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「2024年度のオールナイトニッポンに思うこと」

ラジオでも新年度が始まった。Webライターという職業柄、ラジオは私にとって切っても切れない暮らしのキーアイテムである。

オールナイトニッポンも新年度に入り、新パーソナリティがひと通り出揃った。

オールナイトニッポン、およびオールナイトニッポンZEROの2024年度パーソナリティは以下の通り。

(オールナイトニッポン)

月:山田裕貴
火:星野源
水:久保史緒里(乃木坂46)
木:ナインティナイン
金:霜降り明星
土:オードリー

(オールナイトニッポンZERO)

月:フワちゃん
火:あのちゃん
水:佐久間宣行
木:マヂカルラブリー
金:三四郎

結論を言うと、オールナイトニッポン、オールナイトニッポンZEROともに大幅な改編はない。「Adoのオールナイトニッポン」の終了は番組開始当初からの既定路線だったということだから、その意味でもサプライズは特に用意されていなかった。

その分、「オールナイトニッポンX(クロス)」のほうはすべてのパーソナリティがガラリと入れ替わったので、バランスをとったということなのかもしれない。

オールナイトニッポンのほうは安定の布陣ということで、特に思うところはない。ただ、「オールナイトニッポンZERO」のラインナップを見ると、ラジオの時代の変化というか、流れの移り変わりを感じずにはいられない。

現在の「オールナイトニッポンZERO」にあたるオールナイトニッポン2部は、無名の新人にとっての登竜門であった。落語家修業時代の伊集院光はオールナイトニッポン2部から火がついたし、あの明石家さんまでさえ、関東でのラジオデビューはオールナイトニッポン2部からだった。

オールナイトニッポン2部にかぎらずかつての深夜ラジオは、まったくの無名の新人を掘り当て、世に送り出すという、宝箱のような場所だった。あるいはブレイクしなかったとしても、「深夜ラジオでしか見られない(隠れた逸材)のトークが聴ける!」という、不思議なプレミア感があった。

だが、今の「オールナイトニッポン」はどうだろう。「オールナイトニッポンZERO」の顔ぶれを見るだけでも、かつてのような青田買いではなく、「売れっ子でとりあえず固めた」という印象が強い、

フワちゃんやあのちゃんにしても、オールナイトニッポンZEROに加入したのは充分売れっ子になった後である。

かつてのオールナイトニッポンであれば、フワちゃんがまだ海のものとも山のものとも知れない10年前あたりにパーソナリティとして引き抜いていたはずだ。

「原石にすらなっていない石ころを磨いてダイヤモンドとして送り出す」というオールナイトニッポンのフロンティア精神は、とっくになくなってしまったのだろうか。

ラジオに限らず、メディア業界全体にゆとりがなくなっているのかもしれない。

裏番組にあたるTBSラジオ「JUNK」も昨年で25周年を迎え、伊集院光・爆笑問題ら布陣も盤石である。関西の伝説的ラジオ「ヤングタウン」からも目……いや、耳が離せない。

気が向いたらまた、ラジオについて書いてみたい。

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