クラシックギターの魅力~2.スペインから赤道を越える展開とラテンアメリカの存在感

まえがき~(概略版)西洋音楽史

 クラシックギターの魅力を語る上でぜひとも触れたいのがスペインと中南米(ラテンアメリカ)です。今回、【2.スペインから赤道を越える展開とラテンアメリカの存在感】と題しました。...しかしその前に、それらの特異性・面白さを語るためにも、まずは西洋音楽史をふり返りたいと思います。ただし、「西洋音楽史をふり返る」などと言っても、現在までに様々な視点や見解から書籍化されていたり、雑誌等にまとめてあるもの、研究機関、個人がWEB上のHPなどにまとめてあるもの等、少し思い浮かべてみるだけでも、かなりのボリュームがある内容であると考えます。それでは本題とは別に、壮大な物語をテキストで表現することになってしまうので、予備知識として必要な部分を私なりにまとめた"概略版"として紹介するところから始めていきます。

【(概略版)西洋音楽史】 時は4世紀頃まで遡り、古代ローマ帝国の時代に「グレゴリオ聖歌」が普及していくことから始まります。初めは楽器による伴奏もなければ、リズムやコードといった概念もないシンプルに「歌それのみ」が以後の音楽の基礎となり、主だっては宗教的なものとして、ヨーロッパで育っていきます。この時代の音楽は15世紀頃までの長い期間にかけて"中世西洋音楽"と呼ばれており、その後半においてドイツ・フランス・イタリアの各地でその後の多声音楽への発展をしつつありました。15世紀から16世紀にかけてのヨーロッパ音楽を"ルネサンス音楽"と呼びますが、この時代では、後の対位法とも同義的な多声音楽(ポリフォニー)が演奏されるようになったとされています。また貴族階級たちの間では、オペラや宮廷バレエの鑑賞が行われるようになります。次に、17世紀初めからJ.S.バッハが亡くなった1750年までが"バロック音楽"の時代と位置ずけられています。この頃までは作曲家がつくる音楽やそれを演奏する楽器は一部の人たち(アッパークラス)だけのものであったと言えるでしょう。ソナタやソナチネのような音楽形式と、室内楽や協奏曲といった演奏形式が充実していき、記譜法はネウマ譜(タブ譜)から五線譜へ移行していきました。紙のような記録媒体が発明・普及していったことも、大きな出来事だったと言えるでしょう。続く18世紀から19世紀頃までの間では、産業革命のような出来事が楽器の性能を向上させたことや、コンサートホールのような施設も充実し、交響曲が確立される等、大きな推進力を得て、音楽がさらに拡充されていきます。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンが活躍した"古典派音楽"の時代です。加えて、フランス革命のような事件から思想的な変化までもが起こり、音楽は大衆にとっても身近なものへと変わっていきました。このように音楽がヨーロッパ各地へと普及していく上で、ドイツ、フランス、イタリアの3国は中世西洋音楽の時代から長きに渡ってその中心地として在りました。実際に多くの作曲家・演奏家はそれらの地で活躍(出身)しています。その周辺国や陸続きの北欧やロシアへの本格的な展開がみられるようになるのは19世紀以降(ドヴォルザークやチャイコフスキーのような国民楽派が登場する後期"ロマン派音楽"時代以降)のことです。もちろん、このような音楽史的な変遷の背景には、移民や貿易、植民地開拓(支配)、さらには、戦争による亡命なども含めて国境を越えた交配も起こりつつ、20世紀にみられるアメリカ音楽の発展にまで繋がっていきます。そして現在、21世紀において私たちが日常的に耳にするポピュラー音楽、ロック、メタル、ジャズ、ブルース、フュージョン、ユーロビート、HIP-HOP、R&B、前衛、コンテンポラリー、etc...でさえも、ツリーを辿っていけばこのようなヨーロッパ起源の西洋音楽から派生したものとして読み取ることができます。【以上】

 ...駆け足で、(かつもろもろ端折って)語ってみると、このような感じでしょうか。音楽史的な変遷はイメージしにくくとも、中学生くらいまでの学校教育で、J.S.バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザークやチャイコフスキーといった有名な作曲家の名前であれば記憶に残っているという方も多いのではと思います(というか、大学生になった頃の私の記憶ではその程度でした...。)。このことから、かつて音楽が発展してきた大きな潮流は、西欧に(あるいは北半球に)あったということが、一般教養の音楽で語られる変遷だと言えるでしょう。

 ところで、上記ような作曲家と並んでスペイン、あるいは中南米の音楽家の名前、だれか思いつきますか...?


