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「WITHOUT YOU」アンソニー•ラップ


「WITHOUT YOU」
アンソニー•ラップ ANTHONY RAPP’S

@IMM THEATER
来日公演を観に行った。

ミュージカル「RENT」
初代マーク・コーエン役のアンソニー•ラップ氏。
もともと興味の薄かったミュージカルを大好きになったキッカケは、他でもない「RENT」と出会ってから。
この人生で、1番大好きなミュージカル。

ミュージカル「WITHOUT YOU」は、アンソニー•ラップ自身の人生を舞台にした内容だったのですが、「RENT」の楽曲やエピソードとともに彼の人生に触れ、「RENT」同様に沢山の愛を起点とするメッセージが詰まった内容だった。(「WITHOUT YOU」も「RENT」内の楽曲)


「RENT」といえば、今や世界各国で公演されるミュージカルとなり、ミュージカルファンに関わらず多く人が口ずさめる「Season of Love 」のメロディはお馴染みですが、この「RENT」の全てを生み出した当のジョナサン•ラーソンは、やっとの事でお披露目となる初日未明(1996年1月25日)、信じがたいが突然亡くなってしまう。(ジョナサン・ラーソンについては、映画版「tik,tik…Boom!」をNetflixで観ることが出来る)
「RENT」は、ジョナサン•ラーソンが人生をかけ、この世に残してくれたミュージカルの枠を超えた作品だ。
しかし当時は、この突然の悲劇を目の前に、アンソニーをはじめ役者たちは、ジョナサンが生み出した「Season of Love」や数々の楽曲を、公演初っ端からレクイエムとして歌う事になるなんて、思いもしなかっただろう。
今回のミュージカル「WITHOUT YOU」では、当事者アンソニーの目線からの描写に触れ、現実に起こったストーリーに深く立ち会った様な気持ちになり、楽曲の前奏が始まる段階で、胸が張り裂けそうになった。
なぜ「RENT」は私たちの心をこんなにも掴むのか、、
知らずとも、そこにはノンフィクションの経緯があり、関わる全ての人の想いが込められている事を、より一層感じざるおえないからだと思う。
「RENT」は、オフブロードウェイからブロードウェイへ、今や全世界へと、愛で受け繋がれている。
そして、ジョナサンの友人であり、「RENT」初代マーク役として在り続けたアンソニーだからこそ、彼の中から発せられる強い信念の様なものが、今回の内容、生き様、佇まいからも溢れ出ていた。
この「生」と「死」を超えた愛のメッセージを、「RENT」そして「WITHOUT YOU」から、私なりに胸がいっぱいになるほどに受け取らせてもらったと思う。

IMM THEATERのとても近い空間で、アンソニー1人と客席が向き合っている事も、正直、奇跡の様に思えてしょうがない。

遥々日本まできてくれて、心から感謝だ。

貧困

ドラック
マイノリティ
差別
etc
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様々な現実を目の前に

恐れの中生きるのか

愛の中で生きるのか

自分に問い続けたい。






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