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ラブコンテンツにみるアイディアの考え方③スライス・オブ・シーン 恋する広告17

こんにちは。コンテンツプランナーの土田です。 アイディアを生み出すときは、ある種の思考のフレーム。 前回の①最大化、最小化 ②パロディに続いて取り上げるのは 「スライス・オブ・シーン」。 ■スライス・オブ・シーン その名の通り1シーンを切り取る、 そのリアリティで訴求するCM制作の思考法で、 これは一見ラブコンテンツとして相性がよさそうですが果たして…? パターン①月桂冠 CM名不明 https://www.youtube.com/watch?v=2zVTliiglF

    • ラブコンテンツにみるアイディアの考え方②パロディ 恋する広告16

      こんにちは。コンテンツプランナーの土田です。 アイディアを生み出すときは、ある種の思考のフレーム。 前回の①最大化、最小化に続いて取り上げるのは「パロディ」。 パロディと恋愛コンテンツの掛け合わせを考えたいと思います。 ■パロディ 映画やテレビ番組、実に古くから使われているコンテンツ思考法です。 パロディの良いところは「(既存の知識があるため)理解しやすいこと」と、「ちょっとしたズラしが(ファニーな)面白さを生むこと」です。 例えば日清チキンラーメンのWEBムービー。

      • ラブコンテンツにみるアイディアの考え方①最大化、最小化 恋する広告15

        こんにちは。コンテンツプランナーの土田です。 キャッチコピーもそうなんですけど、 アイディアを生み出すときは、ある種の思考のフレームがあります。 それらのフレームと恋愛コンテンツの掛け合わせを考えたいと思います。 ■最大化、最小化  例えば商品やサービスがある状態を過剰に表現したり、 それらがない状況を極端に悪く見せたり、 商品やサービスの持つ特性を形容を極端に肥大化させる方法です。 これは数多くのCMやコンテンツに適用されているもので、 例えば、アミノ式の「極端に激しい

        • 似ているけど刺さる恋愛コピーと刺さらない恋愛コピーの違いとは 恋する広告14

          こんにちは。コンテンツプランナーの土田です。 結婚に関するコピーはいろいろありますが、 実は似たようなこと、言っていたりします。 でもその背景は大きく変わっていて、 今同時に見ると同じように見えても、 時代や広告主によって大きく変わります。 例えば、以前紹介したゼクシィの傑作コピー。 まさに今の時代をとらえたコピーです。 晩婚化や結婚しなくても良いと思っている人が多くなっていく、 これからの多様な生き方を肯定していて、 その上で結婚することの意味を、鮮やかに描いたコピー

        ラブコンテンツにみるアイディアの考え方③スライス・オブ・シーン 恋する広告17

        • ラブコンテンツにみるアイディアの考え方②パロディ 恋する広告16

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        • 似ているけど刺さる恋愛コピーと刺さらない恋愛コピーの違いとは 恋する広告14

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 2010年代編 恋する広告13

          時代によって変わっていく恋愛観について考える 「キャッチコピーから知る、変わっていく恋と愛」 このシリーズも今回で最終回。 現代により近いこの時代、日本の恋や愛は、 キャッチコピーにも表れているのでしょう。 留学が当たり前に。 そんな世の中の動きと、 恋というキーワードがうまくマッチしたコピーです。 可愛くない、と嬉しいという 一見ミスマッチが感じられるコピー。 でも恋をしているから、 可愛くないという棘のある言葉も、 愛情のひとつとしてとらえられるのでしょうか。 こ

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 2010年代編 恋する広告13

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 2000年代編 恋する広告12

          時代によって変わっていく恋愛観について考える 「キャッチコピーから知る、変わっていく恋と愛」 このシリーズも今回で3回目。 新たな世紀を迎えた日本の恋や愛は、 どのようにキャッチコピーに変わっていったのでしょうか。 宝島社の「おじいちゃんにも、セックスを」を髣髴させる、 エッジの効いたキャッチコピー。 確かに!男なら思わずと納得しながら爆笑してしまう、 そんなキャッチコピーです。 大企業ではなく小さな風俗店が広告賞(こちらはTCC)を獲ることに、 時代が広がり始めた印象

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 2000年代編 恋する広告12

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 1990年代編 恋する広告12

          こんばんは。 時代によって変わっていく恋愛観について考える 「キャッチコピーから知る、変わっていく恋と愛」 1980年代後半からの「消費される恋愛」が、 様々な出来事を経てどう変化していったのか。 バブルの最盛期と崩壊の時代。 失われた20年の始まりともいえる時代。 未曾有の大災害に見舞われた時代。 21世紀への希望が見え始めた時代。 バブル最盛期からその崩壊までで、 消費されるものから大切にされるものへ変化し、 コピーはまっすぐな想いを描いていきます。 また過去への

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 1990年代編 恋する広告12

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 1980年代編 恋する広告11

          こんばんは。 ラブコンテンツの根幹は男女の恋愛ですが、 その恋愛観は時代とともに変化しています。 今週から短編シリーズを。タイトルは、 「キャッチコピーから知る、変わっていく恋と愛」 時代ごとに変わっていく恋愛観を 名作コピーとともに紹介したいと思います。 今回は1980年代の名作コピーを。 1980年代といえば、サッチャリズム、レーガノミックスが台頭し、 「小さな政府」を標榜する新自由主義経済への道が開かれた時代。 コピーライターが時代の寵児としてもてはやされ、 広