ルネサンス音楽の時代

 前述してきた西洋音楽史を前提とした上で、クラシックギターもやはりヨーロッパを起源としてその出自を語り始めることとします。さらに、ルネサンス時代以降のアッパークラスで育まれた音楽と、いわば耳コピで伝承された一般大衆音楽の両方へと目配せしていくことで、当時の音楽の中心地(ドイツ、フランス、イタリア)から外れた特異点からその遺伝子情報の多くがもたらされているところを照らしてみます。

 さて、ギターのプロトタイプは、15世紀末から16世紀にスペインで誕生したとされており、西洋音楽史的にはルネサンス音楽と位置づけられる時代には存在していたようです。しかし、構造・形状、採用されていた調弦、そしてもちろん音色や演奏できる音楽の内容も、現在のそれらとは異なるものでした。例えば、ギターと近親関係にあったとされているビウエラ・デ・マーノ(単に「ビウエラ」とも呼ぶ)という楽器が用いられており、6コースの撥弦楽器である点は同じですが、複弦であり、代表的なものとして、L.de.ミラン(1500頃-没年不明 )による曲が残っています。また、ルネサンスギターと呼ばれる楽器でも、ビウエラ・デ・マーノと同様、現在のモダンクラシックギターとは異なっており、4弦・複弦が用いられ、ウクレレの祖先であるとされています。当時、A.ムダラ(1510頃-1580 スペイン(?))、A.ル・ロワ(1520-1598 フランス)、G.モレイユ(1510-1558 フランス)といった作曲家も存在し、ネウマ譜によるギター(ビウエラ)曲集も作られています。

(L.de.ミラン『ファンタジア』。ビウエラによって演奏されているものが当時の音響に近いと考えられる。現在では、当時存在しなかったモダンクラシックギターで演奏される機会も少なくない。)

(ナクソスミュージックライブラリでは、多数の音源試聴が可能。)


 楽器の性質上、ギターとの近親関係は薄いとみなされているようですが、リュートもルネサンス時代によく用いられていた楽器です。中世西洋音楽の時代からルネサンス初期には吟遊詩人による歌の伴奏楽器として、それ以降ではソロやデュオの曲も残されています。現在、モダンクラシックギターでこの時代のリュート曲が演奏される機会もあり、影響を受けた関連性の高い楽器/ジャンルの一つです。作品としては、J.ダウランド(1563-1626 イギリス)のそれらが広く知られており、ポピュラーミュージックにおいても、イギリス人のミュージシャンStingは、J.ダウランドへのオマージュ(カバー)作品を発表しています(2006年発売の『Songs From The Labyrinth』)。

(ダウランド作品の中でも有名な『涙のパヴァーヌ』。現在では、リュート演奏とクラシックギター演奏の両方で聴くことができる。Stingは、ダウランドのオマージュプロジェクトにおいて、自らリュートを手にして歌っている。)


その頃、イベリア半島では...

 さて、ここで一度、16世紀頃までのイベリア半島の情勢に注目します。イベリア半島は現在、スペインとポルトガルがその面積のほとんどを占める地理にあります。当時は情勢的に分裂状態でしたが、1492年にスペイン王国へと統一されており、1519年には、スペイン王国のカルロス1世(カール5世)が神聖ローマ帝国皇帝に即位したことで、「太陽の沈まない国」と形容されるほどの趨勢でした。ヨーロッパに広大な領土と勢力を持ったハプスブルク家が全盛期を迎える時期にもあたります。1521年にアステカ王国(現メキシコの中央部にあたる)、1532年にインカ帝国(現ペルー・ボリビア・エクアドルにあたる)を滅ぼし、スペインの領地を拡大していくと共に、1580年から1640年にかけては、スペイン王がポルトガル王も兼任するようになったことから、ポルトガルの植民地までもを獲得したことで、中南米のほとんどがスペインの植民地となりました。この後のスペインの衰退と、1640年のポルトガルの独立、そして1659年に締結されたフランスとの不平等条約であるピレネー条約からスペインの黄金期は終焉を迎えることとなりますが、19世紀に至るまで植民地支配は継続されていました。尚、15世紀から18世紀は大航海時代におけるヨーロッパ・アメリカ・アフリカ間の奴隷貿易の時代でもありました。スペインの植民地開拓(支配)においては、中南米へと多くのアフリカ人が奴隷として送られています。このような大規模な植民地化が行われ、西欧とアフリカという北半球と南半球に渡る広範囲で奴隷貿易が継続されてた中で、新天地としてスペイン(ヨーロッパ)から中南米へ移民をした人々の存在など、多くの人やモノの行き来があったとされています。その中でギター(あるいはビウエラやリュート等、後のクラシックギターにも影響を与えている楽器やその音楽)の行き来がどの程度あったかは詳細不明な点であるものの、今現在においても、ピアノやチェロ、打楽器などと比べた時に持ち運びのしやすい楽器であることや、ヨーロッパでは現存しないといわれる19世紀以前の楽器が中南米で見つかる例などが確認されることから、すなわち、ルネサンス時代のイベリア半島では既に、少なからず、中南米との楽器や音楽の交換が行われていたと考えられます。


