津野米咲~赤い才媛〈後編〉

05.きっかけ

 前編では、「猛烈リトミック」までを扱いました。後編を書き進めるにあたって、ここで一度津野さんの作品ではなく、経歴にも目を向けてみます。

 津野さんは音楽一家にその出自があり、父はつのごうじ氏、祖父は津野陽二氏にあたります。また、二人の兄も楽器演奏ができるという家族の中で、時には津野一家でセッションをしていたなど、その影響は大きかったと述べています。

 中学時代には吹奏楽も経験しているということで、高校生で軽音部に入り【赤い公園】の前身にあたる活動を始めるまでに、とても豊かな音楽教育を受け、音楽活動を実践できる環境にあったようです。

 そのような環境的側面からも育まれた感性に加えて、現在までの活動を見ていけば、津野さんは主体的に音楽を追及していく好奇心の強い人物であると言えます。

 自らバンドとギターという選択肢を選び、圧倒的なプロダクションをも実現している人物像と実績には、まさに「天才」や「才媛」という言葉で表現するにふさわしいのではないでしょうか。

(津野さんの父にあたるつのごうじ作・編曲『悪魔くん』(同タイトルアニメのOPテーマ))

(津野さんの祖父にあたる津野陽二作・編曲『ナショナル 浄水器 タイガー ミロ ポット』のCMソング)

--.to U

  Salyuさんがオカモトレイジ、津野米咲、長岡亮介、清竜人と対談した全4回の企画「話したいあなたと」。直接的に楽曲提供や共演といった機会はまだないSalyuと津野さんではあるものの、言葉のやりとりから、それぞれの共通認識や音楽性が浮かび上がっています。

(お互いがファンであるというSalyuと津野さんの対談記事。そしてSalyuが楽曲提供者である桜井和寿(Mr. Children)と歌う『to U』。)

06.純情ランドセル

 前作から約1年半後にリリースされたアルバム「純情ランドセル」(2016)では、前作「猛烈リトミック」でもプロデューサーに迎えた亀田誠治、蔦谷好位置の他に、會田茂⼀、島田昌典、PABLO a.k.a. WTF!?を起用しています。さらに『14』に関しては津野さんによるいわばセルフプロデュース、そして『ナルコレプシー』では歌詞を津野さんと藤本光(Ba)さんとで共作している等、製作過程はさらに多様化しています。その一方で「ランドセル」というキーワードをアルバムタイトルにしていることからも、今までの「公園」「童心」「リトミック(音楽を手段とした教育)」といったある程度幼さが象徴的であった語感(内容)から、心身共により成長した部分を積極的に反映させていることが伺えます。

 その上で、ニューヨークのSTERLING SOUNDで赤い公園メンバー立合いのもと、トム・コインによってマスタリングがなされており、仕上がりにおけるまで、新たな試みもなされています。(初回限定版「純情ランドセル」の特典DVD「情熱公園」でその様子の一部を見ることができます。)

(ニューヨークのSTERLING SOUNDのHPと、2017年に亡くなったマスタリングエンジニアのトム・コインについて。ビヨンセ、テイラー・スウィフト、ブルーノ・マーズ、邦人では宇多田ヒカル、安室奈美恵の作品などを手がけている巨匠。)

(アルバムに関するインタビュー記事。当初はアルバムの完成形が見えないままレコーディングに入ったことや、事務所/レーベルの移籍が良い方向に働いたことなども含めて語られている。)

(『KOIKI』は『今更』(「公園デビュー」収録)や『108』(「猛烈リトミック」収録)に続く印象的なギターカッティングによるイントロ始まりのロックチューン。音源では鍵盤の裏メロも添えられているが、ライヴでのバンドのみの生音でも映えるシンプルな内容の曲となっている。)

(『Canvus』は、いわば「卒業ソング」であり、様々な別れのシーンを想像させる歌詞。ピアノが添えられ、ギター裏メロも美しくAメロとBメロで変えられており、佐藤さんのヴォーカルも存分に発揮される高級感のあるアレンジとなっている。)

(『黄色い花』はメンバー全員がヴォーカルを担当し、アレンジも鍵盤やオケの音色が華やかに添えられている。明るく、歌詞もシンプルで、子供~大人まで、バンドコピーやカラオケなどでも親しめるような普遍性・ポピュラリティが存分に発揮された楽曲。)

