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『番外』 「ドイツ製エリーゼ」 オペル・スピードスター(VX220)

  ネタが無くなったのでヨーロッパS以外の車の事でも話します。今回は「オペル・スピードスター」について…。

  「オペル・スピードスター」は、オペル及びボクスホールより(ボクスホールブランドはVX220という車名)リリースされた「ライトウェイトスポーツカー」です。
  FRP製ボディ、アルミバスタブシャーシの組み合わせた900弱の車重という、超軽量な車体に2.2L4気筒NAエンジン、もしくは2L4気筒ターボエンジンをマウント。エアコンが搭載されておらず、軽量さを重視した最低限のクッションしか備えていない薄いシート等、如何にもスパルタンなこのマシンは2001年から2005年までリリースされていました。

  …はい。ロータス・エリーゼの兄弟機ですね。世代的にはS1との兄弟になりますが、後半には既にS2エリーゼがリリースされていたのでどちらかと言うとS2と比較されることが多いでしょうか。エアコン無しというのもS1と兄弟と考えるとピンと来ますかね。
  ただこのオペル・スピードスター、S1エリーゼと兄弟機と言っても共有部品は10%程度と、互換性はほぼ無いと言えます。どっかで聞いた事あるような…?
 エアコン非搭載ではあるものの、S1エリーゼからスピードスターは車重が100kg程増加しており、採用エンジンの違い、ABS・オーディオを標準装備と商品コンセプトの違いが伺えます。どっかで聞いた事あるような…?(take2)
  そんなオペル・スピードスターはS1エリーゼと比較して『 重厚感のある走り』と表現されていたりしてますね。ロードスターよりも軽いんだけどなぁ…

  ちなみにオペル・スピードスター(VX220)は海外では非常にチューニングされており、ノーマル状態では2.2Lながら144馬力と非常に非力なノンターボモデルにもスーパーチャージャーキットが出ていたりと、モータースポーツでも『 酷使』されています。ターボモデルは言わずもがなですね。

後付けSupercharger仕様。スーパーチャージャー特有のモーター駆動音がハッキリ聞こえますね。
https://youtu.be/G-dyjhVgQoQ

CourteneySports(たぶん)の改造メニュー実施車の加速。車重900弱でこんな加速されたら、ナビシートは気が気がじゃないですね。
https://youtu.be/Z3U2owHF4Xs
同じくターボモデルのチューニングカーのドラッグレースシーン。
https://youtu.be/L9fo5wVUk7s
MR車は重たいエンジンが駆動輪の上にあるので、加速が有利。運動性の利点はこの際関係ないですね。

  オペルが送り出した「スピードスター」は生産された年数が4年間と短く、エリーゼと比べてマイナー感が拭えない車ではありますが、エリーゼと違いエッジの効いたフォルムや絶対的な車重の軽さから車運動性能は現代でも通じる車でしょう。
  そう言えば日本では正規流通ではNAモデルが80台しか入ってきてないそうです。(完全受注生産)
なんかどっかで聞いた事あるような…(take3)

  実はロータス・ヨーロッパSはこのオペル・スピードスターの2Lターボエンジン、シャシーを使用して生産されています。言うなれば「オペル・スピードスターII」ですね。その為、多くのパーツをこの2台で共有出来る為「ヨーロッパSとエリエク」よりは「ヨーロッパSとスピードスター」の方がよっぽど濃い血で繋がっています。スピードスターで使う部品をヨーロッパS使う、ヨーロッパSで使う部品をスピードスターで使うといった具合です。勿論使えない部品もありますが、ヨーロッパSオーナーさんは一度スピードスターを調べて見てください。

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