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開けてびっくり

特養では、日々いろんなことが起こります。
先日、重い症状から回復して退院になった方が2人戻ってきました。
 が、しかし容態はあまりよくありません。
飲食がすすまない。
循環障害のために足指を切断後2週間しか経ってないとのこと。
  創部を確認するためにガーゼを開けてびっくり。
切断面がそのまま。
1ミリも閉じてない上に、不良肉芽びっしり。
 とどめは、衛生材料は持参なし。
   
   特養は病院で使うような滅菌されたガーゼや医療器材はありません。消毒薬はミルトンやエタノールがあるくらい。

切断面があらわになった状態の創部をケアするには、病院で使うような衛生材料が必要。

なんでこんな状態で戻ってきたの?
とリーダーに聞くと、医療的なケアができる施設で看たほうがいいと病院側からは言われたけど、どうしてもこの施設に戻りたいという強い希望で戻られた、とのこと。
じゃあ準備してくれなきゃダメじゃん。

病院と特養で、必要なケアの情報の共有ができてないことはごくたまに起こる。

 とにかく、あるもので対応しなきゃ

在庫を探すと、滅菌の生理食塩水、滅菌ガーゼ数枚を見つけて、傷の手当てはできました。

   翌日、施設医に相談して指示をもらうことに。
幸いなことに、飲食は3日目から少しずつ増えて、水分も1000 Ccとれるようになりました。
 
   その翌日戻ってきたもう1人の方。
ケアマネから後出しで、

「痰吸引を毎食後にやっています。」
という情報をがついてきた。
ごめん、忘れてたでは済まんだろが。
夜勤ナースいません。
夕食後1時間待って吸引したら、18時半です。吸引する人いません。

何でこうなるのか。

 他課と調整して、夕食時間を早めてもらうことになり、一件落着となりました。

もしこれが夜間の痰吸引が必要な人だったら、お手上げですよ。
と思った次第です。
すったもんだして、この日も1時間半の残業。
我が家の夕飯は20時になりました。


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