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【随想】気になる個人アニメ作家三選①


ニヘイサリナ

異国情緒。なんだか藤田嗣治を思わせますね。
抑制された線と色。
ふいに訪れる唐突な展開と機敏なモーション。
繰り返される静と動の明らかなる猟奇性に、
知覚と感性がかき乱されること間違いありません。
公式HPには、他にも色んな作品が載っていますが、『Rabbit’s Blood』が一番最初にショックを受けた作品でした。


山田遼志

『ハンター』という作品が一番分かりやすいですね。
出てくるホットドッグさながら見やすく食べやすくなっています。
デフォルメされたキャラクター造形がオリジナリティと不気味さがあってとてもよいですね。
アニメーションならではのユーモアと飛躍が、ストレートに表現されている作品だと思います。
毒味たっぷりのグロテスクアンダーダークをご賞味ください。


キューライス

何か一つのきっかけで、日常のルーティンが壊れていく様子は、誰もが身に覚えのある話じゃないでしょうか。
あ、痛い。何か踏んづけた。
小さな痛みはすでに最初から始まっていたのに、気づかないものですね。
アニメーションならではの、物理法則を無視した柔らかい曲線による造形美と色彩美が、世界観とマッチして、優しくもどこか薄ら寒い。
どの作品も良いのですが、やっぱり『失われた朝食』が好きですね。

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