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自分トップヨネいいすか?【LOL】

ここ最近、異様に高いピック率のチャンプがいる。
そいつの名はヨネ、十中八九WCSでZeusがピックしたことによる影響だろう。
JPサーバーにおいてはえびンモTVで取り上げられたことの方が大きな要因かもしれない、3試合もすれば1回以上はトップヨネを見ることになるだろう。
新スキンが出た事も追い風となり、サモリフでは今トップヨネが大流行しているのだ。

統計サイトによるとピック率12%、これはメタピックのエイトロックスの15%に次ぐ数字で、同じくメタピックであるジャックスよりも高い。
ヨネは人気のあるチャンプなので以前からガレンやダリウスと同じくらいのピック率があったのが1.5倍伸びた。
勝率はそれ以前から特に変わりなく48%ほど、ピックした時点で他のレーンの人が敗北の気配を感じるような数字だ。

このような状況にある時、通常であれば私は特に何もしないか、あるいは妥当な見解を示すに留めて数字が落ち着くのを待つ。
エイトロックスに対して後出しするならそこまで悪くない、レーンで楽に勝てるわけではないがQを抱えたエイトロックスに対して有効なトレード手段があり、中盤からのスプリットや集団戦においてはヨネの影響力の方がはるかに大きい。
スケーリングを見て勝負所を見誤らなければ云々と、勝率48%のチャンプに対して再現性の怪しい前提を立てて白々しく語るわけだ。

だがしかし、今回に関してはそうではなかった。
何故なら私は元々ヤスオメインだったからだ。
ミッドに置けばダメージバランスを歪め、トップに置けばミッド以上にレーニングが不安定になることに悩み、最終的にヤスオを捨てた経緯がある。
そのためヨネが実装されてからも同じようなものだろうと考えほとんど使ってこなかったのだが、これだけ流行っているのに勝率は下がっていないということは案外イケるのかもしれない。
そう考えトップヨネを練習していくことにした次第である。
トップヤスオが勝率47%だからいくらかマシなはずだと自分に言い訳して馬鹿げたピックを正当化したのだ。

そんなわけで今回はトップヨネに関する記事です。
いつもなら解説っていう体裁を取りますが、最近まで全くヨネをやったことがなかったので私の知識はあまり実感の伴っていないものと言えます。
なのでゼロから学んできて今どんな考えを持つようになったか、そういう解説一歩手前の情報をお届けしようかなと思います。
ご自身の考え方と比較してより理解を深めるためにお使いいただけると幸いです。

スキルの使い方

Qについて

スタックを貯めた3回目のQがノックアップを伴う突進になり、それが強力であるのは周知のこと。
レーン戦において対面のプレイヤーはこの3回目のスタックがある時にはそれが消えるまで一旦下がるのが定石となります。
ですが、ことトップレーンにおいては「別に食らったところで問題ないんじゃねーの?」っていうパワフルなチャンプが沢山いるので殴り勝てるかどうかをよく考えずにアグレッシブなレーニングをするのは危険なように思います。

ヨネがロングトレードに強いと言われているのはリーサルテンポによってAAとQの手数が爆発的に増加することに理由があるのですが、これを生かすことが出来るのは長時間殴り合えるだけの耐久力が確保できれば、という前提がつきます。
また一発の威力はトップレーナーとして見るとかなり低く、言い方を変えるとロングトレード出来ないとお話にならない基礎ステータスが貧弱すぎるチャンプなのです。
スタックを保持するためにミニオンにQを無闇に撃ち続けてしまうとどうなるか。
プッシュすることでロングトレードをするために必要な距離が無くなり、ガンクプレッシャーも強く受ける状態が生まれて強みを生かすことが出来なくなるわけです。
最序盤、レベル3くらいまではQ3で圧をかけるようなプレイングをしても問題ありませんが、それ以降も考え無しに同じことを続けていくとガンクを刺されるかトレード負けしてレーンに負けるでしょう。

ハイレベルなゲームのリプレイを見ているとQはチャンピオンに対して先端当て、ハラスに使うのがメインであることが分かります。
これは相手がトレードを返してきた時にリーサルテンポとQスタックが1つ多い状態から始められるからでしょう。
トレードを終えて下がっていく相手にQを一発入れることが出来ればその後も追っていってQ3から更にトレードを続けられる、相手が何をしようと必ずロングトレードに持ち込める状況を見ることが出来ます。
Qの振り方はこれが正解なのだと思いました。

Q3は確かに強いとはいえ外せばただ前に出てしまうだけになり、また3秒間Qを撃てないので手数を生かすこともできず圧倒的な不利トレードを甘んじて受けるほかにありません。
こんなハイリスクなものをプッシュしながら振り回し続けていれば安定して負けるのは明らかでしょう。
貯める必要は無いし貯まっても確実に当てられる、かつ反転トレードされても大丈夫なとき以外はスタックが消えるのを待ち、再びQ1を狙っていった方が安定したレーニングが出来るのではないかと思います。

