スキズハマりたてオタクがサバイバル番組「Stray Kids」を見た

昨年夏頃からじわじわとStray Kidsにハマっていたところ、彼らが日本に来ると知りどうしてもライブが見たくて勢いでファンクラブに入ったドドドド新規です。

サバイバル番組「Stray Kids」を見た。
溢れる感情を残しておきたくて書きました。解釈違いとか見当違いなことを言ってるかもしれませんが、初見ド新規オタクの感想と思って見てもらえればと思います。

全員分書くかは分かりませんが、まず私が感情爆発した人達について書きたいと思います。


*バンチャン
──もっと高く飛ぶ


自分が集めたメンバーでチームをつくり、デビューを目指す。
それは過酷で残酷で孤独な戦いのように見えました。
曲を作り、パートを分け、ダンス、歌のレッスンをする。
厳しく指導する姿はとても孤独に見え、8人分の夢と人生を背負う姿は今の逞しさよりも、過酷さと切なさを感じました。
パク・ジニョンからもメンバーを優先するあまり自分が出せてない所を指摘されていましたが私が1番突き刺さったのは「お前が全部を見なきゃ」という言葉でした。
バンチャンが集めた8人だから、リーダーだから、バンチャンが彼等を背負っている。
自分自身と戦いながらも「全体」を見るのは彼しかいない。3:3:3でチャンビン、ハンが主となりほかのメンバーを支えていても、9人全体を支えるのはバンチャンしかいない。それを思い知らされる指摘でした。
スキズに限らず、グループの先頭に立つ人はいつだって向かい風で、孤独だと思います。
なので、ベンベンさんが来た時にはバンチャンにも苦労を分かち合える人がいるんだと安心しました(今調べたら彼らJYPでの契約終了していた)
脱落したリノとフィリックスが練習室に来た時、他のメンバーは喜びあってハグし合う中、二人に近づけなかったバンチャンの姿に「責任」の文字がより重く降り掛かっているようで、胸が引き裂かれそうでした。あまりにも悲しくて、辛かった。

少し話を寄り道させますが、スキズの音楽だけを何気なく楽しんでいた私が、スキズにもっと強い興味がわき、もっときちんと調べてみようと思ったのはMIROHの歌詞を見たからでした。
私は元々歌詞よりも音優先で聞くタイプなので歌詞、和訳を調べてみよう、となるまでにはかなり腰が重いのですが、たまたまTikTokで流れてきた和訳動画を見て号泣してしまいました。

「苦しくない 荒いジャングルの中に
飛び込んだのは僕だから 大丈夫」

アイドルの世界はジャングルのように過酷で厳しい。
でもアイドルになるという夢を見てそこに飛び込んだのは自分。
覚悟と、強い決意。
意思表明を感じる反面、自分に言い聞かせているような不安定さも感じ取って、それでも彼らはもっと上に行くために、高く飛ぶ。
そんな覚悟の強さの根源を、私はサバイバル番組を見て今更目の当たりにしました。

それから、サバイバル番組を見たあとにSpread My WingsのMVを見て、また号泣してしまいました。バンチャンの羽がもがれるような振り付けから、四人が左右に分かれて翼の形のようになって彼を囲み、手を添えます。

先輩や仲間に先を越され、八人の人生を背負って孤独に戦って傷付いて羽根がもがれても、バンチャンはStrayKidsという翼を手にいれた。
そう解釈して、私はまたMIROHの歌詞を思い出しました。

We goin’ higher 다음 도시 속에 빌딩들 내려보며 Fly all day
We goin' higher 次の都市の中へ ビルを見下ろしながら Fly all day

워어오 워어오 워오 Higher 저 위로 갈래
あの上に行くんだ

워어오 워어오 워오 Higher 더 높이 날래
もっと高く飛ぶんだ

ずっと孤独に見えていたけれど、当然、孤独なんかじゃなかった。
彼にはかけがえのないメンバーがいて、彼らと一緒にもっともっと高く飛び上がり、世界を駆け回っている。それを見守れることの喜びを感じました。


