湘南新宿ラインに乗って/椎名かいね 2nd EP感想

track1.シンジュク2258

 椎名かいねさん曲、「女性」っていう印象が大きいので、カワイイで始まると結構驚きます。歌詞でグロいこと言ってないかチェックしましたがそんなことはなく、初手から結構新鮮でした。そんな中でギャルの下りのところが全体の雰囲気から際立ってリアルでリズムも相まってとても好きなポイントです。

02_IKEBUKURO under the RED
 単体だとこの曲が一番好みです。小宵さんとのハモリが大変良い。声の個性はもちろんあるのでソロの聴き応えがあるし、サビで二人共歌詞があっても厚みのある動きをしていて大変いいですね。結構二人共ボーカリストだと殴りにあいになってるのを見ることが多いんですけど、かいねさんが下に動いてしっかり支えている感じがウレシイですね。自身がメインのEPでこの動きできる信頼感とか、歌詞の灼けるような甘さと相まってテンションあがりました。

03_If shibuya
 KYOTOUさんこんなんも作れるんだとクレジットを見て思いました。ギターの音はわかるけどABメロの椎名かいねさん感の解像度の高さすごいなと。
 期待する女性とか、裏切られる女性とか失恋ソングの中でも報われない女性みたいなところを攻めているイメージがあるのでドンピシャでした。「そうだよね、椎名かいねはこういう曲を謡うよね」みたいな納得感が一番強いし、これを頭にもってこないあたりも面白いなと。

04_ヨコハマオーセンティックブルー
 ラップでゆったり始まって二人のサビでちょっとアクセルが入り、2番はかいねさんだけど譜割りでノリがオチずに入っていくの非常に好き。そしてやっぱりサビメロのノリと裏の咲乃木ロクが良い。小宵さんとのまっすぐの良さとはまた別のグルーブが噛み合ったときの気持ちよさが最高。

05_鎌倉エンドリーム、きみと。

 かいねさんの歌声ってすみずみまで意識が行き届いてて、遊びが少ない印象なんですけど、匿名さんは逆にだぼっとしていてその対比がおもしろいですね。というかここまで結構ドロっとした「女性」を出してきてるのに、ここで爽やかな感じ出してくるのバグってますよね。グッピーなら死んでた。

06_赤羽グループ(9)
 最初のシンジュクがポップだったのもわかるなという締め。ちょい昔のドラマED感もある。すこし寂しさというか時間の経過を感じさせるのも好きですね。ペルソナ4の『Never More』とか大好きで、「あの頃そばにいてくれたよね」みたいなメッセージがあると弱い。バカ話でグラス開ける友達、最高なので大事にして欲しい。言われるまでもなく。

おわりに

 書こうと思っても全曲感想書くことって色々あってムズいので今回かいねさんのEP全曲感想かけて良かったです。EPのコンセプトもいいし、M3の会場でものとして渡すときにパスケースっていう形で見せてたのも、素晴らしかった。あと、完売おめでとうございます。

 電車をテーマに一曲書いてるのって多いんですけど、それぞれの場所に宛てて書いて、全体として「湘南新宿ライン」とするのも初めて見たので面白かったです。

 リアルライブにも今年はがっつり参加してて、5/7には3Dでオンラインライブするのでそちらも楽しみです。



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