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新しいものを受け入れた結果のはなし

自分の趣味嗜好ってなかなか変わらず、何か大きな転機や出会いの影響があれば別ですが、そういったものが無いと基本的に変えようとも思わないものだと思います。
特に音楽の趣味嗜好って、若かりし頃に聞いていたアーティストの曲が体に染みついていて、今のこのサブスク全盛の時代でも当時聞いていた曲を探しては懐かしむばかりで、アプリがサジェスチョンしてくれる最近の曲も「なんか違うんだよな~」と聞き流す有様。。。
そんなある日、社会人なりたての頃に仲の良かった先輩や後輩と久しぶりに会う機会があり、近況報告をし合う中でアニメにハマっている後輩の話しを聞きました。
今のアニメの良さをとってもとっても力説され、いくつかの作品をお勧めされたその翌日に「葬送のフリーレン」と出会いました。
色んなメディアで紹介されていてなんとなく記憶に残っていたのだと思いますが、契約していたPPVのオンデマンド配信で観られることがわかり、しかも後輩のお勧め作品の中にも入っていたことを思い出し、さっそく視聴してみるとその世界観にすっかりハマってしまいました。
中世のヨーロッパの様な緑あふれる優しい背景画や、微妙な心の変化をほんの少しの表情の変化で表現する繊細な絵。
誰かに「こうだね!」と言われた際に「そうじゃない!」って否定するのではなく「そうだね。」と肯定から入る穏やかな受け答えと、ゆったりとした時間の流れ。
魔族との戦闘シーンでさえ大きな声で気合を入れたり悲鳴を上げたり、叫び声をあげるシーンも少なく、その落ち着いた雰囲気に心を奪われました。
そしてその流れから更に、エンディングテーマにも心を奪われました。
そうですmiletさんです。
ずっと以前から知っていて、歌が上手で綺麗な女性アーティストだなと思ってはいましたが、あの独特な声がいまいちしっくり来ず、ずっと敬遠していたのですが、「葬送のフリーレン」のあの世界観とバッチリマッチしている様に感じ、一気に好きになってしまいました。
エンディングテーマの「エニエニ」に始まり「inside you」や「Drown」「You&I」と、音楽サブスクの力を借りて次々と新しい曲を聴いていると、これには嫁さんも驚いて「昔声がなぁ~とか言ってたのにどうした?」と突っ込んできましたが、ほんと自分でも驚きです。
しかもその流れは留まることを知らず、私の嗜好の変化を敏感に察知した音楽サブスクがすかさず新しいアーティストをサジェスチョンしてきました。「羊文学」です。
最初は「なんじゃそのバンド名は?」と不思議に思いましたが、「more than words」のイントロのギターリフとボーカルのモエカさんの気だるい雰囲気の声、ギター、ベース、ドラムのシンプルな音、そして歌詞の「グルグルする!」の表現に面白みを感じました。
自分は兄の影響で小学5年生くらいから洋楽を聞き始めましたが、英語もわからずに聞いていたので、歌詞ではなくメロディーを重視する傾向が強くなりました。その後ギターを弾き始めたことで有名なギタリストのカッコいいリフやソロを中心に曲を聞くようになり、メロディー志向は更に強くなっていきました。
そんな自分が歌詞に惹かれて曲を聴きだしたのがなんとも新鮮で、それ以降歌詞も気になる様になってよくよく聞いていると、最近の若者たちが今までと違う日本語の使い方をしていて、何とも面白いなと感心させられる事が増えました。
因みに最近は「ヨルシカ」も聞きはじめ「晴る」って、「春」じゃないんかい!とか思いつつもイントロのギターのリフがかっこいいなと思い、久しぶりにギターが弾きたくなってちょこちょこスタジオに入って大音量でギターを鳴らしたりしています。
他力ではありますが、新しいものを受け入れた結果、結構色々な変化が自分の中で起こり、その変化の影響で久しぶりに生活に張りが出てきてなんか楽しい今日この頃です。

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