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ロータスの恋愛事情について①【うちの子設定】

※以下のことはあくまで
うちの子の設定の話なので
NPCとの話は見たくないです、
という方はすぐさま閉じてくださいね。


大前提としての設定の話になります。


ロータスは第七霊災で記憶を失った際に
精神退行も起きているので
新生の頃はおよそ17〜19歳の精神性で
数々の事件に遭遇していることになります。

もとより、かなり達観した(諦観した)子供時代を送っていた為、表面上はあまり変わらず、
ただ、子供の頃は少しだけ他人を信じていたい気持ちが強かったので、
戦勝祝賀会などのことが起こりました(という設定です)。

そうして望んでもいないのに持ち上げて落とされ
逃げた先で
当たり前に助けてくれたオルシュファンは
以降ロータスの中で
なにものにも代えがたい支えとなります。

不安を振り払うように雑務に没頭するロータスと
職務に忙しい彼は、
多くを語り合ったり
常に側にいたりした訳ではありませんが、
折に触れ交わされる言葉で
お互い知らぬ内に満たされていただろうと思われるのです。

記憶を失う前のロータスが渇望していたものを
オルシュファンはすべて与えてくれていて、
たぶんロータスは彼が呼び掛けると
当たり前に微笑んだ筈なのです。

側にいるとホッとして、
何があっても助けてくれて、
前から楽しい人だと好ましく思っていたところへ
苦悩を一切見せずにいることを尊敬して、
そしてきっと、少しでも助けになればと、
また先駆けて行ったのです。

© SQUARE ENIX

最期のときまで、それがどんな感情か気づかないままに。

ロータスの嘆きようを間近で見たのは
アルフィノとタタルさんだけでした。
あの運命の日から
表では英雄然として過ごすようになり
夜は後悔と深い悲しみで眠れないのです。

彼の願いなので、
ロータスは英雄として振る舞うけれど、
自分など生かされただけの者であると自覚しているので、
英雄と呼ばれることを内心は酷く嫌っています。
表には決して出さず、何も言わずに控えめに微笑むのです。

そうして、イシュガルドが落ち着いてのち、
ジャックに会いに行きました。
ロータスにとってジャックは友人であり、
「どうせ何もかも知ってるだろうから、本当の事を話せる」数少ない人間でした。

「肩の力を抜いて過ごしたい」
と懇願する(表面ではそう見えない)ロータスに
ジャックはわざと夜の出会いの場を作る酒場を紹介します。
再会したとき、ロータスのあまりの疲弊振りと
自暴自棄になっている様子を心配して、
知り合いに見守らせつつ
人の縁を広げればいいと思ってのことでした。

知り合いことケイ兄さん

その後、ジャックも知り合いも想定しなかった状態にロータスはなりましたが、
お陰でなのか、元々素質があったのか、
儚げな様子から、
肉体年齢相応の雰囲気が醸し出されるようになり、
大きな変化を遂げました。

一部界隈から絶大な人気を誇る黒猫ちゃん(某所でのあだ名)

傷心のロータスはまたも戦争に巻き込まれ、
戦勝祝賀会の傷も教皇庁での傷も癒えぬまま、
西へ東へ他人のために走り回ります。
だって、彼が望んだ英雄なら、そうするだろうから。
彼だったら、そうするだろうから。

そうして昼は走り続け、
眠れぬ夜は宵闇に溶けるようにして彷徨うのです。

アジムステップで
ただの一人の人として扱われた時間がなければ、
ロータスはきっとどこかで折れていたでしょう。

だからか、ロータスはアジムステップの人々をとても好ましく思っていました。
ここではかなり解放的に振る舞っていましたが、
日中には何も支障がないので、誰も何も言わずに過ごしていました。

ゼノスと立ち会ったあとのことは
「ずるい」
と思っていました。
自らの幕引きなど、ロータスには今更許されないですから。

そして、暁の皆が次々と倒れた中、
最後の二人となって、
我慢できなくなったアリゼーが叫びました。
「誰でもいいなら、あたしでもいいじゃない!」

大っぴらにしてたわけではないですが、
隠してもいなかったので、
自分を見ていたアリゼーには責められるだろうと思っていたロータスは、驚くよりも困ったように微笑みました。
「そんな顔で、子供扱いしないでよ…!」
「だって、アリゼーと僕は、いくつ離れていると思ってるのですか?」
そんなことを言い訳にするまでもなく、ロータスにはアリゼーに近づけない理由があって、それは彼女のせいではなかったのです。

そして、様々なロータスの真実を聞いた後に、
アリゼーが明るく笑って約束をしてきたのを、
ロータスはしっかりと覚えていて、でも彼女がそれをいつか忘れてくれることを願っていました。

そうして、心は血を流し続けたまま、
光溢れる世界へと行くことになったのです。



余談ですが、
ロータスが自分の実年齢や苗字を把握していたのは
かつて母から贈られていた蓮の花モチーフの物の数と
持ち物に刻まれたものからです。
ファーストネームに当たる部分は掠れて読めなくなっており、
その際にロータスと名乗ることをその場にいた冒険者などに勧められたからです。
家を出てからは、毎年思い出したように自分で蓮の花の何かを買っていました。
それを、日記かメモかで把握していたので、
ロータスは自分のすべてを取りこぼさずに済みました。

そうして、自分の輪郭をなんとなくは掴んだものの、長い時をひとりぼっちで過ごしていたのでした。



今回はここまで。

読んでくださった方はありがとうございます。
それでは、また。

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