          キャッチコピーから見る、変わっていく恋と愛 1980年代編 恋する広告11

          恋愛と笑いの方程式 恋する広告 事例10

          こんばんは。 恋する広告も記念すべき10回目。 今回紹介するのは瞬間接着剤で有名なアロンアルフアの『君に、くっつけ!』です。 まずはこちらの動画をご覧ください。 https://m.youtube.com/watch?v=6N74Q467uok 若者にアロンアルフアを好きになってもらいたいあまり、宣伝部の男性が少女漫画の世界観にアロンアルフアを無理やりねじ込んだ妄想をするというもの。 ここで少女マンガを設定した背景として、 若者への認知拡大を目指す上でアロンアルフア

          恋愛と笑いの方程式 恋する広告 事例10

          世界最古の広告はラブコンテンツ? 恋する広告 番外編2

          世界最古の職業は何かご存知だろうか? 比較的周知された仮説ですが、それは売春といわれています。 実は現状世界最古の広告は売春宿の広告だそうです。 これがトルコのエフェソス遺跡にある実際の広告の写真です。 ただのいたずら書きにしか見えませんが… 店の近くに設置されたプレートに、ハートマークと、 成人男子とおぼしき足の裏の型、そして女性の顔が刻まれています。 型よりも足が小さい男子は「若すぎるので来店不可」という意味があるそうです。 内容は「美しい女性が左側の家で待って

          世界最古の広告はラブコンテンツ? 恋する広告 番外編2

          恋と周年と音楽 恋する広告 事例9

          企業が周年のコンテンツを実施するとき、 テーマに恋を用いる場合があります。 若年層に向けた商品特性もありますが、 何十年という長い年月で購入者が 老若男女、多岐にわたるからと考えられます。 誰しもが恋という道を通る。 共通言語としてラブコンテンツを用いています。 今日紹介したいのは、 LOTTE70周年の記念ムービー、 『ベイビー、アイラブユーだぜ』 https://www.youtube.com/watch?v=etKuJ7ibrvc ストーリーとしての展開は限りな

          恋と周年と音楽 恋する広告 事例9

          ラブコンテンツを作る際に音楽的に大事なこととは 恋する広告 事例8

          動画コンテンツを制作するとき、 予算が足りないと削られやすいものがあります。 チョイ役の俳優や声優など出演者もそうだが、 とくに削られがちなのは「音楽」です。 ラブコンテンツを作るうえで、 実は俳優よりも音楽が重要だったりします。 今日はそんな音楽を巧みに使ったラブコンテンツをご紹介します。 https://www.youtube.com/watch?v=MA8CicVF4Bc NTTドコモ LTE 「想いをつなぐ」篇では、 「SPICY CHOCOLATE - ず

          ラブコンテンツを作る際に音楽的に大事なこととは 恋する広告 事例8

          恋愛テーマの広告に見える心理学とは 恋する広告 事例7

          広告に限らず、マーケティングには数多くの行動心理学が使われています。 それを恋愛CMだとどういったものがあるでしょうか。 例えばマッチングアプリ『Pairs』が展開した広告。 まずはこちらのCMをご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=ETLwYGDZtfQ さらに同じテーマでOOHを展開しています。 このように実際にペアーズを使って婚約に至ったカップルを総勢186名起用して、CMや広告のモデルとして起用しています。 これは俗

          恋愛テーマの広告に見える心理学とは 恋する広告 事例7

          ラブコンテンツ番外編 『おっさんずラブ』を広告的に考えてみた。

          今回は、事例ではなくちょっとした寄り道を。 今年流行語でもノミネートされた『おっさんずラブ』を、広告的視点で紐解いてみたいと思います。 おっさんずラブが話題になった理由として、 広告的に考えると以下の3つの要因があると考えられます。 1.メディアとしての新しさ 2.ラブストーリーとしてのわかりやすさ 3.タイトルの伝わりやすさ 1.メディアとしての新しさ まずBLを扱った映像作品は根強いファンがいる狭く深いカテゴリ。 そういった映画はこれまでに数多くありますが、ただど

          ラブコンテンツ番外編 『おっさんずラブ』を広告的に考えてみた。

          恋する広告 事例6

          こんにちは、コンテンツプランナーの土田です。 たまにはただ一つの事例ではなく、 連綿と続いてきた「恋」のキャンペーンを。 恋をテーマとした広告テーマの金字塔として、 まっさきに挙げられる「ルミネ」のポスター広告。 (こちらはポスターだけでなくOOHでも展開しております) 蜷川実花の撮り下ろす艶やかな色彩に、 尾形真理子の女性の深層心理を表したコピーが乗る。 ルミネの広告は主に、以下の3つの要素で形成されています ・服 ・恋 ・女性としての生き方 今回は特に恋×服に重点

          恋する広告 事例6

          恋する広告 事例5

          こんにちは、コンテンツプランナーの土田です。 今日紹介するのは昨年25周年を迎えたNTT docomoとMr.childrenによる コラボキャンペーンCM「25年後の夏」です。 昨年話題になったので、ご存知の方も多いと思います。 https://www.youtube.com/watch?v=Smwn_TNFP_w 25年という歳月を男女の恋愛と二人の結婚、 父となった男と娘の確執と回復、 そして物語の始まりの場所である渋谷での、 娘とその恋人へとストーリーで結ばれてい

          恋する広告 事例5