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21世紀以降のサステナブルな経済の雛形となり得る有り様がイスラム金融のベースにあるのかも

先だって読んで感銘を受けた「イスラーム金融」読後アウトプット(途中です)

単刀直入、この本で学んだイスラーム金融の考え方とは?

・贈与と交換の両輪を活用する、

・所有欲の抑制、

・民衆を主体とするウンマ(イスラム教を軸にした人々の共同体)を第一に考える。ウンマという具体的な人間関係の中に神の働きが顕現するとされてるので。

・ウンマの健全な維持発展のために、ウンマに所属する各人が必要と欲求のバランスをとりながら経済活動をしていく。ただし欲求そのものを否定はしない。

贈与が軽視され交換に偏った現在の金融経済は、イスラーム的にはアウト。

・富の集中や独占の排除、社会的弱者への分配をする事でウンマ全体のお金の循環や格差の是正を行なっていく。

・イスラームにおいては神の命じる喜捨が実践されるか否かはイスラームの共同体全体の繁栄と衰退に直結している。

神が命じた喜捨なので、受け手は施し手にたいして卑屈にならない。なぜなら喜捨という行為が、施し手が最後の審判の時に神に見せる貸借対照表に資産として計上されるから。

……だそうです。

子孫が持つべき未来の資産ですら収奪しお金がお金をもたらすような、欧米を中心とした現代金融資本主義は悪魔的と言っても良いのではと個人的には感じられます。その悪魔性を情報操作で綺麗事に見せかけようとするマスメディアも共犯ではないかと。

そのような現在のグローバル経済のあり方を止揚し、21世紀以降のサステナブルな経済の雛形となり得る有り様がイスラム金融のベースにあるのかも、と思わせてくれた本でした。

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