「神奈川県立近代美術館・鎌倉館」の思い出

ずいぶん前になってしまいましたが…

実は昨年12月のクリスマスの日、初めて「神奈川県立近代美術館・鎌倉館」に行って来ました。


自宅から日帰りで何とか行ける距離というのもあり、鎌倉そのものは何度も訪れていますが、「神奈川県立近代美術館・鎌倉館」を訪れるのは、奇しくもこれが最初で最後。

私はNHK教育「日曜美術館」で、偶然この事を知りました。

閉館寸前になって、ようやく足を運ぶ事ができて本当に良かったです。

建物の老朽化、及び鎌倉八幡宮との土地契約、及び「文化財保護法」という法律の壁等、様々な止むを得ない事情があるとはいえ、鎌倉館が閉館するのはとても淋しい気持ちになります。

もちろん、様々な展示物を拝見するのも楽しみでしたが、私は喫茶室の名物である手作りプリンをとても楽しみにしていました。

ところが…

何と、そのプリンは間一髪で「売り切れ」。

やむなく、こちらもあと1切れという事でアップルパイを注文。

甘さもボリュームも控えめで、喫茶室にふさわしい上品な味だったのが救い。

そこで、私の隣の席にいた、プリンを注文できた初老の女性の方に、ダメもとでプリンの味の感想を聞いてみました。

すると、その方は何とこの喫茶室の常連客で、喫茶室を訪れると必ずプリンを注文しているとの事。

「手作りなので、素朴な味がしてとてもおいしいですよ。

だけど、以前母娘で経営していた頃はもっと大きかったの。

数年前、経営者の方が変わってから、(プリンのサイズも)小さくなってしまってねぇ…」

突然の質問にもかかわらず、終始笑顔を交えながら快く応じて頂いたので、思わず感謝の気持ちで一杯になりました。

展示の内容も、所蔵品のみならず、開館当時の貴重な資料や実際に使われていた椅子やテーブルの初公開、それまで一般に公開されていなかった学習室にも立ち入る事ができた等、旧館の歴史を肌身で感じる事ができました。


さて、その「神奈川県立近代美術館・鎌倉館」は、日本初の公立近代美術館です。

しかも、企画・展示の内容ばかりではなく、旧館は建物そのものが大変貴重な「文化財」そのものです。

当時としては、大変モダンかつ斬新なデザインで、今でも古さを感じさせない独特の美しさがあります。


ちなみに、契約の条項には土地返還時、旧館は取り壊し、更地にするという内容が含まれています。

だけど、今は建物の建築学的価値から、日本建築家協会が神奈川県に対して建物の保存について要望書を出しており、調整が続いているそうです。

美術館を出た後、偶然地元の方に美術館について伺うと、どうやら旧館は「保存」の方向に傾いているとの事。

建築に関しては素人の私でさえ、現存のまま保存して欲しいと思ったのですから、地元在住の方々や建築関係者はなおさらその気持ちが強いのも頷けます。


「神奈川県立近代美術館・鎌倉館」は、2016年1月31日(日)をもって閉館します。

まだ行った事がない方は是非!


Megumi

(2016年1月22日のブログ記事より)

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某自助会代表兼自称フリーライターのmegumiです☻ noteの他、Twitter、instagramに出没しています(アカウントは全て@loveandpearl)。 noteはTwitterでは言えない過激な発言、ブログとして使用しています。 投げ銭・サポート大歓迎です!

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megumi

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