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映画「ライチ☆光クラブ」は中2病×美女と野獣×BL×美少女…要素テンコ盛り(ネタバレです)

この作品は残酷さ、制服、美少年たち、異形なロボット、美少女がポイントで、とくに、ステージ上で展開される残酷シーンは「こんなことできるんだ!」とびっくりでした(東京グランギニョル)。本作品はその映画化であり、いっそう磨きのかかった残酷さ、美しさが見られます。
狂おしく美しいリーダーを古川雄輝が演じているので見ましたが、クラブのほかのメンバーもすてきです。残酷シーンがあるからこそ際立つ美しさや命のはかなさ。良かったなと思った場面をご紹介します。

ここはアスコーか? 

ここはアスコーか?

概ね楽しくクラブ活動に励んでいます。「人の眼を使わなければならない」とか魔術的な残酷な要素もありますが、ちゃんと作ってる。半田付け見ていて「アスコーマーチ」を思い出しました。やっぱり物づくりはいいですよね。

個性的な仲間と楽しいクラブ活動

ここかっこいいね

メンバーは一人一人が個性豊か。このシーンは構図がいいです。
一番前の眼帯をつけた子はダフ。演じているのは「ラブホの上野さん」で一条くん役だった柾木玲弥です。美少女に触って自慰を行ったのが見つかり、処刑されてしまいます。「少女に触ったからもう思い残すことはない」と殺されていくのですが、眼帯は中2病を特徴づけるアイテムなんだとか。あのとき眼帯ははずしてたっけ? 半分しか見てないのに思い残すことはないだなんて、かわいそう。

お前のすべてが少女のように美しい

お前のすべてが少女のように美しい

ジャイボはゼラが大好きで、ゼラもジャイボをかわいがっていました。BL的雰囲気漂うシーンでした。
でも、チェスに強いゼラが、ジャイボに駒の役を与えなかったのは何故だったのでしょうか。

ライチを燃料に動くロボット

燃料がライチなの

ラララーイチを燃料に動くロボットってすごく耽美的ですね。
さすが、ゼラ。
まるで桃だけ食べて育てられ、汗までもが甘く香るという桃娘のようです。

美女と野獣ならぬ美少女とロボット

美女と野獣ならぬ美少女とライチ

囚われの身となった美少女カノンと、人さらい&殺人ロボットのライチ。でも二人(ライチは人間だとインプットされてるので)は仲良くなるのです。まるで美女と野獣のような雰囲気です。

目覚める美少女はメトロポリスを思わせる

かわいい美少女

かつてゼラが座っていた玉座に美少女カノンは縛りつけられています。マシンライクなデカイ椅子はメトロポリスを思わせます。
中条あやみかわいいです。NHKの「閻魔堂沙羅の推理奇譚」では威厳たっぷりで椅子に堂々と座っていて、成長を感じます。

醜いと言われわなわなのゼラ

醜いからよ、と言われわなわなゼラ2

カノンに醜いと言われわなわなするところです。みんなの前で美しさを否定されて、ゼラはプライドとか自意識が大きく傷ついてパニックだったことでしょう。
で、あがめる予定だったカノンをロボット化することにいきなり方針転換。

カリスマ美少年、スプラッターの洗礼を受ける

ぎゃー


スプラッター

背骨をボキっと折られたり、脳天に釘打ち込まれたり、みーんなそれぞれショッキングな殺され方で死んでしまう。リーダーのゼラですら。

最後は混沌の赤い海

エンディング

カノンだけが生き延びる。ライチは動かなくなったが最後まで彼女を守り通した。この赤い混沌は少年たちの血肉でしょうか。
エヴァンゲリオンの最後で、人間が生命のスープみたいな液体になってしまうのを思い出しました。

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