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ヘアードネーションした

今後ロングヘアーにまた戻りたいから伸ばすつもりでいるが随分先の話だし、
せっかく長い髪を切ったし、
色々感じたヘアードネーション。
担当のお姉さんとの会話も
興味深かったから、
徒然と書き残すことにする。

4年かかった

ヘアードネーションを知ったのは4年前。
長さに我慢ならず
私が散髪すると知るや、「もう少し我慢すれば出来るのに!」と言われたのがきっかけだった。その時から出来たらいいのにと思っていて、今年やっと実現した。コロナ前の出来事で、時と私の髪の長さよ。

「こんなに短く切るならもっと早く来てもらっても大丈夫でしたよ!」と言われるくらい、私の希望ヘアースタイルはショートだった。31㎝必要なのは知っていたが余裕で貢献できたらしい。中にはドネーションしたいけどそんなに短くしないで下さいと注文する方もいるらしく、人は色々いるなあ。

我慢し切れずにカットしてしまう人はもちろん多いらしいが、
逆に美容院が苦手で頻繁に来ない人もいるらしい。
そしていつ来るかというと、これまた3年後にちょっきし
来るそうだ。ドネーションの次もドネーションで、その間
一度も美容院に行かないとのこと。ほんと十人十色。

ウィッグの長さは半分

さらば私の長髪。久方ぶりの短髪こんにちは。
お姉さんの計らいで、断髪式もやらせてもらい、
束ねた髪を手に取ると、重い。これを携えていたのか。

ウィッグはそのまま指しても抜けてしまうから半分に
折り曲げて指すと抜けないらしい。ということは
髪の長さは15㎝となり大抵のウィッグはショートカットらしい。

ロングを作るには髪が50㎝以上必要になる。
30㎝以上の髪は頑張り充分なのだが、
こう聞くと少しだけ心ざわざわ。

出来上がるまで1年

提供した髪は海外に輸送されて染色される。
大きな鍋に入れて染めるので、髪はもちろん絡まりに絡まる。
それを手動で1本1本解くそうです……気の遠くなる作業。
その上、人手も必要だし、お金も必要。
どちらも不足でこれまた時間がかかる。
10ヶ月は最低かかるそうで、私の髪がウィッグに生まれ変わるのは
来年の今頃なのでしょうか〜。

だからウィッグが欲しい方の順番待ちがなかなか解消されないそうです。

欲しい人への提供は無償で行われるらしい。
じゃあ人件費は?
チャリティ商品の収益で賄われているそう。
髪を提供する協力も、髪を切らない協力もできるので、
ご興味ある方はぜひ〜。

1番欲する人

お姉さんのお話の中で最も興味深かったのは、
「抗がん剤や白血病の治療をしている方」が
ウィッグ待ちの理由1位ではないということ。
では1位は?
それは『脱毛症』
「抗がん剤は人によっては髪が生える人もいる。
もし生えないとしても、抜ける理由がわかるから髪がないまま
前向きに生きられる人が多い(難しければウィッグをつける)」
「けれど脱毛症は抜ける原因が不明な病気。なぜ抜けるのか
判然としないからウィッグを被りたいと考える人が多い」
と教えてもらった。
確かに原因がわかっていると受け入れられることも、
モヤモヤしていると納得しづらいかもしれない。
(※お姉さんと私の意見が含まれており考えに個人差があります)

髪があってもなくても良い、なりたい髪型になれる社会がいいね。

8年で4000人!

わたくし、お店からサンキューカードをいただきました。

4024人の同志たちよ!

こんなにたくさん伸ばした人がいるなんて、感動。
ドネーションする人たちの人生模様のお話も聞けて楽しかった。
(バンドマンが就活のために切る、とか)
開店して1、2年はドネーションに知名度がなく、年間2、3人だったのが
年月と共に広がり、今では月間30人以上、年間500人も来るそうです!
私の予約の後も、ドネーションのお客さんとのことでした。

ここまで長い道のりで、早く切りたくてしょうが無かったけど
やってよかったな〜と思っています。
達成感はあるけど、切ったら切ったでロングが恋しい〜。
ショートを楽しみつつ、またロング目指したいと思います。
今度もドネーション頑張れるかしら。

ドネーション体験記、おしまい。

創作の製作過程を覗きみて、楽しんでいただけたら。