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誕生日記念雑記投稿

誕生日記念配信があるなら誕生日記念noteがあっても良い。

ということで、今日は好きなVについて無軌道に話しても良い事とする。

 誰から書こうかと考えていると椎名かいねさんが『しじまのまち』という朗読×歌ライブを丁度開催していたので見てみることにした。
 椎名かいねさんは歌が上手いと言われているが、数多居るVの中で彼女の特徴を上げるとすれば「言葉の力を信じている人」になる。
 一口に音楽系V、個人Vと言っても言葉に対する比重の置き方は実に様々で、「歌モノじゃあんまり聞いてもらえない歌ってる」くらいの人もいるくらいだ。
 そんな中で彼女は自身の楽曲の中でポエトリーがあるくらい言葉に魂を入れることにこだわりを持つ。さらに言えばシンガソングライターがどこまでも自分の言葉を使うのとは違って、力を込めた言葉によって他人をも演じる、また、演じることによって言葉に力を持たせる、そこに気持ちを感じさせる、という似て非なる活動者であると考えている。
 もちろん、自分の体験や思想がベースにあるには違いないが、それらを客観的に見て、あるいは物語的に見てそれを仕立てるのが圧倒的に上手い。
 今回の『しじまのまち』はその最たる例で、朗読と歌が互いに物語を促し合い、その中で自分や友達の楽曲を歌うことでVとしての文脈も使い、普段からかいねさんを見ている人には椎名かいねの物語も感じさせ、それでいてお話単体としてもしっかりとオチをつける構成力は本当に圧巻。


 さて、クレジットに出てくる渚乃奏さんについても話したい。
 ここから先は渚乃奏さんのことを敬愛の意を込めて、さのかなさんと表記する。
 さのかなさんはポエムコアによる表現が軸の活動者で、エンタメとしてというよりは表現としての音楽をやっているように感じる。そのため、表現されるのは感謝や親愛だけではなく、世間に対して中指を立てたり、界隈に跋扈するツマラナイ輩を切って捨てたり、人類の負債について向き合ったりもする。直木賞というよりは芥川賞みたいな感じ、どっちが高尚とかそういう話ではなく。
 とはいえ、言ってしまえば目を背けられるのであれば目を背けたくなるもの、例えば、将来の自分とか原爆とか戦争とか地震とか、そういったものを主題として、しかもそれを毎年表現する姿には本当に感服する。
 さのかなさんは活動し続ける、歩み続ける、考え続ける、という点を評価する軸においては最高のVなのでぜひこれからも夜の街の、地下二階からの物語を続けて欲しい。


 好きなVということで私がめちゃくちゃ重たい片思いをしている桜葉どらいぶさんについて話をしたい。
 私が桜葉どらいぶさんの事が大好きなのは、めちゃくちゃ人間の事好きなんだろうなという葛藤に共感を覚えるから。
 彼女の楽曲群の多くは、Vや音楽を始めたときと今では変わってしまった事に対する後悔、諦め、寂しさを感じる曲が多いのですが、同時に昔の自分の延長線上に居続けようとする、熱があったことを忘れていない自分の事を認めているというメタ的な視点を常に感じる。
 色々諦めてきた自分のことをメタ的に捉えた上で、「意外に自分もまだ熱がある」ことを自覚的に捉え直しているのが『本能』や『いつしか』、『Pass』、『19』、『ハピネス』で共通しているのかなと思います。
 この自分に対しては徹底して俯瞰の視点をとる桜葉どらいぶさんが、一人称視点になっている曲があります。そう、私が大好きな『逆さの』です。

 この曲、もう、めちゃくちゃに優しい。優しいんだけど押し付けがましくならないようにめちゃめちゃ距離感を測っている空気が伝わってくる。
 で、自分に対して俯瞰の視点をとっている人が距離感を気にしながらも、それでも「自分はあなたのことを想っている、助けになりたい」と伝えようとしているんですよ。めっっっっっっっっっっちゃ良いですよね。そして、この曲を深夜1:30に突然プレミア公開してるんですよ。この俯瞰の視点を置いていることによって自己矛盾している様子、くっきりとした葛藤の痕跡がたまらなく愛おしいです。
 いや、桜葉どらいぶ大好きすぎるなナガイさん。だいぶキモい。

 桜葉どらいぶさんから広げておつベビも語りたいよね。
 いや、もう揃った時点ですごいのよ。おつベビは。
 意味わからんもん、5人集まるにしてももっと別の5人のほうが集まりやすそうなもんなのに集まってみれば、もうおつベビにしか見えんもんね。

 この間、VirtuaROCK2というライブイベントがありましたが、その昔、TOPPA!!というメディアで鷹森ツヅルさんが『今後コラボを行いたい方が教えてください』という問いに対して、樫野創音さん、レグナさん、桜葉どらいぶさんの名前を挙げてバンドが組めたら楽しそうだなという話をしてるんですよね。聞いた話ではこの記事を見たレグナさんがそんなこと言うなら誘っちゃうぜとメンバーを集めたとかなんとか。最高。
 さらにその後の質問でやってみたいことを聞かれて、生バンドでのライブに挑戦してみたいと言ってるんですよね。全部叶ってんじゃん。

 そんな背景を聞いていたのでまぁ~~~~眼の前で生の音が聴こえたときは呆然としましたね。そんなことあるのかと。そろそろ年齢増えて良いこと減ってきたなと思うけど、生きてると幸せな事あるもんだ。

ほんとはもっと色んな好きな人の事書きたいんですが、最近noteを書いては途中で積んでいるので、このくらいにして投稿しちゃいます。許せ。そしてもっとnote書けナガイ。読んでくれた人は祝いと発破をかける意味を込めていいねしてくれると嬉しいです。それではまた。



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