。

自分の事優先にしていたら、私は子育てなんてできないし、親になった時点で私の人生の半分は子供の為にあると思っています。だって私の体から分かれた「命」なんだから。

天火同人は、私利私欲の為に集まりではありません。君子の道についも説いていますが、君子の道とは身近なところから学んでいき、徐々にそれを広げていく事です。夫婦・子供・子供を取り巻く社会等々、一番身近な関係を断絶していく考え方はあり得ないのですが…どうなんでしょう???

因みに、大富豪と呼ばれる方々は、子供の教育には熱心ですよ。

綺麗な「女」ではいたいけれど、子供をほったらかして、好き放題する「痛い」母親は嫌ですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?