バロック音楽の時代

 そしてバロック音楽の時代におけるギターは、5弦・複弦の現在バロックギターと呼ばれている楽器が使用されていました。太陽王として知られるルイ14世に仕えた宮廷音楽家R.de.ヴィゼー(1650頃-1725 ポルトガル(?))は、『王に捧げるギターの書』という2冊の曲集を残しています。G.サンス(1640-1710 スペイン)は、『カナリオス』のような現在もプロ/アマ問わずレパートリーとする曲を残しており、バロック音楽の重要なギタリスト/作曲家に位置付けられています。後に20世紀のピアニスト/作曲家であるJ.ロドリーゴがA.セゴビアの為に作曲したギター協奏曲『ある貴紳のための幻想曲』は、サンスの『スペイン・ギターによる音楽教育』という教則本中に収録された中から6曲をモチーフとして選び、再構築・創造した曲であると言えます。また、有名な『ヴァイオリン協奏曲「四季」』等、多数の協奏曲を作曲したバロック後期の作曲家A.ヴィヴァルディ(1678-1741 ヴェネチア)は、『ギター協奏曲 ニ長調』を作曲しており、オリジナルの編曲によるギター協奏曲としてだけでなく、ギター合奏団のプログラム等でも用いられる重要なレパートリーとなっています。

(バロックギターによるR.de.ビゼー作曲の『組曲ニ短調』)

(サンスの『カナリオス』と『スペイン・ギターの音楽教育』そしてロドリーゴが作曲した『ある貴紳のための幻想曲』。)

(ギタリストJ.ブリームによるA.ヴィヴァルディの『ギター協奏曲ニ長調』。リュートを使用して演奏しており、おそらく当時のバロックギターやビウエラ・デ・マーノに近い音響を得る意図があると思われる。現代のモダンクラシックギターに比べて音量は劣るものの、硬質な音色であり、得られる倍音の豊かさが異なる。もう一つは日本の新堀ギターオーケストラによる同曲のギター合奏。)


J.S.バッハの『シャコンヌ』とギター

 尚、この時代にはシャコンヌ(チャコーナ)という、イベリア半島を起源に持つ3拍子の舞曲がスペイン、ドイツ、フランス、イタリアで流行しています。当初は歌を伴う快活な舞曲でギター伴奏されていた音楽であったと考えられていますが、その特徴から扇情的であるとみなされるなど、忌避感をもたれたり、禁止されるなどした結果、その構造的な部分が現在も聞かれる「シャコンヌ」という舞曲形式として残っています。ところでバロック時代といえば、音楽の父と呼ばれるJ.S.バッハをスルーできませんが、J.S.バッハが1720年に作曲した無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004の終楽章『シャコンヌ』は、音楽史上の名曲とされています。この曲においても、ギター的な語法が使われているという解釈も今日においてなされています。J.S.バッハはギター曲を残してはいませんが、「シャコンヌ」という形式の由来からも、ギター演奏自体は行われていた時代背景からも、この時代から既に現在のクラシックギター演奏にまで通じるようなギター的な語法やリズム形式を意識していたであろうと想像することは可能です。ここまで辿ってきた物語までで、スペイン(イベリア半島)の存在感と植民地としての中南米へのアプローチも含めた、いわば「クラシックギター音楽史」の萌芽をまずは確認できたかと思います。


古典派音楽の時代

 続く古典派音楽の時代には、学校教育で教えられるような有名な音楽家が多く登場してくる時代であり、クラシックギターにとっても同様の時代であると言えます。例えば「交響曲の父」や「弦楽四重奏曲の父」とも呼ばれるF.J.ハイドン(1732-1809 オーストリア)が『弦楽四重奏曲 ニ長調』において、チェリスト兼作曲家のR.ボッケリーニ(1743-1805 イタリア)が『ギター五重奏曲第4番 ニ長調』においてギターを編成しています。クラシックギターの作曲家としては、スペインで「ギターのベートーヴェン」と呼ばれていたF.ソル(1778-1839 スペイン)や、同じくギタリストでありヴァイオリンやチェロにも通じていたとされるM.ジュリアーニ(1781-1829 ナポリ)がギタリストとしても作曲家としても活躍しており、また、ギター曲の作曲だけでなく、オペラやバレエ音楽、室内学楽曲なども残しています。その作風には同時代のW.A.モーツァルト(1756-1791 オーストリア)、L.v.ベートーヴェン(1770-1827 ドイツ)や、G.ロッシーニ(1792-1868 イタリア)の影響も多く見られます。この時代は18世紀から19世紀にかけて起こった産業革命の只中にあり、楽器が今日私たちが用いる、あるいは見聞きするそれと近い仕上がりで作られるようになりました。チェンバロがピアノフォルテへと代わっていったのもこの時代です。さらに1789年から1799年にかけてフランス革命(資本主義革命)が起こった時期も含んでおり(ベートーヴェンの『交響曲第3番 英雄』にまつわるエピソードは有名ですね。)、その後は、「聴衆=アッパークラス」という世界観ではなくなってゆきます。市民が観覧できるコンサートホールや劇場のような施設も多くなっていき、音楽が聴かれる環境も大きく変化した時代と言えます。そのような時代背景を知った上で聴くと、古典派音楽の時代に生まれた曲というのは、限定された環境下におけるルネサンス/バロック音楽の時代に比べて、華やかさ自由度、開放感を感じずにはいられません。また、この時代のギタリスト・作曲家であるF.カルリ(1770-1841 イタリア)は、上記のような時代の変化を背に受けながら、次のロマン派音楽の時代へと渡っていく空気の中で、ギターの改良に貢献しています。ギター製作家であるA.トーレス(1817-1892 スペイン)やラコートと共に現在「19世紀ギター」と呼ばれるモダンクラシックギターの前身にあたる楽器を試行錯誤して生み出しており、クラシックギターそのものの在り方についても嗅覚が備わった人物であったと言えます。

