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採用メディアにnote proを選んだ理由と結果

フィードフォースという会社に入社をして、採用メディアの立ち上げと運用を担当してきました。最初のうちは社内の協力を得るのに苦心をしたり、ネタ不足に悩んだり、そもそも採用メディアがnote proで良いのか悩んでみたり、とふりかえると色々ありました。
今回は「これから採用広報に力をいれたい」「最近noteっていうメディアをよく聞くけど実際どうか知りたい」という方向けにメディアの選定理由と運用してみてよかった点、悪かった点をまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。

なぜnote proを選んだのか

実はnote proにしようというのは、入社前にほぼ決まっていました。
noteのユーザー数は同じく検討していたはてなブログに遠く及ばず、これからエンジニア採用を強化しようと考えている会社では、はてなブログの方が良いのではないか?とも思いました。

それでもCXOの深津さんもいるし、マーケティング周りのインフルエンサーを中心に話題に登るエモいメディアとして「noteは絶対伸びる!」という将来性の高さで選びました。
実際、導入を検討していた当時は1000万人を超える程度だったユーザー数がいまでは4400万人以上の人が住まう大都市になっています。Twitterとの相性も良く、noteユーザーでなくてもTwitterのフォロワーに記事を届けることができる点で、実際のユーザー数以上の母集団形成ができると判断しました。

採用広報はもともと短期戦ではなく、長期戦です。「採用に対して成果が出た」といえるには長い時間がかかります。立ち上げの助走期間は少しでも短い方が良かったので、立ち上げから1週間でローンチできるスピード感はありがたかったです。noteはシンプルなのでメディアなれしていないスタッフでもすぐに運用を始められたというのも大きかったです。

これは大変だった…覚悟が必要

noteだからということではないのですが、よほどの大企業でもない限り、採用メディアの運用は専属担当は1名体制の場合がほとんどです。
私の場合は編集部を立ち上げました。1名体制の企業さんの話を聞く機会も多いので恵まれていると思いますが、有志で集まったメンバーも本業があるので、負荷が重くならないように配慮は必要です。

何か投稿スケジュールがうまくいかなそうだったり、イレギュラーが発生した場合には、まとめて自分が対応するという覚悟は最初から持っていた方が健全な心でいられます。

そしてこれはnoteならではですが、noteの運用にはセットでTwitterの運用もついてくると思っておいてください。
前述したようにnoteはTwitterとの相性が良いです。せっかくSNS連携しているのに公式Twitterが死んでいたらもったいない。
すでにフォロワーさんが多いTwitterアカウントをお持ちであれば問題ないですが、Twitterもこれから育てるというフェーズであればメディアと一緒にコツコツ育てる必要があります。公式はフォロワーがつきにくい問題があるので、Twitterに明るい社員に拡散だけでもお願いするなどで対応するのも良い手です。

最初のうちは社内認知も薄く、苦労して書いているのに「だれも見向きもしてくれない」「会社のためにやってるのに応援してくれない」と心が病みがちです。実際には、みんなnoteの更新に気付いていないだけなのですが、運用している当事者からすると「会社のメディアを読まない」「リアクションをくれない」ことが信じられなかったりするものです。
仕事として数値目標を持っている人からすると当然ともいえますが、意外とこの心の挫折がずるずると心にダメージを与えるものなので、「好きなことをただありのままに言語化するだけ」「共感してくれている人が少しでもいたらメディアとして成功」と軽い気持ちを持っておくというのも実は大事です。

noteでよかった!運用した成果

前述した苦労があった分、note運用で得られた成果も大きいです。

1番良かったのはやはり候補者さんから「noteみてます」「記事を読んで会社の雰囲気がよくわかりました」という声を多くもらえるようになったことです。
採用メディアを運用する大きな目的でもあったので、候補者さんにこういうお声がけをいただく度に、苦労が報われる気持ちです。
これは継続したからこそ出た成果ですが、楽しく継続できる工夫がnoteには散りばめられています。

ほめてくれることも...

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社員にnoteユーザーが増えたのも、公式noteが活性化した要因の1つです。これもシンプルな操作性で、「ちょっと書いてみようかな」を叶えやすいことで、ブログ慣れしていない社員がはじめるきっかけになったのだと思います。noteはSNSと同じ特性を持っているので、社員同士の繋がりでより拡散性があがり、情報発信力があがるのが魅力です。

変に「こうしたほうがいい」「これが正解」というのがないメディアなので、自分が感じたことを取り入れながら、note proカスタマーサクセスの水野さんと「あれがよい、これがよい」と相談しながら進められるのは、モチベーションの維持にもアイディア出しにもとっても助かります。
カスタマーサクセスが丁寧で心地よいのは「noteを選んでよかった」と素直に思います。

結果として、noteを採用メディアとして選択したことは、とても良かったと思います。
企業のカラーや目的によっても適しているメディアは変わると思いますが、私個人としてはとてもオススメです。

おまけ:こうするともっと楽しくなるnote

最後に、「これをするともっとnote運用が楽しくなる」というポイントを3つご紹介します。

1. note運用する企業さんと横のつながりをつくる
何度も言ってますが、メディアの運用は結構孤独です。
実は社内の人には相談しにくいアレコレもあります。感覚的には「家族にはいえない…友だちに無責任に聞いて欲しい」というのに似ています。
運用しているメディアも異なり、テーマすら合っていなかったりするのですが、「公式メディアの運用担当」という絆だけで、話が盛り上がり、思わぬヒントを得ることもあります。
note proさんが主催するmeet upなどでもご挨拶させていただくことができるので、横のつながりを作るきっかけも用意されています。

2. 良い素材で自社のカラーを出す
note自体は非常にデザインがシンプルなので、ヘッダー画像やアイコン画像、記事のタイトル画像にこだわることで自社のカラーを読者に伝えることができます。
プロのデザイナーさんが考えてくれたものを使うとメディア全体のレベル感があがるのでモチベーションがあがります。

3. テーマを定めたマガジンを作る
基本的にはnoteは記事単位で読まれるものではあるのですが、テーマを決めたマガジンを作って、購読してもらえるような導線をつくっていくのも良いです。中には、メディアのフォローはしてくれなくてもマガジンのフォローをして関心のあるテーマだけ購読してくれる人もいますよ。

いかがでしたでしょうか?
採用メディアを検討中という方の参考になっていれば幸いです。

「公式メディア運用あるある話したい!」なんて人がいたら、ぜひ仲良くしてください!


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