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【ニディガ二次創作】祈っているだけ

超てんちゃんのウィッグがヘタレてきた。
あの1ヶ月を過ぎた後も、数年可愛いを維持し続けてきた。

『まだやれる』『もう無理』の際の際で、
ずっと1人でせめぎ合ってきた。

これからもずっと?震える指先はネイルが剥がれ、血が滲んでいた。八つ当たるモニターは既に残骸と化した。もうピはいない。

幸せになりたい。もっともっと愛されたい。そう願った先にズタボロの天使がうずくまっていた。

千切れたリボンは色褪せて、オーロラの服は灰のグラデーションを滲ませた。

見下ろす私は鈍色の瞳で、薄ぼんやりとそれを眺めていた。どうでもいいエアコンの音がうるさくて。悲鳴にも似た無音が苦しい。

雨が降る。水のつぶてが、部屋の無音を撃ち落とす。望まれない私を飲み込むように。

いつの日か約束をした。2人で海に行き、そこで私とピは生まれ直す。今度こそ2人で幸せになるために。

馬鹿馬鹿しい妄想は
沈みゆく夕焼けに淡く照らされていた。
雨はとうに止んでいた。

約束は永遠に果たされない

オレンジの光が、オーロラに新たな彩りを与える。果たせない約束は、いつしか願いに変わっていた。

かつて、誰かが幸せを祈ってくれた。その願いを受け私は、静寂の中でウィッグを洗面器に突っ込む。

もう消えゆく外光が私を照らす。
伸びた影はモニターを境に、
羽根のように折れ曲がっていた。



ENDING
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GAME OVER

Just Praying
それでも貴方に添いたくて

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