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AEW女子戦線に新たな動き、発表されたのはなんとあの人の………

10月に始まるウィークリー番組の初回で女子王座決定戦が行われることが発表されているAEWだが、次回興行のALL OUTに向けて新たな女子選手が発表されたのだが、その名前はあまりにも意外な人だった。

その人は、ティール・パイパー。あのロディ・パイパーの実娘である。しかし、彼女の名前はこの名前よりもアリエル・ティール・トゥームスという名前の方が広く知れ渡っている。何故なら彼女は女優だからだ。様々なSNSを確認したが、今までレスラーとしてリングに上がった記録は見られない。一体、AEWはどうやって口説き落としたというのか。

ロディ・パイパーは80年代アメリカンプロレスの代表である。NWA、WWF、WCWと当時の様々な団体を渡り歩き、全く新しいレスラー像を築き上げた。長らくヒールとして活躍したパイパーだが、スコットランド系カナダ人であり、トレーナーはスチュ・ハート。そう、ハート家の教えを受けているのだ。さらにデビューしてしばらくはウィニペグでレスリングをしている。ウィニペグといえば、ジェリコとケニーの出身地でもある。

アメリカに渡ったパイパーはその後の代名詞となるパイパーズ・ピットと呼ばれるリング上に相手選手を呼び込むトークコーナーでの一騒動が有名となるが、この方法論はその後、様々なレスラーの参考となる発明だった。ジェリコもハイライトリールというコーナー名で同じ形をつかっているし、WWEのミズはミズTVというトークコーナーを行っている。

身長は大きくないが、卓越したインサイドワークにダーティーファイトを織り交ぜた才能溢れるレスリングスタイル、それに喋り出したら誰も止められないトークの上手さで、アメリカンプロレスの華やかさと上手さの象徴とも言うべきレスラーである。

WWEには二度在籍しているが、ゴールダストやジェリコとも抗争を経験している今のAEWのメンツを考えると、非常に繋がりの強いレスラーであることは間違いが無い。

ティールはもちろん幼い時から周りにはレスラーがいる生活をしてきただろうし、先日もボブ・オートン(ランディ・オートンの父、ロディとはユニット仲間だった)と肩を組む写真も上げている。非常にスタイルもよく、普段からジムに通うなどしているのが分かる。AEWのコーチはディーン・マレンコが勤めており、彼からプロレスを学べるとすれば、非常に良い経験になることだろう。初めてのお披露目が非常に楽しみである。

少し気になるのは、ロディ・パイパーの代名詞である、革ジャンにキルトスカートという衣装、"ラウディ"というニックネームは、今、WWEのロンダ・ラウジーに引き継がれている。元UFC王者の彼女は、幼き頃からロディ・パイパーの大ファンでプロレスラーになる際に、パイパーにニックネームなどを使わせて貰えないかとお願いに行ったという経緯がある。実娘のデビューに伴い、この辺りもどうなるのだろうか。


また、同時に女子のレジェンド、ジャズの参戦が発表された。ECW、WWEにかつて所属し、WWF女子王座をトリッシュ・ストラタスなどと争った。20年に及ぶキャリアながら、未だ現役の彼女が若く才能の溢れる選手が集うAEWのリングでどのような試合を見せるのだろう。

スターダム、東京女子プロレスへの参戦が決まっている里歩は、第三のリングとして魔界に参加することが発表された。魔界はプロレスのリングとお芝居を融合させた新しい試みを行っており、志田光は魔界所属としてAEWと兼任をしているわけだが、里歩が魔界で演技をすることに決まった。

 

ALL OUTのカードはまだまだ未定であり、前回興行で睨み合いをおこなったアジャ・コングの行方も気になるところだ。

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