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明日いなくなることに決めた夜

寝て起きたら仕事だ。
世の中はゴールデンウイークで、長い人だと9連休とかになるみたい。最高だ。
わたしはカレンダー通りなので、このnoteを書き終えて、寝て起きたらいつものように仕事。だるさこの上なし。

この3日は何をしてたかというと、なんかひたすら気持ちが落ち込んでおり、寝ていた。
2日目が特にひどくて、なぜ生きているのかなどの謎な気持ちになりどうしようもなくなっていた。
夕方ごろににっちもさっちも行かなくなったわたしは自分に死ぬことを許可した。

わかった!では明日死のう!死ぬんだから食べたいものを食べて死のう!お金を使い果たして死のう!

そう思ったらなんとなくやる気がでてきて布団から起き上がることに成功した。なんのやる気だ。

近所のロイヤルホストという高級なファミレスで、超高いステーキ食ってやるわと思ってスマホでメニューみたら、まあだいたいステーキとサラダとライスかパン、ドリンクのセットで4000円くらいだった。パンケーキも食べたい。5000円近くになる。酒も飲まずに5000円とな。

……で、結局わたしはそのままブラウザのアプリを閉じ、振り上げた拳の先でトーホーシネマのアプリを開いて、映画の予約を済ませて夜の街に繰り出した。

5000円予定だったはずの最期の晩餐は971円のサイゼリヤごはんになり、映画のチケットも溜まってたポイントでタダでとった。

観に行った映画は「君の名前で僕を呼んで」という、1983年の南イタリアの夏を舞台に、美しい男と男が恋に落ちる静かな、さみしい話だった。(まあなんかこういう感じの話同人誌で一万回くらい観たし描いたよなという気はする)

昨今の、万人が楽しめる仕掛けをバッチリ作ってあるような映画と違って、うまく自分で飲み込む必要のある映画だし、とにかく美しい映画ではあったけど、まあリメンバーミーとか、安室の女になりにいった方がもうちょい容易に気持ちよくなれたかもなと思う。

そんなことをしながら、帰りにまだ開いてたケーキ屋で大好きなイチゴショートと、おまけにシュークリームを買って、帰ってきた。明日のわたしに食べさせるためのものだ。

結局自分のご機嫌はなんとか取れたので、今日も問題なく生き延びている。人間以外としぶとい。

あ〜明日仕事か〜。寝て起きたらいきなり月収倍になってるか休みが倍に増えてますように〜。

これを読んでくれたあなたも、明日もまた、楽しみましょう。

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