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稽古場だより 23日目

突然ですが、あなたの「夢」はなんですか?
坂本竜馬を筆頭に色々な「夢」を見ている人物が登場します。

竜馬が描いている「夢」は、フリーな世の中をつくることです。
キング牧師が「I have a dream.」と言った百年ほど前、
リンカーンが演説を行った五十年ほど後の時代。
士農工商があった日本でこんな「大それた夢」を描いていたのが竜馬です。

小さい頃に「夢はなんですか?」と尋ねられ続け、
「将来は何になるの?」と問われ、成長すると自分の足で立たねばならず、
「夢」=「職業」という固定観念が知らぬ内に出来上がり、
質問に答えられるのが良しとされるので、答えられるものを「夢」にする……

でもふとした時、「……夢ってなんだっけ?」という気持ちになった大人は
たくさんいるのではと思います。

「夢」がある人って、素敵に見えますよね。あと、やりたいことや好きなことがある人。大きな「夢」がある人を見ると、「何もない(夢のない)自分はダメなのでは……」と思う人もいることでしょう。子供の頃からの周囲の質問攻めに対処出来ないことが悪のような。

こんな言葉があるそうです。
「凡人は天才に憧れ、天才は凡人に憧れる」
あの身分の違いがはっきりしていた時代に、フリーな世の中を作りたかった竜馬は
周りから見れば天才だったのかもしれません。けれど、この作品作りに参加していて
感じたのは、竜馬が持っていた「夢」は、「身近な人を幸せにする」ということではないか、ということ。もちろん世界を相手にしたいという志はあったでしょうが、傷つけあったりではなく、互いを分かりあおうとすれば助け合える。
分かり合えれば幸せに近付ける……私には「平凡な夢」だけど素敵に思えます。
「平凡な夢」って叶えるというか維持するのは難しいのですが、身近だから描きやすい、自分から半径何メートル以内の話のような気がします。

竜馬は乙女に「こんなワシは変かのぉ?」と問いただすのですが、
時代が悪かっただけど竜馬にとっては普通のことで「平凡な夢」だったんだろうと思います。
それが広角的に見れば「大それた夢」だっただけのことかと。

他にどんな「夢」が登場するのか、
夢のある人もない人も、是非劇場でお確かめ下さい。

私の「夢」ですか?
全公演完売して、一人でも多くの人に劇場での「夢」に出逢ってもらうことですね!
夢で逢いましょう!

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創作の製作過程を覗きみて、楽しんでいただけたら。