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【韓国・日本】”アイドルは3年経てば答えが出る”は本当か? やっぱり何でも3年で考えどき? 3年目の答えを覆したのは誰?

いきなりサムネとは違うアイドルの話をしますが、先日、Fairies(フェアリーズ)の活動終了が決まりました。
日本人の皆さん、ご存じですか?
彼女たちは、2011年にデビューした日本の実力派ガールズグループで、当時のK-POPの波に負けないようなダンス技術を持つグループでした。
DA PUMPKENZOさんが指導していたグループとしても知られています。

ただ市場が合わなかったのか、楽曲が良くなかったのか、活動終了という結果になってしまいました。
私が思うに、ここまで追い込まれてしまった理由は以下の通り。

1.日本の音楽市場では、ダンス実力の高い者が評価されるとは限らないから。
2.ダンスが下手でも頑張っている者の方が評価されるから。
3.楽曲がダサかったから。
4.そして、結局、方向性が違ってきたから。


実はここに挙げた理由は、既に解散しているEXILEグループだったE-girlsの解散理由にも当てはまると思います。

日本がこんな市場だから、本当に実力派アイドルになりたい人は韓国に出て行ってしまうのでしょうね。
韓国と日本共同で「虹プロジェクト」なんてやってますけど、本当は日本人は日本市場で開花させなきゃいけないんですよ。

日本は自ら人材を流失している。

もしかしたらFairiesも韓国進出を目指せばよかったかもしれないですね。
日本は内需が大きいから海外進出を目指さない傾向にあるけど、日本の市場に合わないと判断できるなら、その段階で海外の市場に挑戦しないと、と思います。

そこで今回は、韓国のK-POP界で”アイドルは3年経てば結果が出る”といわれていることについて考えていきたいと思います。

”アイドルは3年経てば答えが出る”

実は最近記事にしたRoad to Kingdomという番組の中でPENTAGONHUIが口にしていた言葉です。

これはよく言われている言葉です。
お分かりの通り、3年目に売れなかったらそういうこと、という意味ですね。
(ちなみに、K-POP界ではもっと有名な言葉として、”魔の7年目ジンクス”という言葉もあります。)

しかし、”アイドルは3年経てば結果が出る”というような言葉は、普通に日本にいても聞くような言葉だとは思いませんか?
そう。

”社会人は3年目で結果が出る。まずは3年同じ会社で働いてみろ。”

3年目は私も節目な感じがしますね。
正直、私は3年目になる年で転職することにしましたけど。←結局、2年しか働いてないことになる。
3年で一通りのそこでの生き方を学んで、自立できるか判断できるようになるから、こんな言葉が生まれたんでしょうね。
私の場合は、「このままだと自分自身に力がつかず、たとえ会社では生きていけても、社会一般的には生きていけないな、通用しないな」と判断して、もっと専門的な仕事に就けるようにしました。

ここでまず、冒頭に記したFairiesの3年目の活動を少し振り返ってみましょう。

Fairiesの3年目・2014年

3月26日、1stアルバム『Fairies』を発売
7月23日、伊藤萌々香がシングル「Poker Face」でグループ初のソロデビュー
7月30日、Mスリーの2枚目のシングル「Your Love」を発売。
8月9日 - 30日、グループ初となるライブツアー「フェアリーズ LIVE TOUR 2014 - Summer Party -」を敢行。全4公演で3000人を動員。
12月10日、グループ初のライブツアーの模様を収録した初DVD&Blu-ray作品「フェアリーズ LIVE TOUR 2014 - Summer Party -」をリリース。

Wikipediaより引用)

振り返ってみると、私も驚きましたが、Fairiesにとって2014年は大事な時期だったようですね。
1stアルバムの発売、メンバーのソロデビュー、グループ初のライブツアーと初づくしでした。
しかし、その努力はうまく実らず、振り返っても一番停滞した時期になっていたかもしれません。←数字で見る限り
その後は、ボーカルを増やすなどの新体制に挑戦するも一時的に自己最高の売上を記録したことにとどまり、またメンバーの脱退も続き、メンバーの気持ちも次第に纏まらなくなっていったことと思います。
その結果が、活動9年目での解散。だらだらと。
(↑ニュースでは一部メンバーによるスキャンダルが原因といわれていますが、私は、そもそも自分たち自身に”人々から注目される存在のアイドル”であるという自覚が薄れてしまっていたことに原因がある思っています。そしてそのさらなる原因となったのが、思うように売れなかったこと。)

