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「ジェラシー」

10月に入りましたね。ようやく秋の気配を感じられるようになりましたね。

スカッとした夏の曲から一変、秋が近づくと少し物憂げな曲がラジオから流れ始めます。

QUEENには様々なバラードがありますが、この曲はまさにこんな季節にぴったりではないでしょうか。

ジェラシー(QUEEN)


ジェラシー。嫉妬心なんて持ちたくないけれど、誰も多かれ少なかれありますよね。恋人や片思いの相手に持つ嫉妬心、友人に嫉妬する場合や職場の同僚へもあったでしょうか。

ささやかな嫉妬心もあれば、コントロールが効かないくらい激しい嫉妬心もありますよね。


みなさんは、、どうですか??(笑)


フレディ・マーキュリーの嫉妬心

この曲を作ったフレディ・マーキュリーも嫉妬心には悩まされていたようです。

彼は複雑な性格の持ち主で、恋人の愛情を嫉妬心によって確かめるといったところがあったのです。恋人の目の前でわざと他の人と仲良くしてヤキモチを妬かせたり、恋人に冷たくしたり。相手の反応で愛情を確かめるという、ちょっぴり面倒くさいタイプでもありました。

また、曲作りには辛い恋をしている方が感性が研ぎ澄まされて良い曲ができるという考えを持っていました。そんな発想に導かれてなのか、悲しいかな、実体験をもとにしたフレディのラブソングは失恋を歌う曲が多いです。

辛い恋が曲作りの糧になっていたんですよね。


そうはいってもきっとフレディだって、本音のところは安定した恋愛関係を理想としていたのだと思います。けれどそうはなれない自分の内面に、もがき苦しんでいたのではないでしょうか。

「ジェラシー」は、そんな切ないフレディの胸の内を歌っています。


フレディ・マーキュリーの勘違い


恋人と派手に喧嘩をしたり、大喧嘩のままお別れしたりと激しい恋が大半だったフレディですが、最後の恋人ジム・ハットンに出会い、ようやく穏やかな恋愛に辿り着くんですよね。

ジム・ハットンは、今までの恋人とは違い、とても素朴で純粋な人でした。恋の駆け引きとは縁のないジムは、フレディに真っ直ぐ向き合います。そんなジムにフレディは次第に惹かれてゆきます。


「フレディ・マーキュリーと私」の書籍に書かれているエピソードで、フレディがジムに嫉妬したこんなお話があります。

恋人ジムがQUEENのビデオの撮影現場に訪れた時のことです。後ろの方に座って撮影を見ていたジムの元へQUEENの運転手(男性)がやってきて、暇つぶしに少しだけ抜け出して二人で飲みに行くことになります。

ジムが戻ってくるとフレディは、不機嫌でジムと口をききません。目も合わせません。

やがてフレディはジムに、「君にはほんとむかつくね。誰が恋人とビデオ撮影を見に来いって言った?」と怒り気味で言います。

フレディは、ジムが自分の運転手とお酒を飲みに行ったと知らずに、見知らぬ誰かをスタジオに連れこんで浮気をしたと勘違いしたのです。

ジムは大笑いしたそうですが、フレディのこんなエピソードから、彼の恋愛に対する姿勢が垣間見れるような気がします。

機嫌を損ねると拗ねてしまう態度とか。恋人への回りくどい言い方とか。

また、こんな実話からも彼の嫉妬深い一面が見て取れますよね。恋人に対しては当然のことですが、愛情を全て自分に注いで欲しい人だったのだろうな、なんて想像していました。

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