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#ロゴススタジオ まとめ

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#ロゴススタジオ がついた記事や、その他作詞に関する内容の記事をまとめています。
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2018年12月の記事一覧

音楽プロデューサとして振り返る2018年

2018年も音楽プロデューサとして、様々なアーティスト、楽曲に関わることができました。 ところでnoteでは「#ロゴススタジオ」として「言葉から音楽を考える」というテーマがあるので、それに即していえば「音楽プロデューサ」というのは実に内容が不明瞭な仕事です。僕もこの名前で、色々な仕事をしていますが(僕の仕事は音楽プロデューサだけではありませんが、重要なひとつだとは思います)、同じように音楽プロデューサと名乗っていても、案件ごとにやっていることは随分違うように思います。僕1人の

#ロゴススタジオ として振り返る2018年

#ロゴススタジオ 言葉から音楽を考える場として2018年夏頃にこのnoteを舞台にスタートしました。去年くらいから、高校生とワークショップをやったり、また作詞についての話をいくつかの媒体でしたり、また若い(僕もまだ作詞家としてのキャリアはじめたばかりですが)ミュージシャンからも色々と聞かれるようになり、単純に僕のスキルをお話するだけではなくみんなで作詞について議論しながら、現代の作詞家像をつくっていくことができたらいいなと考えはじめていました。 いわゆる「オンラインサロン」

フィロソフィーのダンス「ヒューリスティック・シティ」

Twitterでも書いた通り、この曲を解釈するポイントは 「思い出の不可逆性」「平成のおわり」「自動運転の街」 です。 曲調やリリース時期から、「別れ」をテーマにした曲にしたい、という話が最初にあがりました。概ね、曲のオーダーというのはこの程度の内容なのでそれ以上は作詞家の領分です(もちろん、内容がかなり細かく指定されるようなタイアップものなども存在します) さて、別れといえばマイナスなイメージもあります、そしてそれは「想定外」のものとしてやってくるものとして描かれが

MINT mate box 「beside」(全5曲)

MiNT mate boxの2018年2月にリリースしたミニアルバム「beside」収録の、全5曲を作詞しています。(全楽曲の「作曲」「編曲」もしています) アルバムタイトル「beside」はメンバーが決めたもので、もちろん楽曲はそのコンセプトのもとに作られたものではないので、コンセプトアルバムではありません。 収録曲は 「メイクキュート」「青春っていつも何かがたりない」「ラブラブファイヤー」「ストリート」「アシンメトリー」 でした。 「メイクキュート」についてはこ

メリーゴーラウンドがまわせない

先日の #ロゴススタジオ 作詞ワークショップではかなり多くの話題が出ました。 この日のテーマは、「替え歌」であり、その題材として 岡本真夜さんの「TOMMORROW」という楽曲を話題に出しました。 冒頭サビの一行目 「涙の数だけ強くなれるよ」 これを変更できるかどうか、という話です。 「替え歌」に関しては様々な意見がでて、それ自体も面白かったのですが(該当記事があるのでそちらを見てみてください) やはり、この冒頭以上のフレーズはないのではないか、という文脈で僕はこの