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スランプによるチェック馬リリースタイミングの考え方(2/18回顧)

今週からいつまで続くかわかりませんが、毎週1つは必ずコラムを配信する、という縛りを作りました。

このコラムについては、私の推奨度合いの高いレースをどのように予想していたのか、を軸にして、皆様のお役に立つようなコラムに結びつけて配信をできればと思っています。

今週については、良い例として2/18(日)の東京6R、悪い例として同日の京都10Rを上げれお話しができればと思います。

まず、東京6Rについては、以下のような予想を挙げました。
今回のコラムのポイントになるのは、ロードプレイヤーをあげます。

私の出した推奨記事
レース結果

ロードプレイヤーといえば、新馬でプレイディヴェーグに勝ち、2戦目でキングズレインに負けたもののものすごい外回しから差し込んできて、この時期には1年以上1勝クラスに滞在するよ、と言ったら過去の自分は理解できない状況かなと思います。

ロードプレイヤーの成績

実際のところ、ロードプレイヤーはかなり苦労している状況で、格下になる1勝クラスで2着になったものの世代戦を越えてから4着、4着、9着と結果を出せない状況。特に実際に好走した東京でも一度4着をとったことで、人気にはならない馬、という烙印を今回押されました。

このように過去にかなり強い競馬をしたはずなのに、なぜか結果が出なくなってしまう、という馬をどこまで追いかけるのか、というのは競馬の予想をする上でのかなり大事なポイントになってきます。

では、馬がスランプになる理由というのはどこにあるのか、というと、これは競馬そのものの予想をする上でも必要な以下の3要素のどこかに問題があるから、ということになります。

1.能力そのものが落ちてしまったから
→怪我やそれに準ずる内容によって100%の能力で走れなくなる、加齢によって走れなくなる、メンタルが整わない/気性が悪くなるなど
2.その馬が走れる状態になっていない
→レース使ってくる上での疲れ、調教・調整上の問題でまともに走れない、輸送による疲労など
3.レースにあうコンディションではない
→馬場の得手不得手(雨馬場など)、内枠外枠で揉まれたらかかったりする条件、隊列の状況(逃げ馬多数、スロー条件など)など

まあ、レースの予想なり個別の馬を判断する時に使いがちなのは、レース映像や過去の履歴、予想という行為を行う中で考えやすい3であり、数値で判断がしにくい、人の主観で判断することになりやすい1、2の指標については、割と軽んじられて考えられる傾向がありますね。

では、今回のロードプレイヤーがなぜ軽んじられて考えられたのか、を自分なりに分析をしてみると、この辺りがポイントになったのかなと思っています。
1.グレーターロンドン産駒が早熟なイメージがついている
2.中山好走に3ヶ月空いて走ったレースが4着でその後下方していくため、見限られやすい状況(東京でも好走していない)

では、ここで少し視点を変えてみます。
まず芝馬であり、新馬戦を中距離路線で勝ち、世代戦で好走をした馬が目指すものはダービーになることは間違いなく、ここに出走できるのか、を調教師も馬主も考えながらローテを組んでいくことになります。
この馬も例外なく重賞を2回使い、ここまではエリート路線を歩もうとしたわけですが、通用せずに負けてしまいました。(実際には共同通信杯はインバイアスをぶん回し、京都2歳は前のこりを後方差し込みなので、実力まま負けたとは思っていませんが)
若駒で期待されている馬は重賞に向けて自分を追い込んでいく動きになる中で、そこで負けて1勝クラスでメンバーレベル弱化したところでダービーへの最終トライをして2着。この時点で条件戦ルートに陣営は切り替えていきます。
ただ、若駒がクラシックに出る、厳しいハードルに向かっていく中で蓄積されたダメージというのは相当なものなはずで、3ヶ月程度の休養で完璧な状態に戻るということは難しく、おそらくメンタルないし疲れを残したまま復帰、3戦をこなしていく中でさらにパフォーマンスを下げていった、というのが状況であったのかなと思います。