07.熱唱サマー

 「熱唱サマー」(2017)は、現時点でのオリジナルアルバム最新作です。「猛烈リトミック」「純情ランドセル」と比べてセルフプロデュースの作品が多く、より純粋な【赤い公園】メンバーによる作品として位置付けられます。そして、ベスト盤を除くとヴォーカルが佐藤千明さん体制の最後の作品となります。

(「熱唱サマー」から先行シングルとしてふた月毎にリリースされた『闇夜に提灯』『恋と嘘』『Jorney』に関するメンバーへのインタビュー記事。)

 『闇夜に提灯』は先行シングルらしいアップテンポなナンバーで少し和風のテイストが添えられています。「猛烈リトミック」以来、タッグを組んでいる蔦谷さんのプロデュース曲。

(この時期あたりからMV・ライヴ共に白い衣装のみに拘らず、様々なファッションで出演するようになっている。)

(主に『闇夜に提灯』リリースに関する津野さん・佐藤さんへのインタビュー記事と、二人が「歌詞が良い」と思うミュージシャン(楽曲)として参照しているアカシックの『8ミリフィルム』とユーミンの『海を見ていた午後』。)

 『カメレオン』では、メンバー4人のバンドアンサンブルだけ聞くとロックチューンのように聞こえますが、8分音符がスタッカートで連続するブラスパートのアレンジでファンファーレや、キャバレー、スカミュージックのような派手さと煌びやかさが演出されています。ロックバンドと吹奏楽的なグルーヴとが組み合わさった賑やかなナンバーです。

(ブラスバンドが参加した『カメレオン』のライヴMV。)

 『最後の花』は、失恋ソングですが、ストリングや管楽器がオケに加えられたとても豪華なアンサンブルです。しかし、そのオケパートは歪な音の流れで奏でられるものとなっており、歌詞と合わさって、ブリリアントな印象と実は相反する、歪んだ世界観を作り上げています。「純情ランドセル」のプロデューサー陣の一人であるPABLO a.k.a. WTF!?と再び組んでおり、ストリングスアレンジではホリコウ(堀向彦輝)さんも加わっています。

(『最後の花』でストリングスアレンジを担当されたホリコウさんのHP。)

(ラジオで津野さんが語られた「熱唱サマー」各曲についてのコメントが書き起こされている記事。)

 以上のように、津野さん、そして【赤い公園】は、日本のメジャーシーンでみるみる活躍をしていきました。

 ……しかし、この後に佐藤千明さん(Vo)の脱退という、バンドの存続すらもが危ぶまれる事態に遭遇する出来事が起こります。(佐藤さんの脱退経緯などはその当時オフィシャルに発表された情報リソースを参照して頂くものとして、この記事内では特に扱いません。)

(「熱唱サマー」リリース後・佐藤さん脱退公表後のコメント動画。赤い公園メンバー全員がそうですが、コミカルなキャラクターとして告知を語る津野さん。)

(佐藤千明脱退前最後のライヴ「熱唱祭り」終了後の津野さんへのインタビュー記事。)

08.消えない

 【赤い公園】は、佐藤さんの脱退を発表した後、佐藤さんを含めた体制でのラストライヴを開催します。さらに、それまでの活動を総括する形でベストアルバム「赤飯」(2018)をリリースし、佐藤さんがヴォーカルでのラストライヴの模様を「赤飯」と共にDVD収録・リリースすることで、一旦、次なる活動予定が空白となりました。

 その後の経過としては、元【アイドルネッサンス】の石野理子さんを新ヴォーカルとして迎え、再び4人体制のバンドとしての活動が継続されることとなります。この記事を書いている段階で既に『消えない』『Highway Cabriolet』の2曲が動画発表されており、CDや配信としてのリリースは未定ですが、YoutubeでMVを視聴可能です。

 また、後述しますが「Re:First One Man Tour」と名打っての全国ツアーや、フェス出演、及び2019/7/4にはYoutube Liveも敢行されており、音源リリースこそされていないものの、バンドは精力的に活動し、再び軌道にのっていると言える状態です。

