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捨てられない物がたくさんある。それは執着であって、愛着とは違います。『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト整理術』著者 TAKERU


1 ビフォー  現状

 読みかけの本、積まれた未開封のダイレクトメール、ホコリを被ったアコースティックギター。
 そんなたくさんの物で溢れた自分の部屋。
 特に汚いという印象はないですが、これらの物に視界に入るたびに、
   「ああ、今はまだ手がつけられないけど、いつか……」
という気持ちになります。
 賞味期限ならぬ興味期限が切れた物たちです。
 でも捨てるには、惜しい。
 そしてまた新しいものに手を出してしまう負のスパイラル。
 でも、誰にも迷惑をかけていないから別にいいんのかと考えていました。
 しかしそれは大きな間違いでした。

2 気づき   実はお邪魔してました

 誰にも迷惑をかけていないと思っていても……
 会社でみんなが共通で使うデスクに、私物を広げている人がいます。
 ひどい人は、自分が使っている机の横の机にまで物が氾濫しています。
 悪意はないのでしょうが、はっきり言って邪魔でしかありません。
 それと同じことを、私は自宅でやっていたのです。
 誰に対してか?
 一緒に暮らす家族もそうですが、それ以上に迷惑を被っているのは、今日という一日をこの部屋で作業する『自分』に対してです。
 
 この本では、部屋作りで重視することについて
   『人生で最も重要なことに集中するための空間づくり』
としています。
 
 たしかに、勉強でも、趣味でも、なにかに集中して取り組むときに、まわりが汚かったり、見るだけで罪悪感にとらわれると、それだけでテンションが萎えてしまいます。
 
 また、物についても、ただ所有を継続するだけでは、その物を大事にしているとは言えません。
    使うことこそが物を一番大事にしている
    執着と愛着は違う
と書かれています。

3 アフター  本来の価値

 私はこの本を読んで、ずっと大事に持っていた(けど、ほとんど見たことのない)学生時代の資料とお別れすることにしました。
 でもいきなり、捨てることは、まだどうしても精神的な抵抗があったので、一度目を通して必要な部分を抜粋、さらにどうしてもという部分だけ、ファイリングしてスリム化すること、そして期限を1カ月に区切って、それを過ぎたら問答無用で古紙回収に出すことを決めました。
 
 いつか読むだろうと後生大事にとってある資料は、実は本当に大切なことが書いてあるのかもしれません。
 しかし、その有用性を使える状態にすることを怠っていては腐るのです。
 
 そんな気持ちにさせてくれた一冊でした。

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