8年間toC向けプロダクトを量産してきた私が、今BtoBのSaaSを創っている理由

こんにちは。Anyflow坂本です。

今私は、BtoBのいわゆるSaaSと呼ばれるプロダクトを創っているのですが、なぜ8年間もtoC向けサービスを創っていたのに、BtoBのSaaSを創っているのか?という話をしようと思います。

その前に少し昔の話を..。

そもそも、なぜ8年間もプロダクトを創り続けているのか?

2008年。
私が高校2年生の時、当時恵比寿にあったITベンチャー企業にインターンすることができました。

当時、プログラミングはほぼ素人であり今振り返ってみると、全然会社に貢献できなかったなあと思うのですが、大変貴重な経験を積ませていただきました。(本当に感謝しています)
その時に今でも重宝しているPythonに引き合わせてくれました。

そして2011年に大学に入学。
高校生の時よりも時間の余裕ができた私は、入学するまでの期間や夏休み等の長期休みに、高校の時にお世話になっていた会社で再度インターンをさせていただいていました。

その頃にプロダクト創りに出会ったきっかけがありました。
それはTwitterでフォローしていた人達が、自分でプログラミングをしてWebサービスのプロダクトをつくっていたことです。

当時インターンでDjangoを触っていたこともあり、「もしかしたら自分でもプロダクトが創れるのではないか?」と思ったのです。

大学1年生の夏でした。

サービスがバズる

cookieやWebサーバーの仕組みすら知らなかった私ですが、「とりあえず動けばいいか!」という精神で寝食を忘れながら、がむしゃらにプロダクトを創りました。

Twitter API を使ったWebアプリを創ったところ、2日で3万人のユーザーが登録してくれました。

すごくないですか、なんでもない普通の大学生のサービスを、西武ドーム一つ分の人たちが使ってくれる体験。

水樹奈々さんのライブで西武ドームに行った時、「3万人ってこんなに人がいるのかよ!すげえ!!」と思った記憶があります。圧巻でした。

タイムラインにリアルタイムで自分のサービスがツイートされまくる。今までで一番生きた心地がしました。

その18歳の時一つ決めたことがあります。

これを仕事にしようと。

とにかく失敗しまくる日々

あのバズった体験が忘れられず、プロダクトを量産しつづける毎日を送りました。

クイズメーカー、2chまとめ、動画レコメンドアプリ、カジュアルゲーム・・・。20以上は創りました。

たまにバズを生んでも、一過性のものばかり。
継続的に成長できるプロダクトが創れない、そんな日々が5年続きました。

流石に自分才能ねえな〜〜〜〜!!と思わざるを得ません。

就職するまでに自分のプロダクトの収益で生活できるようにする、という目標は儚くも叶いませんでした。

メガベンチャーに就職

最近は学生からプロダクトを創っている人が多いかもしれませんが、当時はあまり多くはありませんでした。

そのためか就活では有利に働き、全然良い大学じゃないし、プロダクト創りに熱中しすぎて1年間留年しましたが、上場しているメガベンチャーに入社することができました。

就職後はJavaとApache Cassandra で作られた巨大なユーザー基盤のメンテや新規の機能拡張に従事していました。

でもなんというか、やっぱ自分でプロダクトがつくりてえ!と思っちゃったんですよね。
実際、働きながら20時に家に帰って、深夜2時まで自分のプロダクトを作る日々をほぼ毎日送っていました。

やっぱフルコミしたいな..。
そう思い、ギリギリ1年満たずに辞めてしまいました。

起業

私の場合、プロダクトを創るのが好きというマインドで起業しているので、「これでいくぞ!」という事業領域は最初はありませんでした。

そのために起業しても数多くのプロダクトを創ってはピボットを繰り返しました。
Dishとかもそうですね。

プロダクトを創る -> ピボット -> また創る。
ピボット癖みたいなものがついてしまっていたのだと思います。

ファウンダーが全員エンジニアだったのもあり、「まぁこれがだめだったら次創ればいいか!」みたいな。ホント良くないと思います。
やってる人はすぐやめよう。

この時期はかなり辛く、もうこういう起業のカタチはしたくありません..。

なんのためにプロダクトを創っているのか?