(アイドルルネッサンスの『前髪』と、石野理子さんがメインでヴォーカルを担った米津玄師『アイネ・クライネ』のカヴァー。)

 新ヴォーカル石野理子さんを迎えての初ライヴツアーでは、藤本光さん(Ba)が作曲した『スローモーションブルー』が披露されるなど、過去曲だけではなく、次の音源発表などの予定が期待される現在進行形の音楽を示す内容となりました。停滞感を示すことなく、バンド活動を継続することに成功したと捉えられると思います。

09.Crazy 4 U('19 Provider Version)

 さて、ここでは、津野さんの【赤い公園】以外における、楽曲提供者としての側面を見ていきます。

 津野さんは、声優、女性歌手やアイドルグループ、アイドルグループ出身の歌手への楽曲提供を行っており、モーニング娘。中には男性アイドルグループであるSMAPへの楽曲提供の経歴もある(50枚目のシングルCD『Joy!!』(2013年))など、作詞・作曲・編曲を担当した作品が【赤い公園】以外にも多く存在します。(このような経歴からすれば、アイドルグループ出身の理子さんを迎えたという流れは、運命的であったと表現しても良いかもしれません。)

(『クレンジングラヴ』(2014)は、作詞・作曲・編曲を津野さんが担当。ちなみに、竹達彩奈は<前編>で参照した『けいおん!』の中野梓役など担当する人気声優。)

(津野さん自身がファンであるという【モーニング娘。】へと楽曲提供した『泡沫サタデーナイト』(2016年)。ディスコミュージック。)

(鈴木愛理へと楽曲提供した『光の方へ』(2018年)。津野さん個人名義の楽曲提供だけでなく、【赤い公園】としてバンドも担い、MVにも参加している。)

(ファンによるSMAP『Joy!!』がオリコン1位を獲得した際のまとめ記事。)

(津野さんがSMAPへ提供した『Joy!!』を制作する際に意識したとされる『オリジナルスマイル』。編曲者は『さかさまの空』『雨あがりのステップ』など、SMAPの曲で多数編曲を行っている菅野よう子さん。)

10.白田トミ子

 <前編>からここまで、津野さんの家族などにも触れつつ、主に作詞・作曲・編曲作品を中心として見てきました。ここからは、演奏者(ギタリスト)としての側面を掘り下げたいと思います。

 印象を一言で言うと、「音楽的な演奏をする人」です。例えば「速弾きがすごい」「ミスタッチが全くない」といった、あるテクニックに特化したギタリストというより、自分の書いた曲全体のアンサンブルの中で、ギター演奏中も常にその音楽が頭の中に流れている人だと思います。

 他のメンバーが担当しているパートを意識しつつ、ギターで歌いまくりかつ、そのアンサンブルの中で自由に泳ぐタイプ。(しかし常に全体を俯瞰してるのでワンマンショー的な演奏にはまずならない。)

 したがって、アーティキュレーションやコード感を豊かに聴かせてくれます。また、ピアノも弾けるし、学生時代は吹奏楽部にいたというだけあって、ギターだからできる効果的なフレーズを十分に知っていることが演奏から聴きとれます。

 一方で、曲の制作は鍵盤で行っているだけあり、ピアノ的なフレーズをギター的なテクニックで聴かせてくれる点も。しかも、ライヴではレコーディング作品とは別に、4人で演奏するためのライヴ仕様にアレンジが見直されているので(ギターパート以外も含めたアンサンブルとしても)聴きどころです。

 具体的なセッティングの印象としては、ギターソロのような部分以外では、基本的にエフェクターなどはあまり強くかけておらず、ナチュラルトーンに近くしてある印象です。(ベースの藤本さんがベースエフェクト強めなのでバランスのためでもあると思われます。)
 
 その上で技術的にコードとして1~6弦のどこまで鳴らすか、ピッキングの強弱や不協和音の響かせ方、部分的なライトハンド奏法やボディを叩く、ゼロフレットを弾くといったギター奏法の語彙力、チョーキングやカッティングのニュアンスから、どの音をどのタイミングでミュートするかのタイミングまでもが気持いいと言って過言ではない、ギター演奏です。

