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ネット掲示板の書き込みに悩まされ、発信者情報開示請求に踏み切ったソープ嬢の話



ソープデビューをした吉原の総額56,500円のお店から、同じ系列で川崎の総額92,000円のお店への移籍。
なんとなく、価格帯の上がったお店へ移籍したことに負い目を感じ、移籍をしたことは何度もお会いしている仲良しのお客様にも言い出せずにいました。なのでまた0からのスタート。1から積み上げなくてはいけません。


この業界、新人期間が最も忙しくて稼げるというのが常識なのですがそこは違いました。
そもそも、サービスが売りのお店なのでテクニックのない新人が受けるお店ではありませんでした。手取りは上がったはずなのに、月の収入は減るというパラドックスに。本当に移籍したのが正しかったのか思い悩み、半年間ほど苦戦しました。


半年後、ようやくランキングに入ることができ収入が安定していくのでした。
ランキングに入ったことで注目されるようになったためか、お店の中でも目立つようになり、この頃からネット掲示板での誹謗中傷などに頭を悩ませることになります。
この時の精神的な苦痛といったらもう2度と味わいたくない、とても酷いものでした。


私は悩んだ末に、発信者情報開示請求に踏み切ります。



早速弁護士さんに相談に行くと『書き込みした人に心当たりはないですか?』と聞かれたのです。私は全く検討がつかなかったので自信を持って「ないです」と答えます。
というのも、こういった書き込みの犯人として多いのが地元の同級生や近しい友人だというのです。


その話を聞いてからというもの、普段仲良くしている友人がもしかして書き込みの犯人なのではないかと疑心暗鬼になる日々が続きました。心身ともに疲弊して、心がすり減るのを実感しました。

開示請求には時間を要し周りを疑いながら人を信じられないまま過ごすこと3ヶ月。ようやく犯人の名前がわかります。複数の書き込みがありましたが犯人は1人でした。

これについては示談が成立しているので詳しくは話せません。書き込みをしたことに対して当然怒りの感情はあったのですが、友人でなかったとわかっただけでとても安堵し、楽になった気がしました。


当時はまだ開示請求のハードルが高く、相当な時間も金額も必要でした。今は法改正もあり、より簡単に開示請求が出来るようになりました。

この時の苦しみがあったから、書き込みに悩む女の子が少しでも減ることを願っています。



さて、悩みの種がなくなったほのかちゃん
解放感からか散財に走るようになります。
愚かな末路はまた今度。



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