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大型自動二輪免許への道のり⑨(終) [卒検/日記]

前回からの続きです。
今回で最後になります。

検定終了直後、
検定員からアドバイスをいただけます。
ボロクソに言われました。笑
褒め言葉は一切言わないと知っていましたが、
待機場所に戻るまでの自分が、
肩を落としてしょんぼりしているのが分かりました。

というのも、開口一番、
「(前回は)不合格でよかったね(下手すぎるから)」
と言われたのですが、私は
「(下手すぎるから今回も不合格にしたよ)→不合格でよかったね(もう少し訓練しようね)」
と受け取ってしまい、
その場で不合格を言い渡されたのだと勘違いしてしまいました。
次の試験までまた特訓だ、予定ずらさなきゃ、コンタクトの予備はあったか、そんなことを次々と考えました。

検定員に、
「動いてる乗り物に乗ってるだけ。何をしてるのか意味不明」
と言われました。
その時、自分の身体のハンデというか、
体格についての認識が甘いと感じました。

バイクに跨るとき、よじ登っているように見える。
左右確認の動作が小さい。
手の大きさや脚の長さが原因で
アクセルやギアの操作が覚束ない。
自分では一生懸命行っている行為ですが、
第三者は、
「こいつ何やってるんだ?」
「大丈夫か?」
という印象しか持ちません。
他の運転者に不安を与えてしまっては、
事故の原因になりかねません。


私の場合は、
バイクに乗り慣れること。
バイクと一体化すること。

これらができれば、多少はサマになると思います。
それはつまり、第三者に信用される運転者に見えるということです。

教習中でも、変速動作がスムーズだったり、
理想的な段取りで課題をこなしたこともあります。
その時はとても清々しい気持ちでしたし、
精神的にも余裕がありました。
頭で考えるのではなく、
身体が勝手に動いていました。
「今の自分、バイクを乗りこなしてる感じがしてかっこいい」と思ってました。

ところが、特に検定中は、
恐れや緊張から「不安感」が滲み出ていたと思います。
それがバイクにも伝わり、
一体化できてなかったのかなぁと思いました。

また、単純に、重いです。笑
教習車なので乗りやすい反面、
自分の好みや体格に合っていないので、
なかなか馴染めません。
まあそんなこと言うヤツに免許は与えられませんが笑、
どうしても自転車と比べてしまい
「重いな」
「小回りが効かない」
そういう気持ちが腹の底にあったと感じています。

検定員の言葉の真意と
私が受け取った印象は、
もしかしたら若干違うかもしれませんが、
自分の中で大きな糧となりました。

私が入校した合宿所は、
教官がとても厳しいです。
誤った操作や危険な行為をしたら
体育会系の部活の指導者のように
普通に怒鳴りつけてきます。
しかしそのおかげで、
一歩間違えれば自分の責任で大きな事故に繋がるだとか、
しっかりと自分の特徴を認識しようだとか、
完璧だと思ってても客観的にはそう見えてるんだなとか、
そういったことを人一倍感じることができました。
そして全員、
「バイクへの愛」
「教習生を一人前にしたいという情熱」
これらが根底にあり、信頼できます。
だから同じ場所に戻ってきました。

私はどちらかというと運動神経が良く、
勘も鋭い方です。
初心者ゆえ、もちろん転倒もしましたが、
それによる擦り傷やアザひとつなく卒業しました。
普自二のときも、大自二のときもです。
ありえない転倒の仕方を目撃したり、
フラフラと走行して両足をついて停車してる教習生を見ると、
「やはり自分は出来る方だ」と過信してしまいます。
ところがそこで、教官の鋭い言葉がグサっと刺さるわけですね。
「自分は他人からどう見られているのか」を知ることができ、
「自分はまだまだだ」と、謙虚でいられます。

まあ、そんなわけで、
検定員に酷く咎められたわけです。
周囲に「不合格だと言われた」と言いふらしながら、
落ち込んだ状態で合格発表に臨みました。
不合格者の段取りは分かっていたので笑、
すぐに移動できるようにしていたのですが、
なんと、私の番号が呼ばれたんですね...!
驚いて、返事が一瞬、遅れました。
そして動揺して、友人たちの番号を聞き逃しました。
なんとこの日、全員合格したそうです。
とても素晴らしい日ですね。
先生も喜んでいらっしゃいました。
しかし私は、信じられず、
卒業に関する書類に書かれた名前が
本当に自分であるのか何度も確認しました。笑
そして卒業式が終わって、解散というときになって、
ボロボロと涙が出てきました。

思えば、かなり気を張って日々を過ごしていました。
彼氏に「難しいと思うよ」と諭されていたものですから(まだ根に持ってる)、
1度、試験に落ちたときも、
負けず嫌いな性格から随分落ち込んでいて、
彼を頼ってアドバイスをもらいたかったけれど、
泣き言を言いたくなかったですし、
友人たちはみんな普自二の教習だったので相談できず、
ひとりで頑張っていました。
そして2度目も不合格だと思っていたので、
さすがに挫けていました。
そこからの合格で、
嬉しいやら動揺やらでいっぱいになっていたのです。

校長先生に慰めてもらい、
お世話になった先生を見かけてまた涙が出てきて、
もうよく分かりませんでした。笑

そして、
ビールとラーメンです。笑
食堂以外に食事をする場所がなかったので、
久々のシャバ飯です。笑
本当に美味しかったです。

ようやく、大型自動二輪免許を取得できました。
20年前に抱いた夢を叶えられました。
まだ公道に出ていませんし、
「彼氏をうしろに乗せる」のは物理的に難しそうですし、
まだまだこれからなのですが、
やれることはやりました。
私の夢や目標が、この先もどんどん進化していくことでしょう。

そういえば、
今回友達になった方で、
空手の経験者がいました。
型を少しだけ教えてもらいました。
私の別の夢「空手を習いたい」に直結する出会いがあり、
「バイクの次は、空手だろうな」と
運命めいたものを感じました。

人の人生とは、
流れるように繋がっていくものなんだなぁと
感じています。

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