2014年「BLING BLING MY LOVE」↓

私は改めて、3年目の活動は重要だな、と思います。
”3年目”を節目とすることに確かな根拠はないけれど、自分に実力がついてきて、余裕が出てきて、視野も広がる年数が大体3年、ということなのでしょう。
プロデュースする側もそう思っての活動内容だったのでしょうか。

最初の3年はプロダクトライフサイクルでいう導入期。
勢いや希少性のアピールが大事。

Fariesの場合は、まずプロモーションに改善すべき点がいくつかあったかと思います…
ダンスが売りならば、導入期にもっとフルダンスMVをYouTubeに流すべきだった、と思います。
そうすれば曲がダサくても、戦う市場は世界に広がるので。
(日本人にとっては歌詞も改善すべきだが)
Fariesは特に日本ではダンス実力者で希少な存在なのに、市場に知られる機会が少なすぎました。

PENTAGONの3年目・2019年

PENTAGONは2016年にデビューした男性グループ。
メンバーのHUIが編曲までできる、自己プロデュース型のアイドルとしても名高いです。

活動3年目となる2019年は、変化後1年目の年でした。
それも、すべて2018年に起きた出来事のためです。

PENTAGONの2018年

①「Shine」が1億回再生されてもチャート1位を取れなかった
これは衝撃ですよね。
私もてっきり、国内チャート1位は取っていると思っていました。
こんな動画が作られてしまうほどの衝撃です↓

ちなみに現在は1.9億回再生を記録してます↓

②メンバーの脱退
2018年11月にメンバーの一人が脱退。彼はグループのエースでもあったので、しかも脱退理由もまぁまぁ驚きなので、皮肉にもPENTAGONの名も有名になりました。

➂メンバーの休養
②に挙げたメンバーとは別のもう一人も同時期に活動を休止しています。彼は故郷が中国ということもあり、中国での知名度上げにも貢献してきました。

上記①~➂の影響を受けた2019年は、私個人としては、伸び悩んでいるように見えました。
正直、「Road to Kingdom」出場者の中ではベテランの域。
PENTAGONがどれだけ「Road to Kingdom」でのパフォーマンスにかけていたか、今になってさらに熱くなってきます。
結局「Kingdom」出場権は得られなかったけど、さらに彼らの知名度はアップしたはずです。
だから、今後の活動を楽しみにしましょう。

答えは3年で出ないことを証明してほしい。

ではここで、3年目の答えを覆した彼らの復活劇を紹介します。

NU'ESTの復活劇

2012年デビューのNU'ESTは、2017年「Produce 101 season2」に参加し、メンバーの一人がWanna Oneメンバーに選ばれたことで状況が好転しました。

Wanna One
韓国発の超人気アイドルプロデュース番組「Produce 101 season2」にて、国民投票の結果上位9名に入ったメンバーにて構成されたグループ。もとより期間限定グループということは決まっており、2019年1月に解散。当時のメンバーは、現在、ソロやそれぞれのグループで活動中。

知名度が一気に上昇、NU'ESTの人気が再燃したのです。
(デビュー当時は凄い人気だったんですけどね…特に韓国では一時期停滞していました)
本当に良かった!
同じ事務所のSEVENTEENが人気すぎて影薄くなってたから、ちょっと危ないと思っていたし。
でも、2019年に無事、”魔の7年目ジンクス”も乗り越えて。
(→7年目にして韓国総合チャート1位を初めて獲得
実は、私はここの大多数と同い年でして、そういう意味で少し思い入れがある、というか。

最近の路線も良いですね。
この年齢が中心だからこそ出せる大人なアイドル雰囲気が希少性になっている!
路線変えましたね、これは笑

まさに復活劇!!!
こういうの、わくわくしますねー(#^^#)

2020年5月11日リリース↓

ちなみに、彼らの3年目・2015年は日本活動に力を入れ始めた時期で、2016年1月にはメンバーの一人が主演を務める日本映画が日本全国で公開されました。
そのため、韓国での活動は比較的少なかった模様。→韓国での活動に陰りがみえてきた??

以上、いかがでしたでしょうか?
今回は、PENTAGONHUIの発言をもとに、アイドルの市場との向き合い方と同時に私たち一般人の市場との向き合い方も併せて意見してみました。
長い文章でしたが、私が言いたいのは、

長く同じ市場に居続けることが必ずしも良いことではない、導入期が大事

ということです。
合わないと思うならば、自分から違うところに行った方が良い戦略だと思います。一時的にでも。
自分が今やっていることを貫きたいならば、自分で合う市場を見つけにいかなきゃ。
成功しないのは、必ずしも自分の能力に非がありすぎるから、ということではありません。
と思います。

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