ファウンダー同士で「なぜこんな辛いのに我々はプロダクトを創っているんだっけ?」という話をしたことがあります。

創ってもユーザーに使われなかったり、1円にもならなかったり、すぐにサービスを止めてしまったり。
ものづくりって基本辛いのに、なんで創ってるんだっけ?と。

何も取り柄のなかった自分が唯一プロダクトを創り続ける理由。

それは、自分がいた世界と、自分がいなかった世界との差分をどれだけ創ることができるか?、という部分に興味があるからです。

あくまで極端な自論ですが、自分が死ぬときに自分の影響により、世の中が何も変わっていなかったとしたら、生きた意味は無いと思っています。

自分たちが創ったプロダクトをユーザーに使ってもらい、ユーザーの人生を振り返った時に「あーあのプロダクトがあってよかったな」と思ってくれたら、それはそれは..とんでもなく幸せなわけです。

そう思ってもらえるようなプロダクトを創ることは至難ですが、そうじゃなくても自分たちが創ったプロダクトで、人の生活を少しでもより良くしたい。

どうしたら人の人生を、少しでも変える事ができるプロダクトを創れるのか?


どうしたら「あーあのプロダクトがあってよかったな」って思ってもらえるだろう。「ないと困る」と思ってもらえるだろう。人の人生を・生活を少しでも変えられるようなプロダクトはなんだろう。

そんなことをピボットをするという意思決定をしてから、2ヶ月くらい毎日考えていました。
投資していただいているお金を、この時間に使ってしまうのは本当になんとも言えない気持でした。

昔のメモにこんなものがありました。

人の人生を変えるようなプロダクトってなんだろう?という起点
- 人との出会い
- 結婚
- 出産
- 仕事
- ダイエット?
- お金が稼げるようになった、成功した

私がPairs等のマッチングサービスっていいサービスだなー、と思うのは人の出会いを作り、その人の人生を変えるからです。

このメモを見て、ふと思ったのは

人は、人生の多くの時間を「仕事に費やす」ということです。

人の大半を占める仕事。
その仕事や働き方を変えることができれば、人の人生を少しでも変えられるようなプロダクトが創れるんじゃないかと思ったのです。

未経験のBtoB

社会人経験も浅く、toB向けのプロダクトは創ったことがありませんでした。

提案書を作ったことも見たこともない。営業もしたことがありません。
契約の流れも、企業からどうしたらお金を頂けるのか、名刺の渡し方すら怪しい..。
Salesforceってなに?というレベルでした。

本当に何もわからないw

そんな中、「RPAというのが仕事の生産性を上げるらしい」ということをNewsPicks で知りました。

そこで、早速20社以上の人事や経営企画の人に会いに行き、ヒアリングを重ねていきました。

そこで、RPAには様々な課題があることが分かってきました。

簡単に使えるRPA

当初の我々の仮説は「既存のRPAプロダクトは、ユーザーのITリテラシが高くないとツールを使いこなすことができないのではないか」というものでした。

なので、「圧倒的に簡単に扱えるRPA」というアプローチで探っていたのですが、全然ユーザーに刺さらない。手応えがありませんでした。

プロトタイプを見せても簡単に使えますというコンセプトなのに、「なにが簡単なのかがわからない」と言われることもありました😂

半年に及ぶプロトタイプ創り、ヒアリング、企業とのフィジビリを重ねて、最終的にはRPAではなく、iPaaSと呼ばれる製品にピボットしました。

国産初、クラウドネイティブのiPaaS、Anyflow。

今我々は iPaaS (Integration platform as a service)である Anyflow というプロダクトを創っています。

弊社が観測する限り、日本で開発された "クラウドネイティブ" のiPaaSプロダクトはAnyflow が初めてです。

ZapierやIFTTTをご存知の方であれば伝わりやすいですが、Zapier等のiPaaSを、より日本の企業でも扱いやすくしたもの、というニュアンスが伝わりやすいかもしれません。

