予想への取り組み

日曜日の夜、予想家のみなさんと各自の予想プロセスについて議論していて、そういえば、下級と上級で予想への取り組みって全然違う、っていうことをコラムにしたことなかったな、と思い、今回作成してみました。

血統、パドック、展開、調教、ラップ、色々な予想ツールがありますが、どのツールを取り入れていたとしても、下級と上級で予想に対するアプローチは変わってこないといけないんですね。

理由は簡単で、上級になればなるほど、馬のレベル差が少なくなってくるからです。

よく、新馬戦は将来のG1馬と地方競馬に移籍するレベルの馬が一緒に走る、みたいなことを言いますが、まさにその通りで、展開が向かなくても、多少のミス騎乗があっても、馬の個の力でリカバーして勝ち切ることができます。

なので、新馬や未勝利戦については、個の力をどれだけ見抜くことができるか、が大事になるわけですね。そのため、調教の時計が早い、過去走でしっかりした脚力を見せている、など、その馬がどれだけ力があるのか、を見切ることが大事になってきます。

では、上級条件を予想するときにどう考えるのか?となると、馬のキャラ、枠、展開、騎手の動きなどを多く考慮します。

過去のコラムでも書きましたが、仮に3勝クラスの馬がいる場合、その馬は超エリートなわけですね、競馬会のヒエラルキーとして、一番高いカテゴリの中央で2勝しているわけで、フロックというわけにはいきません。

全ての馬が自分の得意ゾーンに入ったら勝ち切る力を持っている中で、競馬が行われてくるので、騎手がどう動くのか、枠でどれだけの有利不利がつくのか、得意なペースで走れるのか?などが大事になってきます。

まあ、ここまでが予想における概念になってきます。

簡単にいえば、新馬と下級条件は強い馬を探す作業を中心に、上級条件になればなるほど強いだけではなく、環境を味方にできる馬を探す作業になってきます。

ここからは自分の予想プロセスについて書いていくと、こんな感じです。

■下級条件(未勝利、1勝クラス)
1.チェック馬を確認、レース条件に合致するか確認
2.周りを比較して力が発揮できるかをチェックする
3.展開を確認、狙えるかどうかを確認

■上級条件(2勝クラス以上)
1.レースの条件と枠、出走馬を見渡し、誰が逃げるのか、どれくらいのペースになるのか、団子になるのか縦長になるのかを確認
2.1の条件に見合って好走しやすい馬をピックアップ
3.チェック馬と照らし合わせる
*2勝クラスはレースレベルによって下級条件で考えることもあります。個の力で突破できるぎりぎりのラインというイメージで。

イメージとしては、下級条件はまず個の力を確認して、力が発揮できるか、展開が向くかを確認していく、とあくまで個を中心にした予想の組み立て。
上級条件にしては、まずは環境の確認を中心に有利になる脚質の馬をピックアップして、そこから個を照らし合わせていく、という感じです。

下級は多少条件が向かないと思っても狙います、個の力でなんとかなる可能性もあること、展開が必ず自分の想定通りになるとは言えないからですね。
逆に、上級は展開が向かないと思った馬は買いません、自分が想像した展開が裏切られる可能性はありますが、個で予想を組み立てるよりは精度が高いと思っているからです。

いかがだったでしょうか、下級も上級も同じ予想をしている方がいらっしゃいって、得意レンジと苦手レンジがあるようでしたら、上記意識いただくと回収率も変わってくるんじゃないかなと思います。

ではでは、今日はこのへんで。

いつもありがとうございます!