Wについて

ハラスに使いやすいからそうしてしまいがちですが、これは防御スキルと考えて使った方が強いと感じました。
威力だけ見ると弱めのスキルに感じるものの攻撃しながらシールドを張るため、そのシールドをきちんと生かすことが出来れば攻撃ダメージ+シールド値分の有利トレードとなり、そういう視点で見るとかなり強いスキルに見えてきます。
耐久値が増加ADでスケールしていくのも良いところで序盤からヨネの耐久力を大きく支えてくれるでしょう。
そしてこれを毎回うまく使えないとヨネのような脆いメレーチャンプがトップレーンで戦うのはかなり厳しい。
超難しいわけではないものの、一回ミスるだけでわりと大きめの被害を被ることになるので失敗できない。

Eについて

これを使ってからトレードするとダメージが上がる、という仕様を意識するのが重要なのはメイジやADCを殴る時だけで、トップレーンでは特殊な仕様を持ったブリンクスキルという点だけが意味を持ちます。

具体的な例を挙げましょう、ガレンが対面に来たことを想定してください。
まずこちらがQの先端当てでハラスしたとします、ガレンはトレードを返すためにQを起動して走ってきました。
一旦引きます、追いつかれる前にW、サイレンス中にAAを入れ、終った時点で多分ガレンはEでぐるぐる回っているでしょうからQEとやって逃げます。
更に追ってくるガレンと逆方向に逃げCDが上がったらQ3でノックアップ、ウェーブ状況を見て殴り続けていい状況なら殴り続ける、ダメなら引くという感じでEは可能な限り相手のダメージを軽減しながら戦うような使い方を優先しないといけないかなと思っています。

何故ならヨネはトップレーンのオールイン勝負に耐えられるだけの耐久力が無いので、Eでダメージを最大化して殴り合おうとしても途中でヘルスが無くなるからです。
ダメージを最大化して殴り合えば勝てるマッチアップがないわけではないので誰になら勝てるかをしっかり把握しておくといいのかもしれません。
Eを使った上手いトレードの方法のアイデアを色んな動画を見て学び、そのパターンを自分の引き出しとして備えておくことがレーニングにおいて最も重要なところになるかと思います。

アイテムの買い方

基本

バーサーカーブーツ→クラーケン(ASアイテムを優先)→ハルブレイカー→IE
大体全部これでいいと言われています。
全く同意なので特にいうことがありません。

タイマン勝てない時用

マッチアップ上1キルや2キルとったところでどうしてもタイマンが辛い相手というものが存在します。
ヨネはクリティカルでダメージを上げてやられる前に倒す、が出来ない相手には勝てません。
相当凹ませないとトップファイターには全部勝てないんじゃないでしょうか。
なのでハルブレイカーを持ってもサイドレーン押しに行くのがキツいという時用のビルドとして

王剣→アイスボーン→クラーケン
という積み方をして集団戦を見るビルドパスをオススメします。
そもそもそんな相手にヨネをピックするのが悪いという話ですがクイックで遊ぶときはそうも言ってられないのでそういう時用です。
クラーケンの後にはイモシで耐久力を上げたりモータルリマインダーで重傷を持ったりしてもいいし、クラーケンの代わりにウィッツエンドでMRを上げてその後デスダンスとかのファイタービルドも良いです。
とにかく集団戦で他の味方が動きやすくなるのに必要なものを積んで貢献度を高める、スプリットできないならそうするしかないと思います。

トップヨネは価値あるピックなのか?

上記を踏まえて良いか悪いかを乱暴に言うのであればトップヨネは悪いピックです。
エイトロックスに対して後出しする時にかろうじて合理的理由が生まれるだけのことで、後出しするならもっといいピックがあるでしょう。
あまりにも脆い、この点が非常にリスキーで多少有利を作ろうとも常にひっくり返される危険と隣り合わせです。
そういうわけで理屈の上でヨネをピックすることの妥当性を論じるようなことが私にはできませんが、「面白いチャンプだからやりたい」以外の理由がなければLOLをやってはいけないという法はどこにもないしそれでいいと思います。
ちゃんとファームできれば強いチャンピオンであることに疑いようはありませんからね。

だから負けた時に屁理屈をこねて「仕方が無かった」と主張するようなことはやめましょう。
あなたはヨネがやりたかったからピックしたのです、それ以上でもそれ以下でもありません。
薄氷の上を歩くスリルを楽しんでいれば足場が崩れて凍えることにもなるというものです。
強さの代償がそういうところにあるのがヨネであります。

そしてトップヨネが流行っていることが面白くないと思う方はオラフをピックして叩き潰しましょう。
オラフは最高のチャンプなのにいまいち人気が無いし話題にもならないのが私は不服であります。
他のGODSはそこそこ見られているのにどうしてオラフの記事だけ伸びねぇんだよ!
タイマンの強さを尊ぶのが男だろうが!

という偏見を露わにしたところで今回の記事を終わろうと思います。
ヨネはめちゃくちゃ面白いけど難しいので沢山学ばないと気楽にピック出来るようにはならないでしょうから、頑張って習得してください。
私もまだまだ勉強が必要です。

あと時々で良いのでオラフの事を思い出してください。

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