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音学から音楽へ

こんばんは。fleurs de voyageのlouis(ルイ)です。

私は、幼稚園の頃からピアノを習い始めました。

卒園式の日、お別れ会もあったのですが、私はピアノのレッスンを選びました。
その日、担任の先生から、チューリップを頂きました。風が強い日でしたので、母親が、「チューリップを逆さまに持つと、安定するよ」と教えてくれ、花を下に向けて持って歩いた時、少し大人になった気分で帰った記憶があります。

ピアノを習った事がある人は、恐らく弾いたことがあるかと思いますが、練習曲として「バイエル」という教本があります。
特に楽しい曲集というわけではないので、母親が
「なんでいつまでも、つまらない曲しか弾かないの?」と言われたことがありました。
私は、音楽を好きなように弾ける為には、たとえつまらない曲も一生懸命弾かないといけないものだ!と強く思っていました。
なんだか修行僧のようですね(笑)

ピアノを本格的に学ぶきっかけになったのは、中学生の頃です。
その頃のピアノの先生から、「音大を目指すなら、もっと専門的なピアノ教室に通った方がいい」と勧められました。
その当時の私は、高校受験もまだなのに、今から大学受験を考えるなんて、出来ないなと思いました。

そして、高校2年の時、何故か朝起きて「あ、音楽学校に行こう」思いました。
それから、音楽知識の楽典、音を聞いてノートに書く聴音、歌の練習など、専門の先生に習い、受験の準備をしました。
その受験勉強が本当に大変で、その影響か、入学してから筆記テストを回答する時に、必ず音楽科と書かず、音学科と書いていました。
音楽は学ぶもの。そうやって思い込んでいました。

音楽学校を卒業してから、自宅でピアノを教えてたり、披露宴の音楽演出のお仕事などしました。
学んだ事を仕事に生かせる。それは幸せな時間でした。
少しだけ、演奏活動もしていました。知人の紹介で知り合った方から、イタリアのコンセルバトアール(国立音楽学校のこと)で教えている、先生を紹介して頂いたこともあり、もっと専門的に学びたいと思っていました。

然し、同時に不安もありました。
特別な才能があるわけではないのに、海外まで行って学んでから、日本に帰国した自分を想像することが出来なかったのです。
それから、元々興味のあったファッション関係のお仕事に転職し、段々ピアノを演奏する環境から遠ざかりました。

今透視ヒーラーのお仕事をしていますが、ヒーリングを信頼ある方から習いました。
そうすることで、自分の軸がかなり強くなり、そうなると、音楽をまたやってみようかな?と感じることが増えました。

そして、やはり学びは必要ではありますが、それより楽しむことが先だと、ヒーリングを学んでより体感したのです。

勿論、今までずっと音学としてやってきたことが、無意味だったとも思いません。
色々体験して、気づけたことだと思っています。

先日、ある番組でピアニストのハラミちゃんが出ていました。
ハラミちゃんは、音楽大学卒業後、一般企業に就職しました。
ところが、環境に合わなく、体調を崩して会社を退職したそう。
引きこもりになって、心配してくれた友人から、ピアノを弾くことを勧められ(ピアノをやっていることを、友人は知らなかったんだそう)、ストリートで、演奏したものを、動画で配信してみたら、人気がでて、来年は武道館でライブすることが決まったと話していました。
武道館で演奏するために、動画配信を始めたわけではありません。
それより、好きなことを楽しむこと。そこがハラミちゃんの才能の芽がでて、それが花となり咲き出したのでしょう。

人は皆、楽しむ為に、この世へ生まれてきたと思っています。

何かを始めたら、何かに成し遂げなければならないなんてないと思うのです。

もっと肩の力を抜いて、自分にとって楽しいと思うことをやってみる。それが、次第に溢れ出し、その溢れ出したものが、高い周波数で周りに広がっていくものだと思います。
それが、私にとっては音楽表現になると感じています。

皆さんも、何か溢れ出す楽しみがあるとしたら、何も恐れずどんどん好きなように表現してみて下さいね。

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