(J.ハイドンの『ギター四重奏曲 ニ長調』。そしてR.ボッケリーニの『ファンダンゴ』では、バロックギターおよびカスタネットが編成されている。「ファンダンゴ」はスペイン起源のダンス(とそれに伴う歌や音楽を指す)であり、フラメンコでも登場する。)

(F.ソルの代表的な作品『魔笛の主題による変奏曲』は、モーツァルトが作曲したオペラ『魔笛』からモチーフとして「なんて素晴らしい音色だ」が採用されている変奏曲。序奏の後に第1変奏が始まるのは1:49から。)

(G.ロッシーニのオペラから旋律を抜粋し、ギター独奏曲として再編されたM.ジュリアーニの『ロッシニアーナ(ロッシーニ風)第1番』。)


ロマン派音楽の時代

 古典派音楽の時代は、音楽の理論や演奏方法、聴かれる環境等がある程度確立された時代であったと捉えることができます。それに続いたロマン派音楽の時代は、一度確立した音楽が更に複雑化/多様化した時代であったと言えます。H.ベルリオーズ(1803-1869 フランス)の『幻想交響曲』のような「表題音楽」の量産や、R.ワーグナー(1813-1883 ドイツ)の『トリスタンとイゾルデ』に用いられる「トリスタン和音」の意味性など、あらゆる観点からロマン派音楽とその時代について語られています。クラシックギターでは、M.カルカッシ(1792-1853 )が、ギター教室のレッスン教材としてよく用いられる「カルカッシギター教則本」を残しており、ピアノにおける「バイエル教則本」のような位置付けにあります。同作曲家の残した「25の練習曲」も、プロの間でも取り上げられる作品です。また、ヴァイオリンやピアノの世界でも有名なN.パガニーニ(1782-1840 イタリア)は、ギターにも通じており、無伴奏ヴァイオリンの為の「24のカプリス」にみられるような超絶技巧的なテクニックの一部は、ギターに通じていたことで用いられたアイデアではないか、という説もあります。

(カルカッシの作品59は、カルカッシギター教則本中に収録されている作品集。作品60はカルカッシの25の練習曲集として有名。)

(パガニーニの『カプリス第24番』。逆説的でもあるが、確かに重音、ハーモニクス等が速いパッセージの中で交錯する内容は、アルペジオ奏法を多用するギター的。)

(ニコロ・パガニーニは悪魔のヴァイオリニストとも呼ばれるなど、真偽はともかく数々のエピソードが残っており、動画は2014年日本公開の映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』の一部。クラシック分野のミュージシャンやファンだけでなく、ロックギタリストが愛聴しているなど、現代においてもしばしば話題にのぼる存在。)

 そしてこの時代では、クラシックギター音楽史において、最も重要な作曲家と言っても過言ではない、「ギター音楽の父」F.タレガ(1852-1909 スペイン)が、1850年以降に定義されている後期ロマン派音楽の時代に登場します。有名な『アルハンブラ宮殿の想い出』の作曲者です。『グラン・ホタ』のような特殊奏法を用いた技巧的な作品の作曲も行う一方で、ギターオリジナル曲の作曲に留まらず、ベートーヴェンやF.メンデルスゾーン(1809-1847 ドイツ)、F.ショパン(1810-1849 ポーランド)等、ギター曲を書かなかった有名な作曲家の作品をギター編曲したり、後期ロマン派音楽に位置付けられる国民楽派のような民族主義的な音楽への傾倒も見られるなど、クラシックギターの認知度とレパートリーの充実、スペインの民族音楽的な要素から生まれるアイデンティティーの確立にも大きく貢献しています。

(タレガの『アルハンブラ宮殿の想い出』はA.ルビーラの『禁じられた遊び(愛のロマンス)』と並んで、最も有名なクラシックギターの作品と言えます。『グラン・ホタ』では、楽器のボディを叩くタンボーラ奏法(4'31")や小太鼓(スネア)のような音響のタバレット奏法(7'17")が用いられており、技巧的な作品です。)

