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「遊園地」と「テーマパーク」の違い

毎月1本noteを書こうと決めていたのですが、さっそく前回の更新から一ヶ月以上過ぎてしまいました。書きたいなと思うテーマは下書きにたくさんあるんですが、なかなか仕上げるのは難しいですね。

さて前回は社長と創業者の仕事の違いについて僕の経験から学んだこと書きましたが、今回は「遊園地とテーマパークの違い」についてnoteを書いてみようかなと思います。

世の中に似たような言葉ってたくさんありますよね。そういった言葉同士の差分や共通点を捉える能力を鍛えることで抽象化が得意になり、変化も早く複雑な世の中を少しでも生きやすくなるんじゃないかなと思っています。

かなり話題になったので既に読んだ方も多いかと思いますが、メタップス佐藤さんの著書「お金2.0」の中で特に印象に残ったレオナルド・ダ・ヴィンチについての言及で、ダヴィンチは芸術分野以外にも数学、生物学、解剖学、天文学、地質学、物理学、力学など様々な分野で功績を残したので、彼を「万能人」と評価する人が多いが「彼は全てのものが同じに見えていたのではないか」と佐藤さんは考察しています。これは言い方を変えると、全く違うように見えるものを抽象化し、共通点や差分を見つけることに複雑なものをシンプルにするヒントがあるということなのではないかと思っています。

遊園地とテーマパークの定義

序盤から話が逸れまくってしまいましたが、本題の遊園地とテーマパークの定義からお話したいと思います。

そもそもテーマパークという言葉が日本で使われるようになったのは東京にディズニーランドが開園された1983年頃なのですが、実は遊園地とテーマパークの違いって経済産業省でも明確に定義されてるんですよね。

■遊園地の定義
主として屋内、屋外を問わず、常設の遊戯施設(*)を 3 種類以上(直接、硬貨・メダル・カード等を投入するものを除く)有し、フリーパスの購入もしくは料金を支払うことにより施設を利用できる事業所のこと。 ※ 遊戯施設とは、コースター、観覧車、メリーゴーランド、バイキング、フライングカーペット、モノレール、オクトパス、飛行塔、ミニSL、ゴーカートなどをいう。

■テーマパークの定義
入場料をとり、特定の非日常的なテーマのもとに施設全体の環境づくりを行い、テーマに関連する常設かつ有料のアトラクション施設(*)を有し、パレードやイベントなどを組み込んで、空間全体を演出する事業所 ※ アトラクション施設とは、映像、ライド(乗り物)、ショー、イベント、シミュレーション、仮想体験(バーチャルリアリティ)、展示物の施設などをいう。

遊園地はハードを、テーマパークはソフトを売る

要するに遊園地はジェットコースターや観覧車の乗り物つまりハードを売りにしているのに対し、テーマパークはその名の通り非日常なテーマの空間そのものつまりソフトを売りにしていることがわかります。

遊園地は遊戯施設そのものが楽しければお客様は満足しますが、テーマパークはいくら乗り物に魅力があってもその空間にある自動販売機やスタッフの対応全てがテーマに沿ったものでなければお客様は満足してくれません。

なので自ずとお金をかける場所も変わってきます。遊園地はより高さのあるジェットコースターを作ることにお金をかけますが、テーマパークはコンセプト設計やスタッフの教育にお金をかけます。

優先順位が二番目のものなんて優先されないことが多いので作り手が遊園地とテーマパークどちらを作ろうとしてるかで方向性は大きく変わってくると思います。

これからはソフトを売る時代がやってくる

この遊園地とテーマパークの違いは何かを売る全ての人に関わる話だと思っています。

インターネットが普及して似たようなものは誰でも作れる時代になってきました。だからこそこれからは真似することが難しい目に見えないことで勝負していく必要があると思います。それはブランドなのかもしれないしコミュニティなのかもしれない。ミレニアル世代の消費は既にモノ消費からコト消費に移行していると言われていますが、この言葉の本質はここにあると考えています。

愛というテーマで世界中を幸せにしたい

僕の経営するラブグラフでは創業より一貫して「愛」というテーマで事業を展開してきました。いろんな方から「法人向けにカメラマンを派遣した方が稼げるんじゃないか」といった意見をいただいたりもしましたし、実際「株主総会での写真を撮ってほしい」といったお問い合わせもたくさんいただきましたがお断りさせていただいてます。

それはテーマを守ることが、ただのシャッターを切るだけのカメラマン派遣会社ではなく、世界中の撮る人と撮られる人同士が人と人の繋がりを感じるようなフォトサービスを作ることに繋がると信じているからです。カメラマンには写真の技術だけでなく、お客様を感動させる体験を提供できるよう僕もコミットしながら教育により力を入れていきたいと思います。

弊社では一緒に働く仲間も募集しているのでもしもラブグラフに興味を持っていただいた方は僕のTwitterをDM開放しているので気軽にご連絡ください。


このnoteがサービス価値を見直すことに役立てばそれ以上に嬉しいことはありません。ご拝読ありがとうございました。

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