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年末のスピード感

個人的には毎年感じているのですが、求職者の方がチャンスを逃しがちなのが、年末12月の動きです。
在職中の方は年末の掻き入れ時であるのは理解しております。
中には土日出勤しても間に合わないような方も多いと思います。私も現役時代はそうでした。
しかし、一方で世間が忙しい時というのはライバルが転職活動を控えているという時であり、企業が「年内には決着したい」と思っている時期であることも事実です。
この年末、何人もの方が、企業が提案してきた年内の面接候補日をお断りになられ、年越しを希望されました。その瞬間、経験上、この方にはこの求人は縁がないかもしれないと予感する瞬間でもあります。一応、以下のような趣旨のことをオブラートに包みながらお伝えしますが、それで考えを直す方は5人に1人くらいです。なんとか予定を変更してでも、面接を受けて内定を勝ち取った「その1人」に感謝されたこともあります。

実際に、その「空白の1ヶ月」の間に、より企業の希望に近く内定が出そうな方が次々とエントリーされてきています。弊社だけではなく、他社エージェントにも同様でしょう。
先に選考を進めてしまえば、おそらくそれらの方が入る隙はなくなります。社長面接まで通ってしまえば、今更、もっと良い方がいましたとは人事としても言いづらいわけです。

転職はナマモノです。
1日2日の遅れが、その「一枠」の椅子を取り損ねる結果になる可能性だってあります。ましてや年末年始には、「ようやく自分の時間が取れるようになった」新規登録者がそれなりに出てきますので、目に見えないライバルが1名、また1名と増えていきます。
自分によほど自信がある方であっても、ライバルに「希望年収が50万円安い」とか「ご年齢が1歳若い」とか「社長と出身大学が同じ」とか、そんな僅かな、つまらない理由で持っていかれることだってあるのです。

だからこそ、面接予定に関しては、よほど重要な会議と重なったとか、海外出張と重なったとか、そんなことでもない限りは、どうにか時間を都合つけて、相手の出してきた候補日時に入れるべきだと思います。特に2次面接以降なら尚更です。


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