(G.ヴェルディ(1813-1901 イタリア)の作曲したオペラ『椿姫』をモチーフにした『椿姫の主題による幻想曲』は、2時間越えのオペラ作品から、いわば「いいとこ取り」のダイジェスト版をギター独奏作品として仕上げています。)

(タレガが編曲したメンデルスゾーンの舟歌『無言歌』と、ショパンの有名なピアノ曲『ノクターン』。)


スペインにおける国民楽派の登場

 ここで、これまで音楽の中心地であったドイツ、フランス、イタリア以外へと音楽が拡大していく要素ともなった国民楽派の存在に注目します。国民楽派のはじまりは、ロシアのM.グリンカ(1804-1857)であるとされており、スペインではタレガの他に、E.グラナドス、I.アルベニス、M.de.ファリャ、J.トゥリーナ、F.モンポウといった国民楽派の作曲家が多く登場しています。音楽の中心地である3国ではない、周辺地として、中心地の方法論を指標としつつ、民族主義的な音楽を作ることで新たな創作を試みました。これ以降の19世紀の終わりから先の時代においては、"印象主義音楽"や"新古典主義音楽"等も誕生していき、ロマン派音楽の時代からさらなる複雑化と多様化の様相を呈していきますが、後述する中南米の作曲家たちもこの国民楽派に多く位置付けられており、後世まで残る音楽のスタイルを備えた作曲家たちであったと言えます。

(Eグラナドス(1867-1916)の『ゴヤの美女』とI.アルベニス(1860-1909)の『アストゥーリアス(伝説)』。どちらの作曲家もピアニストであり、ギター編曲はオリジナル作品でないが、こちらでの演奏を耳にする機会が多いと言える。)

(いづれもギターオリジナル曲であり、それぞれファリャ(1876-1946)の『ドビュッシーの墓に捧げる賛歌』、J.トゥリーナ(1882-1949)の「タレガ賛歌」より『ガロティン』、F.モンポウ(1893-1987)の『コンポステラ組曲』(後述するA.セゴビアの為に書かれた曲です。))


スペインにおけるリソースとしてのフラメンコ

 さらに、もう一つ、クラシックギターというと関わりの深いジャンル(あるいは楽器)として、『フラメンコ(ギター)』を想像する方もいらっしゃるかと思います。このジャンルは、スペイン南部のアンダルシア地方が起源とされており、移動民族であるスペインジプシーとムーア人(北西アフリカのイスラム教徒)の影響のもと発展したとされています。スペイン的な音楽として、国民楽派をはじめとした音楽家に参照されている曲調の多くにおいて、フラメンコにも通じる要素を読み取ることができます。しかし、ギターを伴うフラメンコが一般的になったのは、スペインのマドリードやバルセロナにフラメンコを上演するカフェが多く作られた19世紀後半とされています。さらに、パコ・デ・ルシアのような人物の登場により20世紀以降革命的な変化と発展がもたらされているため、その内容と関わりを容易には読み解きにくいジャンルでもあると考えます。また、モダンクラシックギターと見かけ上は同じ楽器でありながら、その構成要素はディテールにおいて違いがあり、トレモロ奏法で小指を使う、急速なパッセージが多い、カポタストの使用が多い、演奏時の構え方の違いなど、共通点と相違点の両方が存在するジャンルです。

(R.ボッケリーニの『ファンダンゴ』と同じ曲調(リズム形式)のフラメンコ。)

 例えば、「タンゴ」「セビジャーナス」「マラゲーニャ」「グァヒーラ」等は、19世紀以降の西洋音楽や現在のクラシックギター音楽においても登場しますが、フラメンコにおいてもやはり登場します。このあたりの経緯は複雑であり、ルネサンス音楽の時代に紹介したスペインの植民地開拓(支配)やヨーロッパの大航海時代、黒人奴隷貿易の時代が背景にあります。例えば、「タンゴ」というジャンルは、18世紀後半ではイベリア半島で盛んに踊られていたようですが、その後、カンドンベ、ハバネラ、ミロンガ等と混ざりながら19世紀半ばにブエノスアイレスへ渡り日本で「アルゼンチン・タンゴ」と呼ばれるものへと変わっていきます。

(J.フェレール(1835-1916 スペイン)作曲の『タンゴ 第3番』とI.アルベニスの「スペイン組曲」より『タンゴ』。そして現在のタンゴ・フラメンコ。同じ「タンゴ」と名の付くものでも時代や演奏形式により世界観は異なる。)

 また、「ハバネラ」は、スペイン舞曲として認識されていますが、ハイチからキューバにもたらされたフランスのコントルダンスに起源があるとされています。さらにそのコントルダンスからハバネラへの発展には、スペインやアフリカの民族音楽に影響されたリズムに寄るとされており、まさに混血の音楽(踊り)であると言えます。

