おっさんずラブS1のレビューというか感想めいたもの②



4話 「はっきり言わないことは、優しさでもなんでもないですよ」

大きくお話が動くきっかけの回ですね。
春田とちずの間に、ほんのりとフラグが立ちながらも、春田の牧に対する思いも少しずつはっきりと見え出します。
今回初めて知ったけど、ちずって春田と結構年離れた幼馴染だったのね…。1つ下くらいとか思ってた。まさかあの年になるまで、恋愛してこなかったわけじゃないだろうし、春田への思いに気づかなかったのはかなり鈍感なのでは…?と思っている自分。春田はちょっと自覚してる感あるよね。
「巨乳好き」ってことになってるから、言い出せなかった?

春田と牧がサンドウィッチマンやってる時に、スキマスイッチのお二人登場。
大橋さんのセリフ「飲みに来ないか」…ちょっと無理があるというか苦しい。普通「飲みに来ないか」って言い回しあまり使わないもんね。普通は、飲みに来いよ~」かな。「飲みに来ないか」のPVに田中圭が出演しているつながりがあってこそのセリフなので、仕方ないんだけど。

https://www.youtube.com/watch?v=16dCkDnhpAA


ちなみにこのPV、ちょっと抜けてる?新人サラリーマンを演じてるんだけど、改札で引っかかるシーンが出てきて笑える。春田やん。笑
彼女と喧嘩中で、黒澤課長と出会ったばっかの頃かな。

武川さんの変な行動の数々は春田を大いに惑わせることになるんだけど、この行動の意味。
単純に、牧と暮らしている春田に対する嫉妬なのかと思っていたんだけど、それがあさってのベクトルにいってるのが武川さんが武川さんたる所以なのかと。「春田があっち側なのかを反応で確かめようとしていた、という解釈をしている方もいて、ほぉ~っとなりました。

春田家で部長の奥様の件を相談しているシーン。ここの牧が非常に切ない。
部長にちゃんと断ってないのは、「優しさでも何でもない」と春田へガツンと言うんだけど、この時の言葉はある意味自分に対して言ってるよね。
部長に対してだけじゃなく、自分にも答えを出してくれない春田を責めてる。「可能性がないなら優しくしないでください」という言葉にも通じるけど、告白した方としては、もっともな言い分だと思う。
でも、はっきり断られるのが怖い、そうしたらルームシェアも続けられなくて、傍にはいられなくなるから。このあたりの微妙な感情が、「はっきり言わないことは…優しさでもなんでもないですよ」の「…」の間に込められていると思う。
このアドバイスが効いたのか、春田は部長への告白に対してきちんと答えを出すんだけど…牧の告白に対してはっきり返事を出せない、出してないことに関しては春田の脳内ではどう整理をつけていたのか…。気になるところです。

わんだほうの飲み会でのシーンは見所もりだくさん。
春田がちずに対して頼む「彼女らしいこと」のリスト…少女漫画の読みすぎでは。笑
そして、決定的な瞬間がここで来ます。武川さんが牧の手をぎゅーっと握っているのを、春田が目撃してしまう。
そしてわかりやすく動揺。どう見ても嫉妬。
しかしあの手の握り方…牧の方は平然を装いながらも振りほどこうとしてるのに、どうやっても振りほどけない。そして撫でまわし方が妙にエロい。笑
しかしこのわんだほうで、鉄平とマイマイのフラグもさりげなくたってるんだよね。まさかのマイマイからの押しだとは思わなかったな。

鉄平からのSOSからのやり取り。
春田「うるっさいな、歌ってる場合じゃないよ!なんで海なんだよ!」
鉄平「春田、どーしよー!!!」
春田「牧、どーしよーー!!!」
牧「一回黙れ!!!」
ここのテンポ感大好き。大島さんって演技うまいよね。笑

