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ヒッチメンバーについて

トレーラーを買うだけで、すぐに使える訳では有りません。
色々と準備が必要です。

ヒッチメンバーとは

牽引に必須装備なのがヒッチメンバーです。

車体の後ろに尻尾の様にくっ付けて、トレーラーと連結します。

トレーラーにはウインカーやブレーキランプ等も付くので、電気的な接続も必要ですが、通常はヒッチメンバーとワンセットになっています。

基本的に車種ごとの専用品です。
他車からの流用は出来ません。

引っ張る車(ヘッド車、トラクター)用の物が売ってるか、確認しましょう。
ヒッチメンバーが手に入らないと、何も始まりません。

既製品が無くても、ワンオフで作成が可能な場合も有りますよ。

ヒッチボール

通常ヒッチメンバーは、車に固定するメンバー部分と、連結に必要なヒッチボールとボールマウントの事を合わせて言います。

ヒッチボールとボールマウント

ヒッチボールとボールマウントはボルト留めですが、非常に強固に締まってるので、素人では外せません。

普段からボールマウントを付けたままの車をたまに見かけるけど、出先の駐車場で車止めにぶつけてしまう事も有ります。
案外大きなダメージとなり安全に関わるので、普段は外しておいた方が良い様です。

ボールマウントは差し込んで、ピンで留めるだけなので簡単に付けたり外したり出来ます。

ヒッチボールも実は二種類有ります。
US方式の2インチボールと
ヨーロッパ方式の50mmボールです。
日本では2インチの方が一般的です。

2インチ=50.8mmですので、似た大きさですね。
0.8mmくらいなら大丈夫と思いがちですが、共通では使えませんし危険なので、注意してください。

ヒッチメンバーの法規制

車体の後ろからはみ出すヒッチメンバーは、一見改造の申請が必要な様に見えます。

私もメーカー系のディーラーで車検を受けた時に、「外さないと車検が通らない」と言われたのですが、そんな事は有りませんでした。

ボルト等で固定した場合は、指定部品として扱われます。
指定部品とはスキーのキャリア等と同じ扱いなので、車検の際には無いものとして検査してくれます。

溶接やリベット留めしてしまった場合は、指定部品の扱いから外れるので、注意してください。

ヒッチメンバー自体にも法規制は有りませんので、極端に言えば自分で適当に作った物でも規制を受けません。

とは言っても安全に関わる物なので、実績の有る物を選びたいですね。

↓指定部品とは


ヒッチメンバーの牽引能力と垂直荷重

ヒッチメンバーには水平に牽く重さと、ヒッチボールに垂直に掛かる重さの限界値が有ります。

法律で決まってる訳では無いですが、自分が牽くトレーラーや荷物の重さを考慮して、ヒッチメンバーを選択してください。

メーカー毎に違う場合もありますが、クラス分けの一例を紹介します。

日本の古い規格
A級 400kg以下
B級 550kg以下
C級 750kg以下

アメリカSAE規格
Class1 2000LBS(908kg)以下Class2 3500LBS(1589kg)以下Class3 5000LBS(2270kg)以下Class4 10000LBS(4540kg)

日本の古い規格は、違う数値の物も有る様なので、買う時に確認して必要な物を手配するようにしましょう。

電装用カプラ

トレーラーには、車幅灯、左右のウインカー、テールランプ、ブレーキランプ、バックランプの6種類の灯火が有ります。

当然ヘッド車と連動型して動く必要が有りますね。
トレーラーを連結した時だけ接続するので、防水のカプラが必要となります。

日本では一般的にUS仕様の7ピンを使う事が多い様です。
ヨーロッパ製キャンピングトレーラー等を使う場合は、ヨーロッパ仕様の13ピンですが、普通はUS 7ピンで大丈夫です。

US 7ピンカプラの配線図


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