牧はいつ恋に落ちたのか

自分なりの解釈。牧と春田の出会いはマロ主催の合コン。
偶然席が隣り合わせになって、牧と春田は初めて声を交わすけど、特にその時点では牧は何も感じてないように見える。
牧にとってあの合コンは、営業所への異動が決まっていたから、営業所にすぐ馴染めるように？そんな魂胆があって参加したのかも。
そしてその場にいる春田（マロも）は、彼女が欲しくて合コンに参加しているのだから、牧にとっては「対象外」の相手だろう。
酔っぱらった春田を介抱してタクシーに乗せたのも、元来の世話好き根性がただ出てきたように思える。
タクシーに乗せた後、「そりゃもてねーわ」とあきれた風に言ってるし。笑
そしてその後、牧は営業所に異動してくる。驚く春田。ぴょんぴょんぴょんと嬉しそうに近づく。すでに春田の方は懐いているように見えるけど、牧の方は特になんともなさそう。
マンションでポスティングのやり方を教えてもらったり、管理人さんとの屈託のない会話、通りすがりのおばちゃんやワンコにまで気軽に挨拶している春田を見て、「酒癖悪いただの先輩」から「誠実に人に向き合う、面倒見もよく気のいい先輩」くらいには印象が上がってるように見える。
そして、あの例のルームシェアの誘い…。人と深く付き合うことをどちらかといえば避けがちに見える牧が、なんでああも簡単にルームシェアをOKしたんだろう？と考えているんだけど…まぁ普通に考えれば、あのルームシェアの誘いの時には結構春田に惹かれてて、少しでも傍にいたくてOKしたって考えるのが自然。そして、完全に落ちちゃったのはやっぱりあれでしょう、春田手作りの「営業虎の巻」。あの手作り感。「自分だけのために」作ってくれた、そりゃ嬉しいわ。
それから、細かいところだけど、自分の作ったご飯を美味しそうに食べてくれるところも、牧にしてみると結構ポイント高かったのでは。あんなに喜んでくれたら、また作りたいってなるよね。
でも、春田って多分家の中でエロ本とかAVとか普通に見てそうだし、気を許して下ネタもたくさん言っちゃってそうだよね。「好きになっちゃだめだ、好きになっちゃだめだ」と自分の心を必死に抑えるのは本当にキツかったのでは。涙

春田はいつ恋に落ちたのか

牧は、まあわかりやすい。問題は春田。これは、見るたびに解釈が変わったりするんだ。まず、6年前の初見時は…武川さんと牧が手を握ってるのを見た瞬間…あたりなのかなぁってぼんやり思ってた。
だって、「付き合ってください」に対して「はい」って言った時には春田自身は意識してないけど、完全に恋に落ちてるのは間違いない。本人は気づいてないんだけど。
でも、6年経ってリターンズを見終わって、改めてS1を見返してみると。
あれ…？となるシーンがいくつもいくつもあって。これ、もう結構最初の時点で惹かれてない…？ってなる。
そのいくつかのシーンを抜粋。①最初の合コン、カラオケに行こうとする春田を牧が止めて、介抱する。へべれけで抱き着きながら「いいじゃん」という②牧が異動してきて挨拶後、ぴょんぴょんはねながら「なんだよ～」と腕をポン、と叩く。合コンでたった1回会っただけなのに、そんなに嬉しい？
③仕事帰りの牧に出会い、軽いノリで「一緒に住まね？」と誘う。え、まだそんなに良く知らない人をそんなに簡単に家に住まわせる？④部長の奥様を内見したと知り、真っ先に牧にかけより「どーしよ～～～！」と泣きつき、その後も金魚のフンのようにまとわりつく（このシーンコミカルで大好き！）…まぁ、他にもいくつかあるんだけど、ただ気が合う後輩と思ってるだけには見えない言動がいくつか…。
何というか、まるで甘い蜜にミツバチが吸い寄せられるかのようにいつの間にか引き寄せられてるように見えるんだな。魂が惹かれてる、というか。そんな感じ。というわけで、「いつから落ちたか」は…もう、最初から！
合コンの時も、異動してきたときも、春田の目に映る牧はずっとキラキラしてるもんね。本人はそれまでの「ロリで巨乳好き」の自分がいるから、気づいていないんだけど、最初から好きだった、説に一票入れたいと思います。

