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=LOVE「ズルいよ ズルいね」で見せた指原莉乃の解析力

またしても、指原莉乃がホームランを打った。

本日、=LOVEの新曲「ズルいよ ズルいね」のMVが公開された。これまでセンターを張ってきた高松瞳が休養に入る中での新曲、代わりに齊藤なぎさがセンターとなったが、この曲で話題になっているのはユニゾンを使わないそのパート割だ。

48系は多くのメロでユニゾンを多用する。レコーディングでも歌唱で軸になる子を中心に録っていくことが言及されている。これは坂道でも同じだ。ハロはハモをやる子や歌唱パートの多い子というのはかなり差がある。その分、卒業した先輩のパートを誰が引き継ぐのかというのも見所の1つではある。

この新曲ではサビを全員が歌っていくリレー方式となっているのだが、それ以外のA、Bメロなども個々人の歌声がはっきりと聴こえるレベルでパートをそれぞれのメンバーに任せている。これに対し、プロデューサーである指原も「メンバーの歌唱力を全面に押し出した」とコメントをしている。

MVのコメントにも、やはりここを評価している声は非常に多く、代アニでの日常的なレッスンの成果を感じるという声も多い。=LOVEは単純にアイドルをやるというだけでなく、歌唱レッスンなどが行われていることは大きい。実際、デビューした頃の歌声に比べると、全員の発声や声の使い方というものに成長が見られる、というのがこの曲の印象ではある。

 

【起死回生の一手の秘密】

さて、このセンター高松の休養という状況で放ったこのユニゾンを使わないという一手がホームランになったわけだが、MVを見終わった後に大きくうなずいてしまった。

日本のアイドルだけを追っていると気付かないが、このパートごとに個人で歌うという手法はK-POPではポピュラーな方法だ。

Showroomなど様々な話を追っても、どうやら指原にはK-POPのアイドルは刺さっていない(度々、ご飯に行った際にメンバーに話題のグループの振りを教えてもらっている)ことを考えると、契機はIZ*ONEにあると思う。

実際にIZ*ONEとして活動する宮脇らも大きく違う点として、それぞれの歌唱パートがあるということを上げているが、メンバーの声がはっきりと聴こえることやテレビ出演した時にその子が映る時間がちゃんと決まっていることはメンバーの側も意識するという話をしたことがある。

実際にライブにも足を運ぶ自称ハケカスこと指原Pが48、坂道でも、ハロでもないガールズグループの方法論、良いところを咀嚼して、この現状の=LOVEに転用してきたと考えると、この結果は半ば計算されて放たれた快打と言えるのではないだろうか。


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