 是非、生演奏で津野さんの弾くギターパートにも耳を傾けてみて下さい。

(「(左手の)中指・小指があまり使えない」「コードがわからない」「ギターに集中して音楽を聴くことがまずない。」という意外で控えめなコメントに始まるものの、「他の人が使わないところを使っている」「音楽の中にあるギターであってほしい」「ギタリストではありたい」といった主体的な部分も多く語っているインタビュー動画。)

 また、楽曲提供者だったことから、SMAPの『Joy!!』がミュージックステーションでライヴ演奏された際には、バックバンドの一人としてギターで出演していたり、Base Ball Bearのサポートギターも一度行っています。

(津野さんがサポート・ギターとして参加したのは、2016年、BaseBallBearとでんぱ組.incの対バン時。)

--.逆バタフライエフェクト

 ここで、10.白田トミ子にて前述した「Base Ball Bearのギターサポートを行った」という経歴から少し別の視点で想像をふくらませていきます。

 津野さんは、ギター曲を書くのがどちらかというと苦手なタイプらしく、一度ピアノ(シンセ)で作曲した作品をギターロックなどのアンサンブルに、半ば強引にすげかえるという作曲法も頻繁にとっているようです。

 一方Base Ball Bearで作詞・作曲をおこなっているバンドリーダーの小出祐介さん(以下、小出さん)は、同じくシンセで曲を打ち込んだあとに、バンドメンバーと共にギターロック的な作品として仕上げるという作品の制作方法をとっています。

 また、小出さんはアイドルへの楽曲提供なども行っており、それらの点から、津野さんと似た感性のあるミュージシャンであると考えることができます。(Vo.石野理子さんが在籍していたアイドルグループ【アイドルネッサンス】は、小出祐介さんからも楽曲提供を受けています。)

 かつてBase Ball Bearは、ギターの湯浅将平さんが脱退するという事態にあたって、「バンドメンバーが脱退してしまった」という事実をあえて積極的に晒して、ファンからのリアクションと向き合い、活動継続のために必要な手段を模索しました。それらをバンド活動とその表現にむしろ組み込むことで、バンドの態勢を整えながら、リアルタイムに音楽にもその状況を反映させることで、アイデンティティーをも再び確立することに成功しています。(具体的には、活動休止など空白期間を設けることなく、様々なサポートギターを迎えて積極的にライヴを行い、「メンバーが演奏するバンドアンサンブル以外の音」を積極的に散りばめたアルバム「光源」をリリースするといった試みを行っています。尚、現在は3人体制のバンドとして活動を継続中。)

 津野さんがサポート・ギターとしてBaseBallBearのバンドアンサンブルに加わったのは、佐藤千明さんの脱退が公表される以前の出来事であり、まさに湯浅将平さんの脱退後にあたる時期でした。先輩バンドのサポートという重要なポジションを引き受けつつ、自身もバンドリーダーである立場や、以前から小出さんとの親交はあったことも踏まえると、このBaseBallBearのサポートを行った時に、見聞きしたこと、あるいは肌感覚として感じたことなどが間接的あるいは直接的に赤い公園の事態にも影響したということは考えられます。

 無論、津野さんと小出さんは違う人物ですし、赤い公園とBase Ball Bearは違うバンドです。津野さんが交流してるミュージシャンは小出さん以外にもたくさんいるので、この妄想的な物語はある種の「邪推」に当たるかもしれません。しかし、一人のファンとして、2つの好きなバンドがある分岐点から「バンドメンバーの脱退」という世界線に踏み込んでしまった時、その状況に個人としてもバンドとしてもそれぞれ向き合い、克服する上で、(それが実際的なものであれ、精神的なものであれ)どこかで運命的な交差やある種のシンパシーが生まれたことを想像せずにはいられませんでした。

 そして、赤い公園にせよ、BaseBallBearにせよ、彼らが未来にとった行動から、「メンバー脱退」という過去の出来事には、必ずしもネガティブなニュアンスだけでなく、何か違った意味を感じられるのではないでしょうか。