*リノ
──彫刻の涙

リノペンと名乗る勇気もないド新規ですが、一番気になるのはリノさんです。
破天荒、摩訶不思議、奇想天外、四次元リノ。
めちゃくちゃだけど面倒見が良く、弟たちの世話を焼いて気を配り、猫に優しく、料理が出来て一人キャンプもやるという生活力(?)と、フラットな包容力(包容力と言っていいのか分かりませんが)を感じて、そのギャップに惹かれました。
あとはやっぱりダンス。ずーっと見てても飽きないのは、音にピタッとハマってる気持ちよさからなのだと人様のコメント見て気付きました。ヒョンジンの表現力溢れるダンスもピリちゃんの力強くもなめらかなダンスももちろん好きです。

そんな四次元リノ。
一度脱落しているとは知っていたんですが、やっぱ実際に見るとあまりにもしんどかった…。
歌への指摘を受けたあと、やったことのないラップをいきなりその場で披露することになった時のリノの動揺っぷり。
見ているこっちも胸が痛くなったしヒヤヒヤしました。
動揺するリノの手をそっと握ったハン。
隣でリズムを取ってくれていたチャンビン。
リノも動揺して焦ることがあるのかという衝撃とともに、リノにも欠けていたものがあったのか、と思いました。
そして、アスリートと同じで、どんなに努力してどんなに練習しても、本番でミスすることはある。
曲を披露したあと、袖に戻ってどう言葉をかけていいか戸惑いながらも言葉を発するチャンビンと、静かに涙し、上を向くリノ。
ピクニック(?)に行った時も少しぎこちなかったチャンビンとリノ。(ピリちゃんが天真爛漫に振舞っているのがあまりにも愛おしかった)
韓国では年功序列が厳しいと聞くので、年下に教えを乞うリノのプライド、年上に教えなくてはならないチャンビンのプレッシャーを思うと複雑な気持ちになります。
涙するリノのそばに立つチャンビンが握った手の温もりが、リノにはどう伝わっていたんだろう。

ダンスではバンチャンに代わり全体を見ることもあって、アイエンについてダンスを教えていたリノ。
ダンサーになりたいという夢を持ち、BTSのバックダンサーも務めてツアーも回っているという実績もある。
でも、アイドルになって「歌うこと」も求められることになったリノがぶつかった壁。
私は幸運にも2/25の京セラ公演に行くことができて、リノのダンス、歌声を生で見て、聞いて、圧倒されました。
「アイドル」という存在は、尊く儚いと思っていましたが、血のにじむような努力と汗と涙で出来上がっているのだと、改めてリノが教えてくれました。


*チャンビン&ハン
──アンタレス

スキズが自分たちで楽曲制作をしている、ということは知っていましたが、アルバムの中の1~2曲とかかな?なんて思ってました。
そんな認識の中、色々曲を聴き漁っている時にあまりにもドツボな曲に出会いました。「Red Lights」です。
ディープでダークな映画音楽のような壮大な曲を本人が作ってるとはにわかに信じ難く(超失礼)、バンチャンがヒョンジンに曲を聞かせている動画を見て衝撃を受けました。
それから気になった曲をアレコレ調べると、スキズの曲はほぼ全て3RACHAが作ってる!
その多彩さに平伏すしかなかったです。
天才集団3RACHA。

サバイバル番組でもチャンビンとハンは評価されていて、チャニの両脇をギュッと固める心強い二人でした。
でも彼らは3RACHAというくくりだけでなく、9人のグループになりました。
その実力、経験値ゆえにほかのメンバーを指南し、でも自分自身も魅せなければいけない、という自分との戦い、プライドもあり万能が故の苦労も感じました。

二人が紡ぐテーマや歌詞には苦労や挫折、大人になることへの不安という青々とした等身大の十代らしさの中に、馬鹿にするなよ、今に見てろよ、という反骨精神、アンチ的なメッセージも込められています。
2KidsRoomのバンチャンとチャンビンの回でハンは「太陽が二つある」と表現していました。
それを思い出して、じゃあ二人はアンタレスがピッタリかもしれないと思いました。
アンタレスは夏に輝くさそり座の一等星。
火星に負けないほど赤く輝くので「火星に対抗するもの=アンタレス」と名付けられました。さそりの心臓とも呼ぶそうです。
サバイバル番組の二人は、どんなに苦しくても自分たちがいる場所から駆け上っていく、というギラギラとした欲求で輝いてました。

ハンの、繊細な面がありつつも自信たっぷりなところはアンバランスで危うくてとっても魅力的だなと思いました。
チャンビンとハンのラップへの自負、誇りが垣間見えて終始カッコ良かったです。


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以上、私がサバイバル番組でベースとして見ていた四人の感想でした。


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