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[UE5]DMX-入門編-

皆さん、こんにちは。合成編集のサトパンです。

映像業界に長くいると「こんにちは」という機会無いですね。
先日、子供のバスケ練習で夜集合なのに「おはようございまーす」と元気に体育館に入ってしまい、保護者の視線が痛かったです。。。

DMX概要

記念すべき最初の記事はUnrealEngineのDMXについてをご紹介したいと思います。まずは何が出来るのかを映像にまとめてみましたので、こちらをご覧ください。

このようにDMXを使うことで、ライト、レーザー、スパークラー、ウォーター、花火などの制御することが出来ます。

DMX512について

「DMX=照明ってこと?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思いますが、正確に言うと「DMX(DMX512)」は、照明機器の調光や色、動き等を制御するための通信規格です。1本のケーブルで512チャンネルのデジタル信号を送受信し、その1チャンネルで256段階の制御をすることが出来ます。

UEでは、実際のライブやイベント、コンサートの舞台演出に使用されているこの通信規格でプリビジュアライゼーションするためのプラグインやバーチャル照明・特効機材が、標準で用意されています。もちろん無料★

このDMXプリビジュアライゼーション機能を使用した映像作りの方法を、数回に分けてお伝えしていこうと思います。

プロジェクトの作成

それでは早速、プロジェクトを作って来ましょう!

執筆バージョン : Unreal Engine 5.1.0

UE5を立ち上げ、「映画、テレビ、ライブイベント」を選び、「DMX」のテンプレートを選択して「作成」ボタンを押します。

サンプルシーン

まずは再生してみよう!

プロジェクトが開いたら、まずはサンプルが立ち上がりますので、画面上部の緑色の再生ボタンを押して、シーンを再生してみましょう。

ゲームが開始されると、仕込まれてたDMX機器のサンプルアニメーションを見ることが出来ます。これで勉強する手掛かりが出来ました!このデータを解析していきたいと思います。

アニメーションキーの確認

コンテンツブラウザより「コンテンツ->DMXTemplate->Sequences」を開くと「LS_FixtureDemo」というレベルシーケンスがあるので、これをダブルクリックします。

「シーケンサー」というウィンドウが開き、沢山のキーが打たれていることが分かります。このようにシーケンサーでアニメーションキーを打つことで、デジタルDMX機器を動かすことが出来るんです。

アウトライナーを確認すると「LS_FixtureSequence」というアセットがあり、先ほどダブルクリックしたアセットがシーン内に配置されていることがわかります。

アクティブにして「詳細」パネルを見てみると「自動プレイ」のチェックがONになっているので、ゲーム再生と共にアニメーションがスタートするという仕組みになっているんです。

シーケンサーのアニメーションキーを色々と打ち直してみて、どのパラメーターが何を制御するのかをテストすることで、学習がはかどると思います。

DMXプリビジュアライゼーションサンプル

もっと複雑な制御を勉強してみたいという方は、Epic Games様よりUE 機能サンプルとして、DMX プリビジュアライゼーションサンプルが提供されていますので、以下のデータをダウンロードして研究してみてください。

DMXプラグインの標準では制御出来ない、Laserの角度制御などカスタマイズされている箇所が沢山あって、とても勉強になります!

DMX プリビジュアライゼーション サンプル

あとがき

皆さん、いかがだったでしょうか。

UEのDMXプラグインや機器でどんなことが出来るのか、まずは概要をお分かり頂けたかと思います。

次回、「[UE5] DMX(MovingHead)」では、実践編としてDMX機器を設定する方法をお伝えしていこうと思います!

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