(Base Ball Bearのアルバム「光源」収録の『すべては君のせいで』。冒頭からモダンなシンセの音色が響く。この作品をリリースする以前のBase Ball Bearは、通常「打ち込みはご法度」というルールのもと、(一部の例外を除いて)シンセ等、バンドメンバーが担当する楽器以外の他の楽器によるアレンジを行わずに活動してきた。「光源」は、一度だけこのルールを解き、シンセや管弦楽器等、バンドメンバーの担当する楽器以外の音を積極的に取り入れた作品である。)

11.くるりん絵かき歌

 津野さんの活動の中では、楽曲制作やライヴといった直接的な音楽活動には該当しませんが、ラジオ番組のDJ(司会者)としての側面もあります。

 毎週月~金16:40~18:00に放送されているNHK-FM「ゆうがたパラダイス」の水曜日の回を【津野米咲のKOIKIなPOP・ROCKパラダイス】と題してDJ(ディスクジョッキー)を務められています。

 このラジオ番組冒頭では毎回、「リスナーにも参加してもらい、一緒に作っていく番組」であるとコメントがなされています。番組宛には、津野さんやゲストに対してファンから質問事項などのコメントが寄せられることで、その回のトークの話題になる等、コミュニケーションの要素も盛り込まれています。

 【赤い公園】のリーダーとして、インタビューや楽曲についてのコメントをする機会も圧倒的に多い津野さんですが、ラジオという1回の放送での時間制限の中で、その時々の自身やバンド、ゲストについての告知や話題を提供しつつ、ファンとのコミュニケーション要素も担う役割を毎週生放送で担当されていることも、やはり音楽という時間を扱う芸術との関連性を感じさせます。

(「KOIKIなPOP ROCKパラダイス」はファンの方と思われるアカウントにてYoutube上にアーカイブス化されており、放送済みの回を聞くことができます。)

(NHK-FM「ゆうがたパラダイス」のうち、津野さんが担当する【KOIKIなPOP ROCKパラダイス】とその関連記事。)

 最後に、津野さんは東京都立川市が地元ということで、【赤い公園】として立川市を盛り上げる活動も行っています。

 〈前編〉で引用した「公園デビュー」のインタビュー記事によれば、「童心」が作品のテーマの根幹をなしているということからも、津野さんと【赤い公園】にとって意義深い活動の一つでしょう。立川市のマスコットキャラクターくるりんちゃんの絵かき歌として、立川市のイメージソングとなる『くるりん絵かき歌』を立川市と共同で制作・ライヴ発表も行っています。

 また、年始の時期には「地元のライヴハウス」にあたる立川BABELで自主企画ライヴも継続的に行っています。

(立川市長とやりとりする【赤い公園】の動画と、立川市との共同で作られた『くるりん絵かき歌』のライヴ模様。)

(立川の今を伝える地域文化誌「月刊えくてびあん」が運営しているHP『多摩てばこネット』より。公園内に赤いベンチが設置されていることなどが伝えられている。)

(立川BABELでの2019年の自主企画ライヴ。【踊Foot Works】【2】との対バンを行っている。これまでに2014年:【藍坊主】【クリープハイプ】、2015年:【アカシック】【しなまゆ】【セプテンバーミー】【HALLUCI GENIA】【指先ノハク】、2017年:【爆弾ジョニー】【Official髭男dism】【泥黒】といった対バンを迎え、2018年【赤い公園】ワンマン(全曲新曲を披露。津野、藤本、歌川でヴォーカルも担当)といった特別な内容でライヴを継続している。)

Epiloge~赤い才媛

 〈後編〉では、津野さんの家庭環境や、楽曲提供者、ラジオパーソナリティーといった【赤い公園】以外での活動にも触れながら、ギタリストとしての側面もピックアップしていきました。

 現在、新ヴォーカル石野理子さんを迎えた【赤い公園】としての再出発も既に済ませており、これからの活動にますます期待が高まる状況です。2019年熊本B9でのライヴを聴きましたが、とても満足度の高いアンサンブルでした。

 さらに、2019/7/4には赤い公園としてYoutubeライヴも行っており、ややアコースティック寄りのセッティングで未発表曲のみを5曲演奏するという、新しい試みもなされています。(津野さんは鍵盤もプレイしていました。)

 「赤い才媛、津野米咲」さんとその音楽に、これからもますます期待は高まっていきます!

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