Letter to ME

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ノート

ぶどう色の夜

午後7時、会社を出た。駐車場が離れているので、暗い敷地内を歩いていると少し離れたところできゃあきゃあと子どもが騒いでいる。こんな時間に、と思ったら、会社近くの市営プールで水泳教室を終えたらしい子どもたちと、迎えの母親が歩いてきた。会社とプールを隔てるような道を横切って走っていく。会社の反対側には公園があって、そっちに走るようだ。母親はさして必死になるでもなく、「もう帰るよ、そこまでいかないで」と声

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