(有名なG.ビゼー(1838-1875 フランス)の「カルメン組曲」から『ハバネラ』をBGMにして、カスタネットを用いたフラメンコダンスの動画。そしてC.サン・サーンス(1835-1921 フランス)が作曲したヴァイオリンと管弦楽(あるいはピアノ)のための『ハバネラ』。)

 このように一つ一つの曲調やリズム形式を照らしてみるだけでも、複雑な経緯を持っており、また記録が少なく詳細不明な部分もあります。この時点では、クラシックギター音楽やスペインの特色的な音楽が発展するために、大衆文化からもたらされたリソースの一つがフラメンコであった言うことに留めておきます。


まとめ:西洋音楽史とクラシックギター、そしてラテンアメリカへ

 つまり、ルネサンス音楽~ロマン派音楽の時代までを見ていくことで、19世紀までにおいて、クラシックギターはスペインでも隆盛でありながら、ほぼ西洋音楽史と共に歩んでいると捉えることができます。...とはいえ、この時代までのクラシックギターでは、音量の小ささや、音程確保や音域に制限/問題があるなど、楽器の性質上、現在行われているような効果的なソロ演奏は難しかったであろうと考えられます。また、アンサンブルやオーケストラ形式との相性が良いとは言えず、再現可能な音量と、音程や和音の観点からピアノ、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネットのような他の楽器と比べた(並んだ)時の評価は低くならざるを得なかったであろうと考えられます。どちらかと言うと、20世紀はじめまでにおいて、時代に取り残されずには済んでいたという感覚で捉える方がより正確な認識と思われます。(例えばN.コスト(1805-1883 フランス)というギタリスト・作曲家は、今現在ではクラシックギターの音楽家として重要な人物とみなされており、作品も取り上げられますが、当時は、クラシックギターの衰退期に活動しており、その意味で不遇な時代を生きています。)また、ピアノ・ヴァイオリンなどと比べて、ソロ、アンサンブル、協奏曲、オーケストラ等、各演奏形式のどれを見ても、ギター愛好家でない人にも知られたメジャーな作曲家のオリジナルギター曲の数は、比較的少ないと言えます。

 ところが、西洋音楽の中では低い地位に留まっていクラシックギターは、近代においてピアノやヴァイオリンと違う発展を見せていき、19世紀後半から20世紀初頭において南半球に位置する中南米(ラテンアメリカあるいはイべロアメリカ)へと急展開します。北半球を舞台として語ることができる「西洋音楽史」のみを意識すると、一見、突然変異とさえ言えるような動向です。その背景として、大きく2つの視点から説明します。一つは前述のとおり、15世紀から17世紀にかけて行われたスペインによる植民地支配と19世紀にまで渡るその継続が、その基盤を築いていたと言えるでしょう。これは、現在の中南米各国の言語がスペイン語あるいはポルトガル語であることをみても明らかです。また、この植民地支配時代において、スペイン人はアフリカ人を奴隷として労働力を確保していました。後述する"中南米に根付いた音楽"は、既に西洋音楽や、アフリカから半ば不本意に持ち込まれた音楽の影響下にあったと言うことができ、時には本来中南米に根付いていた文化を破壊しながら支配を続け、フラメンコについて触れた際にも記述したスペイン文化(とクラシックギターも含めた西洋音楽+α)を根付かせてきたことが、後の中南米音楽を精製する土壌を作っていたのだと言い換えることができます。


A.セゴビアの登場とクラシックギターのアップデート

 もう一つの要因が、スペインのギタリスト、A.セゴビア(1893-1987)の登場です。タレガに続くクラシックギター界のレジェンドであると言えます。卓抜した演奏技術に加えて、フラメンコ的な技術の導入、ギター製作家と共にギターそのものの改良を提案(セゴビアが使用したギターを制作したホセ・ラミレス、ハウザー1世、ラミレス3世のような名工は今でも有名。)やナイロン弦の使用、タレガの作品を積極的に取り上げたり、J.S.バッハの曲をギター編曲して演奏、南米やアメリカでの拠点活動とレコーディング等、より効果的・音楽的・時代的な活躍をして、衰退しつつあったクラシックギターを世界中の音楽業界と音楽ファンに再び注目させています。そのような活動を通して、中南米も含めた同時代の作曲家にギター独奏やギター協奏曲等、セゴビアのため(クラシックギターのため)の作品をつくる動機を与えました。つまり、セゴビアは、20世紀におけるラテンアメリカという西洋音楽史の中では"特異点"であり、クラシックギター音楽史的には"スペインに続くアイデンティティー"を獲得するに至る遺伝子操作の役割を担った人物であったとも言えるでしょう。

(A.セゴビアによるF.M.トローバ(1891-1982 スペイン)の「カスティーリャ組曲」より『ファンダンギーリョ』。セゴビアの音色は「セゴビアトーン」と呼ばれるなど、その美しさで当時の人々を魅了し、ギターに関心を向けさせた。)


