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Letter to ME

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自分へ贈る日々の備忘録
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2015年8月の記事一覧

おとなのおとなり

今日でnoteを初めて一年になる。というのは少し語弊があるかもしれない。365日が一年だというのなら、本当なら2014年8月31日から2015年8月30日までで一年だろうと思う。普段そういう日付をせこせこ追う仕事をしているから、寛容な心がすり減っている。しかし、すり減るというのはもとに戻らないような気がするから、これもまた語弊がある。心はきっと、少しずつもとに戻るはずだ。私はそう信じている。そう思

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右足の中指

足の指は、たまに存在を忘れている。もちろん、指がないと歩けないというのは知っているし、私の大切な体の一部だ。だけど、手の指よりも認識する度合は格段に低い。足の指の爪がけっこう伸びていてもあんまり気付かない。特に右足の中指は、他の指よりも妙に伸びるスピードがはやく、はやいとわかっているくせに、切るのを忘れる。そうすると、隣の人差し指に食い込んで、たまに血が出ている。どうでもいいわけではないのだけれど

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Can anyone hear ME?

むかし、英語の教科書に載っていた「Can anyone hear me?」というフレーズがたまに脳裡に浮かぶ。どういうタイミングだか、よくわからないのだが、好きだなと思う人、それは恋人でなくても友人や同僚なんか、そういう人と話していて、たまに「きっと私の言うことにこの人の理解が及んでいない」と感じる瞬間、このフレーズが頭をよぎる。別に、相手のことを馬鹿にしているとかいうことはないのだけど、ただただ

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秋の服

秋が好きだ。気が早いと言われようが、秋が好きだ。おしゃれができる。服がかわいい。気候が素敵だ。風が寂しくなる。夕日が本気だ。みんなの横顔が、どこか美しい。秋が好きだ。最近、ウィンドウショッピングをしていても、Early Autumnの文字が躍っている。安っぽいポップも、秋というだけでなんだか許せるようになる。服がかわいい。外套に隠れることなく、服が服のまま、いきいきと顔を見せる季節だと、私は勝手に

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They called her love

職場のバイトさんはおばさんが多い。おばさんたちは元気で、声が大きくて、人の話を聞かない。料理の話と旦那の話と飼ってもいないペットの話が好き。いつも、にこにこして、おばさんは自分よりもわかい私をいじるのが大好きなのだ。どこかに出かけたとお土産を渡せば誰と行ったのと勘繰るし、髪型や化粧を変えると男ができたのだと喜んでいる。おばさんたちと話していると、いつも地につかない自分の足が、気付いたらしっかりと地

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