日本のSaaSに対応しており、もちろん日本語のUIと日本語のサポートがついています。

社内にたくさんのアプリケーションを導入しているが、データがばらばらであったり、転記作業を手作業でやっている。
でもエンジニアの工数は取れない・・・。

そんな企業に向けた統合サービスです。

各種アプリケーションを自由に組み立て・連携することで、エンジニアの工数無しで、ビジネス部門主導で業務改善ができるプロダクトです。

toB、toCの向き不向き

toBのプロダクトは、割とロジックで見えやすいものが多いです。
市場規模やマネタイズがある程度見えますし、時代の流れとあわせてロジックで捉えられる部分が多いです。

たとえば

日本の労働人口が30年で2000万人減っていくことが確定している -> 労働生産性を向上させなければいけない -> 働き方改革が推進される -> SaaS等の労働生産性を向上させるプロダクトがアップサイドになる -> SaaSが増える -> SaaSが増えるとどうなるか -> 連携が重要になる -> RPAやiPaaSが必要になる -> RPAやiPaaSのKSFってなんだっけ 

といったことが考えられます。日本の労働人口が急に増える、みたいなことがない限り..。

ずっとtoC向けサービスを創ってきても、正直わかりませんでした。
センスなのか、感覚というか..。

熱量の高い一般消費者を見つけ、彼らの気持を汲み取り、「これがほしかった〜!」「こんなサービスをまってた!」と言われるようなプロダクト創りは私には向いていなかったのだと思います。ミラティブとか本当にすごいですよね。

私はもともとエンジニアですし、ある程度ロジックで捉えられる toB の方が性に合っている。そう思いました。

事業が自分にハマるか

事業が自分にハマると感覚が違いました。
所謂 Founder Market Fitというやつでしょうか。

今までには無い感覚で、事業がハマった途端スピードが増し始め、3人だったメンバーは約半年間で、業務委託・インターンを含めると12人に。

資金調達も行い、オフィス移転、社名変更と次々に進みました。

まとめ・これから

今日、Anyflow のLPをリニューアルし、国産初のクラウドネイティブiPaaSとして公開しました。
Anyflow にご興味ある方は坂本のTwitterか、問い合わせよりご連絡ください。

約半年間で思ったことは

1. 自分が toC、toB に向いているかどうかはやってみないとわからない
2. プロダクト創りの本質部分は変わらない
3. SaaSは美しい

1. 自分が toC、toB に向いているかどうかはやってみないとわからない

私はtoC向けプロダクトを作っているときは、toB向けプロダクトに対して1mmも興味をもっていませんでした。

しかし、以外にやってみると「あ、こっちのが向いてたわ」と思うシーンが多かったです。

エンジニアとかロジックで考えてしまう人はtoBのほうが幸せになれる気がしました。

2. プロダクト創りの本質部分は変わらない

ユーザーの課題を解決し、ハッピーにする事に努力し続けることは何も変わりません。

SaaS、BtoBとはいえど、使うユーザーは普通の従業員の人です。
その人達の顔を思い浮かべながら創ることは、toCの時と変わってません。

3. SaaSは美しい

なんといってもSaaSのビジネスモデルが私は大好きになりました。矛盾の無いビジネスモデル。

ユーザーのために尽くせば尽くすほどMRRが積み重なり、会社規模も大きくなり、経営も安定し、従業員に還元できる。最高じゃないですか!?
こんな最高なビジネスモデルって他にあるんだろうか。

ということで、ポジショントークも入り混じってるかと思いますが、こんな感じで締めます。

今後は、Anyflow を通して働き方と人生を変えていくため、これからもプロダクトを創り続けます。

よければコメント等、気軽にください。もちろん Anyflow の問い合わせも!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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