今回は半年ぶりでしっかり休ませて、「心身共に戻ってきた状況であれば好走するかも」、「過去に好走した東京同舞台での後おしもあり」というのが狙いになりました。
自分のイメージでは、ここで走らないのであれば今後走るまでは徹底的にリリースする感じになりますね。

これは一例になりますが、リリース馬を判断するポイントとしては、加齢でいきなりパフォーマンスを下げるなどは特別な理由がない限り少なく、怪我明けなどわかりやすい状況を除けば
①.メンタル面で改善が見られるのか
②.疲れがあった履歴がありそうか、それを解消できるのか

この辺りを重視して考えます。

①については、休み明け、転厩などの環境の変更、馬具の変更、距離(主に1ターン、2ターンの変更)、芝ダートの変更
②については、過去に好走してきた時とレースパターンを変えているのか、輸送をするなど馬に負担がかかっている状況があったのか、休み明けと言いつつしっかりした期間休養ができているのか、それまでに使っているレース数など

が考えられる内容になってくると思います。

この辺りの状況を考えて、オッズとの睨めっこ(変わり身があってほしい、というのは予想する人間での願望になりやすいので、好走時出走の時から考えると明らかに見合わないオッズになっている)をして買うかどうかを判断する感じになります。

ロードプレイヤーについては、仮に1勝クラス2着の後にこのレースに使ってくれば1倍台後半くらいのイメージで、前日10倍ほどのオッズになったので、⭐️3最大推奨でのGoサインを出しました。

今日一番お話ししたかった内容としては、
「馬も疲れるしメンタルも磨耗するので、スランプになる」
という部分ですね。もちろん、人間でもそうですが、休んでも回復しない、転職してもメンタルはリフレッシュされない、など色々とあり、難しいものですが、問題の根幹部分が解決されていそうで、それが周りが勘違いをしていそうだな(オッズの乖離がある)、という状況であれば、チャンスになるよ、というお話しでした。

では、これの逆の例を出します。

同日京都10Rの推奨

ショウナンアレクサですが、2勝クラスまですんなりと圧勝での勝ち上がり、昇級してもモズゴールドバレルやダスエスサラームあたりと好勝負できており、クラスでも通用している状況でした。
その中で清水Sですが、不可解な負け方をします。敗因を考えても、ちょっとわかりにくい追走してそのまま弾けそうなところからスパッと止まってしまう内容。進路が伸びないインに行くのですが、それにしても騎手が進路を取る前に、馬がやめているような負け方ですね。

こういうパターンは先ほど書いた通りで、休ませて条件が変わって、という部分で考えていくのですが、自分で動ける外枠になり、ほぼ4
ヶ月明けてのレースになり、騎手が変わってメンタルも変わりやすい状況であれば、走ってくるかも、という狙いになりました。
ただ、推奨レベルが低いのは、休養期間が十分であるか判断しにくいこと、鞍上代わりが海外騎手で乗り方が特に正反対のタイプなので馬がびっくりしてしまう可能性、などもあり、能力は見合うというか1枚上評価も、条件変わりが良し悪しになってしまう可能性もあるのでは、という部分からになります。後はオッズがまだ辛いこともあってですね。

結果としては外枠で馬が全く抵抗せずの8着。
こういう負け方をしたパターンだと、今まで使ってきたことによる蓄積疲労もしくはメンタルの磨耗、がかなり重症となっている可能性があるので、自分は好走するまでは基本はオッズがかなり見合わない限り、リリースする状況になります。

こんな感じで、スランプに入った馬をどう考えるのか、どこまで追い続けるのかを自分は考えているよ、というコラムでした。

この内容をもう少し深掘りした内容をコミュニティ向けのツイキャスではお話しするつもりなので、よかったら週会員も募集しておりますので、ご参加いただければと思っております。

こんな感じのコラムを題材を見つけて、自分が頑張れるまで毎週配信していきますので、よかったらご覧くださいませ。

では今日はこの辺で。



いつもありがとうございます!