ラテンアメリカのクラシックギター音楽

 スペインから中南米へ展開したクラシックギター音楽として、例えば、有名な『鐘の響き』の作曲者であるJ.ペルナンブーコ(1883-1947)や、『ショーロス第1番』の作曲者であるH.ヴィラ=ロボス(1887-1959)はブラジルの作曲家であり、『エストレリータ』を作曲したM.M.ポンセ(1882-1948)はメキシコの作曲家です。他に、名曲『大聖堂』や『郷愁のショーロ』を残したA.バリオス(1885-1944)はパラグアイ、『ワルツ・クリオロ』を残したA.ラウロ(1917-1986)はベネズエラ、『11月のある日』や『舞踏礼賛』を残したL.ブローウェル(1939-)はキューバ、といった具合に、中南米にはクラシックギターの為の作品を残した作曲家が多く存在しています。

(『鐘の響き』として知られるペルナンブーコの『ショーロ』と、A.セゴビアによるヴィラ・ロボスの『練習曲第1番』の演奏。ブラジル音楽の「ショーロ」は、19世紀に確立されたとみなされており、その楽器編成にギターや時にフルート、クラリネットなどが取り込まれていること、曲の形式がポルカを元にしていること等、ヨーロッパ起源のものが混ざっていることを踏まえると、スペインによる植民地支配下のもとに受けた影響が見られる。

(ポンセの『エストレリータ』は、ヴァイオリニストのY.ハイフェッツが編曲・演奏したことでも有名な作品。バリオスの『大聖堂』は3楽章からなる組曲で、クラシックギターの名曲として名高い。)


クラシックから異なるジャンルとの融和へと

 中南米へと新たに展開したクラシックギター音楽は、異なる国やジャンルとの融和を見せていき、数々の現代曲が生み出され、リアルタイムに演奏される音楽へと、独特の発展をしていきます。A.ヒナステラ(1916-1983 アルゼンチン)は、イギリスのプログレッシブロックバンドのエマーソン・レイク&パーマー(EL&P)からその作品を編曲した上で発表・ライヴ演奏がなされています。ヒナステラのピアノ協奏曲第1番(1961年)がバンドアレンジで『トッカータ』という作品に仕上げられていおり(1973年発売のアルバム「恐怖の頭脳改革」収録)、ヒナステラが作曲したクラシックギター独奏曲の『ギター・ソナタ』(1976年)と併せて聴いてみると、その類似性がよくわかるかと思います。

(EL&Pの『トッカータ』(ヒナステラの『ピアノ協奏曲第1番』)のオープニングの部分は、ヒナステラのギター作品として有名な『ギター・ソナタ』の第4楽章ともよく似ている。)

 また、同国出身でタンゴの鬼才と(破壊者とも革命児とも)呼ばれたA.ピアソラ(1921-1992)は、ヒナステラに師事したこもあり、クラシックやジャズなどをはじめ多くのジャンルで取り上げられる作曲家です。

(エレキギターやベース、電子ピアノ、フルートといった編成に加わり、ピアソラ自らがバンドネオンを演奏しています。有名な『リベルタンゴ』。そして同曲のベルリン・フィルによる演奏。こちらはオケと共にクラシックギターやアコーディオンが編成されています。)

(ピアソラがアルゼンチンのギタリストであるアサド兄弟の為に作った『タンゴ組曲』。逆にS.アサドは、『ブエノスアイレスの四季』のようなピアソラの曲をギター作品へと編曲しています。そして、アメリカのジャズ・フュージョンギタリストであるアル・ディ・メオラが、ピアソラの曲を取り上げたプロジェクト「World Sinfonia」での同曲のライヴ映像。)

 キューバの作曲家L.ブローウェルは、D.スカルラッティ(1685-1757 イタリア)のチェンバロのためのソナタをギター編曲した作品や映画音楽、協奏曲などを作曲しています。

(ブローウェルによる編曲・録音がなされたスカルラッティのソナタ。「11月のある日」はキューバの映画作品で日本では非公開だそうです。)

(ブローウェルによるギター協奏曲『コンチェルト・ダ・レクイエム』は、日本の作曲家である武満徹(1930-1996)への追悼(オマージュ)として書かれた作品。)

 A.C.ジョビン(1927-1994 ブラジル)は『イパネマの娘』の作曲者であり、むしろボサノヴァの分野で有名なミュージシャンといえますが、クラシックギターの世界では、R.ディアンス(1955-2016 チュニジア)による『フェリシダージ』の編曲でもスポットがあてられています。

(ブラジルの歌手エドゥ・ロボ(1943-)との共作アルバム「Vento Bravo」。A.C.ジョビンは親しみを込めた呼び名のトム・ジョビンとしてクレジットされている。)

