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明日があるさ

事務処理が苦手である。
その代わり何か得意なものがある、というわけでもないが、ともかく申請書などの書類を作成するのが、とてつもなく億劫おっくうなのだ。

それと真逆なようだが、対応が早いと人からわりに褒められる。
すぐやらないと本当にやらなくなってしまうのを自分で分かっているから、極力その日のうちに対応しているに過ぎない。
つまり「その日のうち」やらなかったものは、「次の日」もやらない可能性が俄然がぜん高くなる。そうなると「次の次の日」にやる可能性など、絶望的なくらいに無い。
苦手というより、ひとつ小さなつまずきがあるとやらずにずっと先送りしてしまう傾向があると、自己診断ではそうなっている。

昨日もそうで、1月におこなったフェスの助成金100,000円の最終申請をずっと放置した結果、「お前、カネいらんのか?」と、役所の担当部署から催促の電話を頂戴した(本当は「いかがですか?」のご丁寧な問い合わせです)。

助成金の決定通知はとうに来ているから、あとは事業の実績報告書を記載し、以下を添付して提出すれば終了する。
⑴ 収支決算書
⑵ 収支を証する書類(支払書等のコピー)
⑶ 実施を証する写真
⑷ ポスター、ちらし等告知書類

このうち、用意していないのは⑶の写真だけで、当日撮った動画から数葉切りぬきA4用紙に貼れば、すぐに完成する。実際にやってみると、ものの数分で終わった。

では、どこに引っかかっていたかと言えば、ペラ1枚の報告書に記載する代表者の氏名・住所やら、事業目的・事業内容の個所となる。

最初に通知が来た段階で、役所の当該書式をダウンロードして入力しようとしたまでは覚えている。今回、再度試みて書式が見つからないことに気づき、「手書きかよ、面倒くせ~」となる内心の動きを確認しているのだ。
この「面倒くせ~」になった瞬間、作業がフリーズしてしまったのである。

もちろん昨日はそこで止めず、手書きで書類を整えた。こちらも時間にしてわずか数分の作業である。

実は「手書きかよ、面倒くせ~」になった段階で、解決の手段をいくつか頭に思い描いている。
一番簡単なのは担当者に電話し、おそらくはワードのデータであろう書式をメールで送ってもらうこと。
またはこの書類をスキャンし、そこから該当個所に文字を張り付けていくという手法。
さらにはスキャンした書類をデータ化するソフトが、Google先生で検索すると見つかるんじゃないかという可能性の想定。
でもそんな事してるより、直接書いちゃった方がよっぽど早く済んじゃうんじゃない?という心の葛藤。

これら数点の思惑が脳内で衝突し、おそらくは先に進まなくなってしまったものと判断される。そして昨日まで、この放置プレイは続くのであった。
一方で常にできていない自覚を抱き続けているので、電話をもらった時には「ついにこの日が来たか」と、軽いパニックを起こすのである。
最後の審判とはこのようなものか。罪深き自分が裁かれ送られるのは、やはり煉獄れんごくのような場所であろうか。

客観的にみて、アホである。
こういう、後から考えればどうでもいいような微細なつまずきの連続から、僕の人格、人生は形成されていったわけである。
自覚はあるのに、たぶんこの傾向は今後も変わらない。
変える努力を放棄するわけではないが、そこは付き合い長い自分自身のこと、きっと変わらんだろうくらいの見通しは容易につけられる。

ところで。
それどころじゃないじゃんって書類の未提出が、実はもう一件ある。こっちは生活に直結する「大問題」のはずだが、1月中の提出期限をとうに過ぎた本日3月13日、まだ出していない。
ちょっと今、具体的には記せんのだが、明日(今日は先方が不在)には書類をもっておもむかんとヤバい。
っていうか、持って行っても受け取ってもらえるか、不明である。

どうして”キミ”は、いつもそうなんだ。

イラスト hanami🛸|ω・)و


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