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【おすすめ絵本】ご先祖さまからきみへ

神様やサンタクロースの絵本はたくさんあるけれど、ご先祖様の絵本はないなぁ~と以前から思っていました。
本日は、ズバリご先祖様がテーマのこちらの絵本を紹介します。

作:のぶみ(斎藤信実) 出版社:東京ニュース通信社 

ご先祖さまからきみへ

おばあちゃんがお仏壇に手を合わせていると、主人公の男の子の前に亡くなったおじいちゃんがあらわれます。
主人公は「うわあ、おばけ~」と驚きますが、おじいちゃんはご先祖様について説明をはじめるのです。

あの世にいるご先祖様の存在を証明することは、今の科学ではできません。
しかし、ご先祖様たちが命をつないでくれなければ、自分が生きていないことは事実です。

主人公が手を合わせ「ありがとう」とご先祖様によびかけるシーンは、「祈り」そのもの。

昔の日本人は、今よりも「祈る」ということを日常の中でたくさんしていたのではないでしょうか。
ご先祖様に「祈る」という行為も、数十年前までは毎日それぞれの家で当たり前のようにされてきたことだと思います。
しかし、現代の日本では、当たり前の景色ではなくなってしまったかもしれませんね。

「ご先祖様って誰?」
「お仏壇やお墓に手を合わせるのはどうして?」
この絵本は、そんな子どもたちの素朴な疑問に答えてくれることでしょう。

ご先祖様と生きている我々は相思相愛。
両者の間には、損得勘定ぬきの深い愛情が流れていると思わせてくれる一冊です。

楽しい絵本の時間をお過ごしください。

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