(『フェリシダージ』のジョビン本人によるバンド演奏と、ディアンスによるギターソロ演奏。ボサノヴァは、20世紀においてブラジルに住む白人の間で流行したことから地位を得た音楽。そのような意味においても、やはりスペイン植民地支配の時代から続く影響は大きいといえる。)

 このような中で、そもそも中南米に根付いていた民族音楽+スペイン音楽から生まれた「フォルクローレ」や、アフリカの民族音楽+スペイン音楽から生まれた「ルンバ」、スペインからキューバへの移民と回帰による「グァヒーラ」といった現代の中南米のポピュラーミュージックも、積極的にクラシックギター音楽へと吸収されています。今日においては、クラシックギターの為にポピュラー/クラシックといったジャンルに拘らない現代曲が作曲されたり、作曲家ではなく演奏家が編曲を行うことも一般的であると言えるに至ります。

(Q.シネーシ作曲の『Cielo Abierto(澄み切った空)』の演奏動画と、シネーシ本人による演奏家としてのコンサートの動画。シネーシは、アルゼンチンのギタリスト・コンポーザーであり、クラシック・ジャズ・フォルクローレの分野を横断する活動領域。)

(ベーシックなルンバのダンス動画と、併せて大萩康司さんによる「ルンバ」のリズムが用いられた『デ・ラ・ルンバ・ソン』(E.マルティン)という曲を用いての解説動画。)

(N.ロハス(1921- キューバ)作曲の『母に捧げるグァヒーラ』。ロハスはキューバの「フィーリン」というジャンルで活躍しており、クラシックやジャズの要素も取り入れられた音楽。)


あとがき

 今回、「西洋音楽史を振り返る」ところから始めて、音楽家や音楽そのものの軌跡だけでなく、イベリア半島(スペイン)の植民地支配の歴史や、J.S.バッハとシャコンヌ、フラメンコ、A.セゴビアの功績、クラシックから異なるジャンルとの融和等にも触れる長くて広い内容でしたが、「クラシックギターの魅力」を語る上で、存在感のある”スペイン”、そして赤道を越えて”ラテンアメリカ“へという西洋音楽史の流れにおける特異点を強調すること。さらにルネサンス時代にまで遡るドラマティックなそれらの時代背景は外せない部分だという思いを込め、1枚絵のような気持ちで1つのタイトルに収めた投稿としました。読んでいただいた方がクラシックギター音楽を鑑賞したり演奏したりする上で、より楽しみに繋がればと思います。


【参考・備考】

◆追記:本文中に用いている"モダンクラシックギター"という表現について、通常用いられる言葉ではありません。しかし、"クラシックギター"という表現はバロックギターやルネサンスギター、11弦ギターのような多弦ギター、19世紀ギター、フラメンコギター等も包括する上、ジャンル名としても用いられるものなので、それらとの識別をわかりやすくするために適宜用いました。

◆19世紀以前のギターを探すHP[http://tarolute.crane.gr.jp/wanted!.htm]

◆『ルネサンス期スペインのビウエラとギターと歌曲と』[https://blogs.yahoo.co.jp/tiento_antiguo/48282446.html]

◆ようこそハルサイ~クラシック音楽入門~楽器にも訪れた産業革命が、音楽の可能性を広めた[http://www.tokyo-harusai.com/news/news_1065.html]

◆ピアノメーカーKAWAIのHP中、ピアノがどのような楽器か解説したリンク[https://www.kawai.jp/support_faq/what-is-piano/]

◆南米におけるアフリカ人奴隷についての記事:『同じ南米の大国なのに、
アルゼンチンがブラジルとは全く印象が異なる理由』
[橘玲の世界投資見聞録][https://diamond.jp/articles/-/111434]

◆YAMAHAのクラシックギターに関する記事:『クラシックギターの豆知識 19世紀アメリカの黒人たちの心を慰めたのはギターだった』[https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/classical_guitar/trivia/trivia002.html]

◆同じくYAMAHAのHPですが、クラシックギターも含む各楽器について様々な視点からまとめてあります。:『器楽解体全書』https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/?_ga=2.227319192.441345589.1501467986-48443230.1428656411

◆フラメンコに関する情報サイトより(フラメンコについての総合サイトの様相を呈しており、かなり参考にしました。):『フラメンコの歴史』[https://www.iberia-j.com/guia/history.php]

◆ギターショップアウラによるウクレレとルネサンスギターについての紹介ブログ:[https://www.auranet.jp/izanai-u]

◆今回の記事を作成中に発見したブログで、同じような「クラシックギターの魅力」を語る試みをなされています。動画だけでなく地図や写真も使用してあり、かなり丹念に調べてあるのでは。[http://hatabou.hatenablog.com/entry/2017/01/30/232752]

◆上記、直接的ではなくとも、記事を書く上で知識の補足・修正、微調整に用いました。他、wikipediaや電子辞書などフリーサイトにて、各作曲家や曲名とその解説等、随時調べています。

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