ちずに対する思いは何だったのか

第4話では、ちずと春田の間にいいムードが何度か流れます。
わんだほうで、偶然抱き合うような感じになってしまった時。春田の家で、春田が何か言いかけようとしてやめる時。部長に断るって話をして頭なでなでしてもらってる時。マロから電話がかかってきて、思わず「出なくてよくね？」と言ってしまった時。う～んフラグたちまくり！
まぁ、幼馴染というのは昔から少女漫画の定番でもあるし、ほんのりした恋心はお互いあったよね、確実に。だから、6話でちずが春田に告白した時、春田は思わず抱きしめちゃった。でも、その直後に牧から別れを切り出されて、春田はきっとそっちで頭がいっぱいいっぱいになっちゃって、ちずの思いに応えることはできなかった。ちずよりも、牧の方がその時点で大好きだったから。いきなり別れを告げられて、失恋しちゃったけど、本人は失恋だとは思わずただただ苦しいだけ。
もしも、牧と出会わない世界線なら、確実に二人は結ばれてきっと子供も生まれてそれはそれで幸せな家庭を築いていただろうね。…うっ切ない。

ちずに答えた「まぁ…うん」の真意

５話でのちずとの会話。ここ、5話の中でも結構好きなシーン。
「牧と付き合うことにしたんだ」とちずに報告して、ちずからは「春田も、好きなの？？」と聞かれて、春田は少し考えてから「俺は…まぁ、うん」と答える。この時の春田の表情が絶妙なんだな。ちょっと照れ臭そうで、でもなんだか幸せそうな表情。この顔を見て、わたしは思いました。
あぁ、なんだもう…春田もやっぱり好きなんじゃん！そして、ちずもそう思ったはず。告白しようとしてたのに、できなくなった。失恋を悟った。
だから、この時に春田自身も自分の恋心は認識しているんだと思った。
ところがどっこい、この時点ではまだ気づいてない。だから牧から別れを告げられても、春田は引き止められない。「別れるなんて嫌だよ！俺はお前が好きなんだから！」と言えない。
じゃあ、ちずに対して「まぁ、うん」と答えたのはいったいどういう意味？
この時のちずは確実に、「春田も、男として、牧くんが好きなの？」という意味で聞いてるよね。それに対して、春田はちずの質問の意味をわからなかったのか、「人として好き」って意味で答えてる。
う～ん、それにしても、この時のこの表情は…！ちずにも視聴者にも牧への恋心はバレバレ。だけど本人だけそれを認識してない。田中圭、天才！

春田が牧への恋心を認識した瞬間

部長との結婚式、キスする直前。なんだよね。
はっきりと自覚したのは。
でも、本当の本当は、気づいてたけど気づきたくなくて知らないふりしちゃってたんでは？？
ちずに対して「まぁ、うん」と答えた時。牧に「牧と一緒にいることは恥ずかしいことじゃないから」と答えた時。牧に「相手が俺でいいんですか？」と聞かれて「いいよ、それは」と答えた時。牧に別れを告げられた時。
武川さんに「牧から手を引いてくれ！」と懇願された時。
その瞬間瞬間で、もう少し「なんで？」と考えてれば。答えは簡単に出てたはずなんだけどなぁ。そしたら部長と結婚式をあげることもなく、あんなに傷つけずに済んだのに。
でもまあ、春田は33年間「恋愛対象=女性」で生きてきたんだもんね。
それをいきなりひっくり返すのって、「牧が好きだ」と自分で認めることって…いわば「この二人が両親だと思ってたら実は全然血が繋がってなかった」くらいの衝撃的なことじゃないかと思う。無理も…ない。
でもだからこそ、「牧が好きだ」と認められた後の春田はもう最強なんですね。
Ｓ１の序盤の春田とはもう別人。この世で生きてる人のことを「牧か、それ以外か」で分けてる感じすらある。某ホストみたいだけど。笑

春田と牧の、どっちが先に好きになったか論争

リターンズ3話での「どっちが先に好きになった？」会話。
牧は春田の記憶があいまいになってるのをいいことに、「絶対春田さんでしょ」と断言して、春田も渋々？「自分が先だよ」とマロや武川さんにもそう答えてたけど、結局「俺からですよ」と自白。この時の会話というか、二人の表情がたまらなく良かった！キスはどうしても見せてくれないけど…。
春田は、出会った時から。牧は「営業虎の巻」をもらった時。
自分の恋心に気付いたのは牧が先。なので、喧嘩両成敗ってことでどうでしょうか。