その後、ちずが春田家へ転がり込んでくる。
牧の手料理になぜか春田が自慢げ。「俺の恋人すげーだろ」感。笑
そして「ちょっとくれよ」はアドリブらしいですね。春田のキャラをよくわかってるというか、ほんと自然。
ここからの春田とちずの一連のシーン。前にも書いたけど、もしも牧がいなかったら、この二人は結ばれてた二人。と思ってみると切なくなる。
ちずとの会話を立ち聞きしちゃって、泣きそうな顔しながら一人階段を上る牧。春田とちずとの間に流れる微妙な空気。
「一緒に寝る?」に対してちずが「いいよ一緒に寝よっか」と言ってたとしても、「冗談に決まってんだろ~~~」とはぐらかしてたんだろうな、としか思えない。この二人はこのくっつきそうでくっつかない感じがリアル。↑の文章とは矛盾してるけど。

部長の告白に対して春田がはっきりとお断りの答え。
春田の出した答えはすごく誠実。それに対して部長が「ダメなのは、俺が男だから~~??」と泣く。胸が痛くなる。
でもその直後に、威厳のある部長に戻ろうとする。脚本では、春田はここでは泣かないんだけど、この吉田鋼太郎の演技に胸を打たれた春田の中の人も涙を流す。役者同士のぶつかり合い。
ちなみに、陰から蝶子さんも部長を見ながら泣くんだけど、これもアドリブらしいですね。役者ってすごいです。

わんだほう奪回作戦が成功し、ちずとの会話を聞いて、また一人傷つく牧。
春田って、この優しさを誰にでも出すから、ほんと罪作りというかなんというか。でも、Rではそんな春田のことも牧は当然のこととして受け入れてる。

いよいよ。4話の最大の見どころ。
「出ていきます」と言われて、春田がバックハグまでして引き止める。
あまり雄っぽさを出さない春田の、数少ない雄っぽい表情。目が本気。
うん、だからね、もう好きなんだって!
で、タイミングよく帰ってくるちず。ドラマあるある~。笑

5話 「俺は…まぁ、うん」

前回からの続き。春田と牧の会話。
牧から勢いで「付き合ってください!」と言われ、「…はい」と答える春田。もしこれが2話あたりで来てたら…話の流れが少し変わっていたかも。
このタイミングだったからこそ、春田はOKできたのかも。
この後の「牧にとって俺は…かかかか彼氏なの?それとも…かかかか彼女なの?」に対して「何言ってるんですか」と軽くあしらう牧。「可愛い」って思ってそうな表情が絶妙。

付き合うことにOKはしたものの、春田の中で、牧に対しての気持ちをはっきり言葉にできない状態なので、人に見られることやちょっと手が触れ合うだけでも過剰な反応をしてしまう。切ない牧。
「恋愛対象=女性」だった33年間はそう簡単にひっくり返せない。

武川さんと牧の馴れ初めの話。回想の中のおどおど、きょどきょどしている牧。いつも冷静沈着、仕事もそつなくこなす、牧とは別人のよう。。武川さんと付き合うことで自分を持って生きれるようになったのかなぁ。

春田と牧の初デート。数少ない牧の嬉しそうな顔が見れるシーン。
ほんっと数少ないけど!
縁石に足をかけてかっこつけるところ、6年経っても変わってない。
その後、ちずと合流して、この回最大の見どころ。
ちずに「春田も好きなの?」と聞かれて「俺は…まぁ、うん」
このシーンについては前にさんざん語っているので端折ります。

牧の「春田さんにとって俺は恥ずかしい存在なんですか」に対しての春田の答え。
「牧と一緒にいることは、全然恥ずかしいことじゃないから」
照れ笑いして、牧にハットを被せて歩き出す。かっこいいし、男らしいし、爽やかだし、こんなの春田じゃない!笑
ちなみに追っかけっこはアドリブです。

長くなったのでいったん切ります。
次が一番長くなりそうだけど…。苦笑



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