ガンダム宇宙世紀シリーズの感想

つい最近までガンダムを見たことのなかった僕が水星の魔女をきっかけに、宇宙世紀のガンダムをほぼ見たのでその感想を書くことにする。

見た作品を見た順番に挙げると、

  • 機動戦士ガンダム

  • 機動戦士Zガンダム

  • 機動戦士ガンダムZZ

  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

  • 機動戦士ガンダムUC

  • 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

  • 機動戦士ガンダムNT

  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

  • 機動戦士ガンダム Twilight AXIS

  • 機動戦士ガンダムF91

  • 機動戦士Vガンダム

  • 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

となる。まだ見ていないのもあるが、だいたい有名どころはこんなもんだと思う。

結論から言うと、めちゃくちゃ面白かった。こんだけ見ている時点で想像はつくと思うが、かなりハマった。

簡単に自分が思う、シリーズを通しての魅力を挙げる。

①かっこいいモビルスーツとその戦闘シーン

まず、なんといってもかっこいいモビルスーツとその戦闘シーン。一番最初の機動戦士ガンダムの一話で三機のザクがコロニー内に侵入するシーン、あれだけでワクワクした。あんなかっこいいのが敵の量産機というのがおかしい。その後の作品でも魅力的なデザインのモビルスーツがたくさん出てくる。特にデルタプラスが好き。可変機自体は見ている分には面白いが、ZZが毎回苦労しながらドッキングしているのを見て、悲しくなった。

武装はビームライフルとビームサーベルが基本。モビルスーツというだけあって機動性が高いので、基本敵の攻撃は躱して高火力の武器で数発で仕留めることが多い。また、すぐに爆発するので負けたら実質死亡みたいなところがある。

②世界観

次に世界観。コロニーという人工衛星に人がすんているのだが、その作りがすごい。筒状のものを回転させて、その内側に住むことで疑似重力を作り出し、太陽の光を反射させて日光もある(公式ではっきりとした説明はなかったが、自分はこう解釈している。)。ぱっとみてワクワクするし、合理的で説得力がある。

地球対宇宙といった対立構造も、面白い。互いの主張が理解できるので、両陣営の目的や思想なども納得がいく。繰り返される「重力に魂を引かれた人々」というフレーズに代表されるように、地球に居続けることで環境を汚染し、また種として進化できないという主張も一理あるように思える。

ミノフスキー粒子やサイコミュなどの架空の科学的要素もしっかりと作りこまれている。作品だけでは理解しきれなかったが、モビルスーツを使う理由や、ホワイトベースが浮遊するように飛ぶことなどもちゃんと説明がつくようになっている。

③キャラクター

また、キャラクターの描き方も丁寧である。戦争下での人間関係をこれでもかというほどリアルに描いており、ちょっとしたすれ違いなど少しのことでバランスが崩れてしまうような、繊細な関係が多く見られた。

敵との会話が多いのも特徴的である。立ち寄ったコロニーで出くわしたり、モビルスーツの接近戦で相手の声が聞こえたりするためである。相手と主義主張をぶつけ合ったり、味方の裏切りに気づいたりと物語で重要な役割を担っていることが多い。中でも敵同士のセリフの掛け合いは独特な言い回しや、言われてみればそうかもとなるような相手側の主張など考えさせられるものもあり、面白い。

④テーマ

シリーズを通してのテーマとしてニュータイプ論が考えられる。

ニュータイプとは簡単に言うと、宇宙にでた人類の進化系みたいなものであらゆることに敏感になるというもの。戦闘でも有利になるため主人公はみんなニュータイプである。初めにニュータイプというものが出てきたときは、結局才能が大事なのかと少しがっかりしてしまったが物語が進んでいくうちに、重要な要素であることがわかった。

ニュータイプはいろんな人の感情を感じ取り、分かり合おうとすることができる。これは人間として純粋でまっさらな状態であるともいえる。こうした人たちが戦争などの時代を切り開いていく必要があり、味方と敵の懸け橋となりうる存在であると考えられ、これがガンダムの主人公たちが優しい少年でかつニュータイプである理由なのではないだろうか。

これに限らず、考えさせられるシーンが多いのもガンダムの魅力の一つだと感じた。最近よく見る敵が一概に悪とはいえないという構造を先取りし、かつそのクオリティが高いのも秀逸である。

特に好きなシリーズ

Z, 逆襲のシャア, UC, F91

最後に

ここに挙げたもの以外にもたくさんの魅力があり、面白い。多少の差はあるがどれも見てよかったと思える作品だった。今は水星の魔女と並行して新機動戦記ガンダムWを見ている。


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