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オジ流スキンケア、万能クリームを自作

概要

何かと乾燥してしまうオジにぴったりな、実用重視の万能クリーム(保湿、UVカット、リップケア、ヘアケア)の自作紹介記事である。


カサカサのオジ

冬のせいかもしれないが、去年の秋風が吹くころから肌の乾燥に悩んでいた。
目蓋の上やスネの部分が粉を吹いたような状態になってしまい、「なんだかみっともないなぁ」と凹んでいたのである。

フリー素材使用元 https://www.kango-roo.com/ki/image_1111/

入浴剤を使ってみたり、市販のクリームを塗ってみたりしたが、一向に良くならない。
ドラッグストアに行くと、スキンケア商品は溢れかえっているが、種類が多すぎて逆に迷ってしまった。
その中で目に留まった商品というか、キーワードはシアーバターである。
シアバターはシアーバターノキというアフリカに自生する植物の実から作られる植物油脂であり、現地でも薬用軟膏として重宝されている。
カカオ脂の代用で食用にも使われているらしく、安全性が高いのもポイントである。

Amazonで検索すると、シアーバターは素材で手に入れることが可能であり、さらに調べていくと素材を組み合わせてオリジナルクリームを自作している方々がおられることも分かった。
しかも、コスパ的にも素材で購入した方が圧倒的にお得なのだ。

軽く調べた限りでは、以下のような価格差がある。なんと約2倍もの差がある。

商品として売られているシアバター 1.7円/g
素材として売られているシアバター 0.8円/g

シアーバターを素材で手に入れるメリット

商品として売られているものは、ブランド、パッケージに伴う費用が含まれているので高くなるのは当然ではあるが、この価格差であれば素材で手に入れる価値は十分ある。


オリジナルブレンドを愉しむ

シアーバターそのものをクリームとして使うのは少し使い勝手が悪い。クリームとしては少々べちゃべちゃしていて、肌につけたときにスッと伸びないのである。

改善するために他の素材を混ぜることにした。

これらの素材をブレンドしてオリジナルクリームを作る

①シアーバター
 クリームの主役成分。保湿作用。UV吸収作用で日焼け止め効果も。
②ミツロウ
 ミツバチの巣を構成する蝋。保湿(撥水)作用。
 クリームを硬く調整したいときに多くする。
③ホホバオイル
 ホホバ(植物)の種子から採れる植物オイル。
 保湿作用。シアーバターほどではないが日焼け止め効果あり。
 クリームを柔らかく調整したいときに多くする。

調合比は シアーバター2:ミツロウ1:ホホバオイル2

俺的ベストブレンド

上記比率でちょっと硬めのクリームに仕上がる。
季節(気温)によっても変わるし、感覚は個人差があると思うので、各自ベストな比率を検討されたい。

ちなみに、③の代わりにベビーオイルやココナッツオイルを使用しても良いが、オイルならば何でも良いわけではない。

③の代わりは酸化しにくいオイルを選ぶことが重要である

詳しくは「油焼け」で検索

湯煎で溶かして固めるだけ

作り方は極めて単純。湯煎で溶かして自然冷却で冷えて固まるのを待つだけである。あえてポイントを挙げるとするならば、

容器は化粧品のガラス瓶が最適

自作ポイント①
今回容器として使用した化粧品のガラス瓶、元が高級?なので質感が別格

実用としては別にどんな容器でも構わないが、後述する「直接湯煎」のためには耐熱性が高いものが好ましい。ガラス瓶、ステンレスカップなどが適している。

その中でもオススメなのは化粧品のガラス瓶である。
クリーム専用瓶として設計されているので、指が底まで入る深さになっているし、大きさもちょうどいい。

容器として使用するガラス瓶で直接計量→直接湯煎

自作ポイント②

今回使用するガラス瓶は容量50gとなっている。容量MAXで作ろうとすると、かき混ぜる時にこぼれたりするので、少な目で作った。

順々に足し算計量していくと管理しやすい

あとは適当な水を張った鍋にガラス瓶を入れて、火にかける。

最後までミツロウが残る。完全に溶けたら火を止める。

グツグツ煮込む必要はないが、ミツロウの融点が65℃くらいなので、手で触れない温度までは水温を上げる必要がある。
材料が完全に溶けたら火を止める。

火を止めてしばらく自然冷却。手で触れるか触れないかくらいの温度まで下がってきたら、割り箸などで最後にもうひとかき混ぜ。

自作ポイント③

火を止めてから完全放置だと、素材の比重差からか経験上クリームの上層と下層で質感差が生じたことがあるので、よくかき混ぜた方が良い。
鍋から引き上げる直線にもうひと混ぜするのがおすすめ。

あとは冷えて固まるのを待つだけ!

別製法として、ビーカー等で湯煎して容器に分けていく方法もあるが、ビーカーに必ず材料が残ってしまう難点がある。
材料ロスを避けるためにも直接計量、直接湯煎方式を推奨する。


個人的には万能クリーム

誇大宣伝するつもりは毛頭ないが、このクリームをつけることで粉が吹かなくなった。肌なじみがよく、ピリピリしたりもしない。
また、手に残ったクリームを唇につければ、リップクリームとして代用できるし、髪に付ければまとまりが良くなった、ヘアワックスとしての代用にもなる。
おまけにUV効果があるので、春からの季節は紫外線対策にもなるだろう。
筆者は低刺激性のUVローションであったとしても、顔につけるとピリピリしていたので、この自作クリームは渡りに船である。

一つだけ難点を挙げるとするならば、ミツロウがちょっと独特の香りを有している。表現しにくいが、いわゆる蝋燭のような匂い、はちみつから甘さを抜いたような匂いがするのである。
この匂いがクリームを塗った直後だけ漂うので、合わない人もいるだろう。
しかし、この匂い問題は解決可能である。
その内容はまた別の記事に紹介を譲りたい。

他、アレルギー等の問題もあるので、必ずしも万人受けするわけではないと思うが、個人的に難しかった悩みが解決したので、試していただければ幸いである。

最後に素材良達元を参考まで

ホホバオイルの代用でベビーオイルが使用可


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