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隣人を愛せない時は

隣人を愛せよって言葉がありますが、隣人に限らず世の中にはどーーしても愛せない人間っているものです。私だって、誰かにとってのどーーしてもになっているだろうし。

スピリチュアル系の本だとそれでも愛してあげる事が大切とか、相手を許す事で運を引き寄せるなんて書かれている事もあるのですが、

無理なもんは無理ってもんです。

じゃあどうするのか。

それに対するヒントは、私が好きな映画の中にありました。

私の好きな映画の一つ、アタックナンバーハーフより

「愛せなくても、憎んじゃダメよ」

モンは父親からひどい扱いを受けてきました。モンの母親も同じ目に遭っていて、それでも母親はモンに「お父さんを愛してあげて。お父さんのおかげであなたが生まれてきたのだから」と伝えていたそうです。

個人的にそれはどうなのと思いますがね。子供に被害が出てるなら離れていくべきじゃないかなあ…。昔は優しかったとか今更見捨てられないとか生活のためとか色々と理由はあるかもしれないけど、それは自分の都合であって子供には関係ないからね。っという野暮な話は置いといて。

「あんな父親を愛せるはずがない」と怒りを露わにするモンに、ピアが伝えるのです。

「愛せなくても、憎んじゃだめよ」

惨めになるだけよと優しく諭すピア。そんなピアは失恋したばかり。モンに同調して「ホント男って最低よね」なんて盛り上がってもいいのに、友達が本当に救われる道を示してあげられる。2を見るとピアがジュン達と仲良くなったのはメンバーの中で一番最後なのだけど、メンバーのお姉さん的な存在なのですね。素敵。

どーしても相手が好きになれない。許す事もできない。これは仕方ないと思う。人間だもの(マカを)。でも気持ちの収まらないまま相手を攻撃したり、相手に関する悪い噂を流したり、匿名でコソコソ悪口を言ったりするのは絶対にダメ。

もしかしたらその場ではスカッとするかもしれないけど、結局私は、そういう事をしてしまった自分を嫌いになってしまうと思うので。そんなの惨めなだけですから。ピア姉さんの言う通り。

私なりに結論として出しているのは、

相手への関心をなくす事 です。

気になる気にならないは無意識の事なので、はいじゃあ今から無関心になりますと宣言したところでできるものではないのですが、

あーちくしょうアイツほんとムカつくわーとカッカするのではなく、

今日は1日中寝ててもいい日にしよう
美味しいものを食べに行こう
ずっと気になってたあのコスメを買おう
美容室でトリートメントしてもらおう
10000歩あるくチャレンジしよう
今日はポテチ一袋食べてもいいぞ!

なとなど、気持ちと行動を自分に向ける事で、相手への関心は段々と薄れていくのではないかと思うのです。コノヤロウとわなわなする経験をする度に何かひとつ自分が喜ぶ事を重ねていけば、そのうち怒りの感情もわきにくくなると思うのです。思うと言うか、私の場合は実際そうでした。相手に怒る前に相手への関心がなくなっていくので。

もちろんまだ完璧には悟れていないのだけど、自分が惨めになるような事だけはしないぞと心に留めておくだけでも、心穏やかに過ごせる時間はグッと増えてくると思います。